JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

第1473回 黒門亭

2010-02-28 | 落語
予定していたイベントが延期になり
今月4回目の落語。再び熱が出てきたのか・・・

2月28日(日)
黒門亭 一部

開口一番 三遊亭多ぼう 「寿限無」
金原亭小駒  「ぞろぞろ」
八光亭春輔  「花見酒」~寄席の踊り「こうもり」

中入り

古今亭菊太楼 「雛つば」
柳亭左龍   「朝友」

前座は女子。最早珍しくない。
二つ目の小駒と菊太楼が初見。
八光亭春輔師、ずいぶん久しぶり。思ったとおり白髪になっていた。あの当時は何かと話題になっていました・・・
この人はやっぱり彦六のお弟子さん。声は違えど所々に口調が出て懐かしい。

左龍師が根多出しで珍しい噺「朝友」
もちろん初めて聴く噺。

若い男女(文屋康次郎と松月堂のお里)が互いに恋わずらいの末命を落としたものの、あの世で再会。
あの世で漸く夫婦約束を交わすが地獄のすけべ閻魔大王がお里を妾にしようと横恋慕。
お里は奪衣婆に預けられ捕らわれの身。
康次郎は鬼を買収しお里を救出、娑婆へ連れ出し逃げてくる。
生き返った2人の話を聞いた和尚は、伊勢の文屋康秀が日向の松月朝友の体を借りて生き返った逸話に語呂が似ていると2人を目出度く夫婦にさせる。

所謂地獄もので、「地獄八景」、「死ぬなら今」、なんかと同様、あの世の芝居、寄席で入れごとがしやすく笑いが取れる。
左龍師は寄席の件を「円生、金馬、文楽・・・寄って行きたいな」とあっさり流す。皆、名跡が襲名され、当代が娑婆に居るのがなんだか情けない・・・・

「死ぬ気になれば何でもできる」という言葉があるけど本当で互いに恋わずらいで何もできずに死んでいったが、死んでしまってからのお里の積極的な事ったら・・・その勇気があれば死なずにすんだ。

噺はサゲまでやると、成るほど、珍しくってやり手のない噺だという事がわかる。

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