帰る＋省みる

帰ってきました。走行距離１４３３キロ、燃費11.3 km/Lでした。

北陸と北日本 強風雪に警戒を(NHKニュース＆スポーツ) - goo ニュース
正直、最初から元日に帰る予定でした。新年度が６日の１限目から始まるので、できるだけ早く帰りたかったのです。それでも、まあ、２日の朝に移動してもいいかなと内心思っていたんですが・・・元日未明には雨が雪に変わって風もすごく強く、２日には石川でも吹雪きそうな予報でした。そんな中、帰省ラッシュに巻込まれるのはごめんです。
実際帰路は西風が強く、淡路島に入ると海沿いでのドライブではけっこう緊張が続きました。風であおられるんで、ハンドルを強く握ってずっと運転。ストレス貯まりました。日本海側に出てから強風に加えて雨もプラス。結局、北陸道は加賀ICで下りて８号線から産業道路、そして、山側環状線を使いました。一般道でダラダラ運転する方が楽という判断。

僕は年末年始に高知へ行くのを「帰る」といい、金沢へ戻るのも「帰る」といってます。
車を運転しながら、自分の帰るところはどこなのか考えていました。

２８歳で学位をとって、コロラド大で働き始めてからしばらくは、自分の「帰りたい」場所は明確でした。
博士号をとるまで幼稚園から大学院まで全部地元の学校で済ませてきました。生まれて始めて働いて一人暮らし始めたのが米国の大学。研究はうまくいきませんでした。夢に出てくる故郷は大阪府寝屋川の実家。伊丹空港から電車やバスをどう乗り継いでも家にたどりつかないのです。繰り返しみた悪夢でした。『追いつめられる』ということを本当に体験し学びました。そして、どんなに無様でズタボロでも、眉間にしわを寄せて歯を食いしばり、ファイティングポーズを見せ、一歩でも半歩でも前に進むところを見せないと生きていけない。生きるための場が与えられない。心の中ではべそかいて泣きじゃくってても、表向きは「やれる」、「やる」、「やらせろ」と挑んで、働いて結果を出すしかないです。それは、米国でだろうが日本でだろうが、変わらない。

どんなに不細工でカッコ悪くても、前へ進む以外ないのです。退くったって、退路なんか最初からないのだから。

「帰るところ」なんかどこにもないのです。

前に進むしか・・・。

２０１４年もよろしくお願いします。

本日のお酒：奈良粕取り焼酎　良々音