2025年から、新しいカテゴリー記事を書いていきたいと思います。
映画や動画に対しての書評を中心に私なりの感想を付け加えていくつもりです。
記念すべき第1回は、『カッコーの巣の上で」を取り上げたいと思います。
映画のあらすじは、wikipediaから引用させていただきます。
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『カッコーの巣の上で』(カッコーのすのうえで、原題: One Flew Over the Cuckoo's Nest)は、1975年のアメリカ映画。133分。
原作はケン・キージーが1962年に発表した同名のベストセラー小説。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みる物語である。
いわゆるアメリカン・ニューシネマの代表作の一つであり、アメリカでは興行収入1億ドルを超える大ヒットになった。
1998年にアメリカン・フィルム・インスティチュートが選出したアメリカ映画ベスト100では20位に、2006年に選出した感動の映画ベスト100では17位に、2007年に選出したアメリカ映画ベスト100(10周年エディション)では33位にランクインしている。
2012年に英『Total Film』誌が「映画史に残る演技ベスト200(The 200 Greatest Movie Performances of All Time)」を発表し、第1位にこの映画でのジャック・ニコルソンの演技が選ばれた。
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この映画は4回以上観ています。
プライベートで観ているわけではなく、精神看護学の講義で上映しているためです。
この映画で私が重要だと思うのは、「詐病」と「治療という名の殺人行為」です。
詐病とは文字通り、病気を装うことです。
主人公は、児童買春をして逮捕され、服役中の刑務所で問題を起こし、「精神病の疑いがある」として鑑定入院目的で入院してきました。
実際は病気ではなく、詐病だったわけですが、入院している患者1人1人が人生に苦悩を抱えており、家族と生活できず、精神病院でしか生活できなくなってしまった人たちばかりで、誰も病気ではなかったというオチがあります。
精神看護学のテキストには、「かつての精神病院の閉鎖的で高圧的な環境を学ぶ教材」として紹介されていますが、1975年に制作された映画の世界観が今なお、日本の精神科医療では、医療保護入院と開放処遇の制限として残っています。
個人的に、この映画の世界観そのもので、今の精神科病院の現状が良く表現されているのではないかと思います。
そして、「治療という名の殺人行為」です。
電気ショックやロボトミー手術などもそうですが、向精神薬を内服することで、衝動性が高まり、自殺してしまうシーンがあります。
実は、そういったシーンが散りばめられています。
本当によくできた映画だと思います。
そして、精神科医に心の問題を解決できないことが明らかにしている作品だと思います。
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