先日、I had a really good time. 卒業以来の再会だった。 再会と言っても、学生時代、大人びた雰囲気の彼女は友だちの友だち・・と言う存在。 彼女の御連れ合いはカンゲン楽部に一度は入部したが、バヨリン初心者で間もなく退部。 それ以後も、学校で会うとコトバを交わし、良い刺激も多々受けた。 私は彼のことを非常に尊敬していた。 本命受験に失敗しての大学生活で、ハズカシながら「学校歴コンプレックス」症の私にとって、彼は尊敬の的だった。 鹿児島の一流高校を卒業し、一流商社に就職したのだから頭脳明晰は確かなのだが、私にとっては朴訥なイメージ。 が、穏やかで、奥深くて・・・。 ウチが小樽にあったころの夏休み、旅行中の彼が拙宅に見えたことがあったが、泊まったのか否かは記憶にない。 彼のお父上から丁重なお礼のハガキが届いたことをしっかり記憶している。 卒業後、前述の彼女と結婚したことを知り、ナルホド・・・と妙に納得したものだ。
数年前の同窓会ネットで彼が亡くなったことを知った。 彼が晩年、秩父に構えたセカンドハウスと都内のご自宅を行き来していたと知り、より残念に思ったものだ。 同時に、お嬢さんお二人がフルートとお琴のデュオを組んでご活躍ということも知り、そのこと自体は嬉しかった。 そして今夏、FBを通してフルート奏者であるお嬢さんが我々の学校時代の部活仲間とカナリの懇意であることが判明。 この仲間、フルート界のかなりの名物男・・はトモカク、彼ら自身は全く知らなかった由。 先日、Ms.フルートのお嬢さんの日舞の発表会の様子がFBにアップ。 思わず、一言コメントした。 「お祖父さまが、感慨深い表情で見ていらっしゃるわね。」
即、お嬢さんの反応が。「父の命日です。」 コトバが見当たらなかった。 が、これがきっかけで早速に、お宅にお邪魔することに。 出不精の私が、数日後、瀟洒なお宅に赴き再会した次第。 彼は写真に納まってしまったが、夫人たる友人の友人とは昔から親しかったかのように楽しいひと時を過ごせた。 彼女の口から出る彼は実に魅力的だった。 彼女、私の弁に写真に向かって「パパ、聞いている}」と冷やかしながら(?)、穏やかに、「そうねぇ、いい人だったわネ。」 素晴らしいカップルの口から出るのだから当然かな。 「朴訥」は勝手なワタシの思い込みだった? それとも数々の社会経験が彼を変えたのだろうか? ”上質な生き方”を知った。 私がイチバン感銘したこと。 彼は癌による闘病生活を数年間、与儀なくしたそうだが、薬による副作用でツライ時期は独り秩父の家に行った由。 「だから、私、看病らしいこと全くしなかったのよ。」 なんていう心配り! 優しさ! もう一つ、ステキだと思ったこと。 「彼、居酒屋はキライだったの。 イイお店でゆっくりと静かに飲むのが好きだったのよ。」 後藤さん、カッコいい!!!
ア~ァ、私、彼のコト「尊敬の対象」でなく「恋愛の対象」にすればよかった。 でも、あの頃の私にとって、彼は尊敬の対象であって、とてもトテモ・・・。 見る目がナイ以前にコドモだった私。 素晴らしいカップルからは素晴らしい子が育つ・・も実感!