8月初頭、夏の古典ホラー「悪魔のいけにえ」と「死霊のはらわた」の2本立てを成人した息子ちゃんと見てきた。
「死霊のはらわた」 . . . 本文を読む
「名脇役列伝Ⅵ 中原昌也プレゼンツ Age of Go! Eiji!! 郷鍈治の祭り」
「ネオン警察 ジャックの刺青」
ネオン街を仕切る上岡組と十和田組。勝ち目のない組を盛り返して荒稼ぎをする”ジャックの刺青”こと花村と相棒倉原は潰されそうな十和田組に足を運ぶが・・・。監督が武田、脚本が大和屋&曽根というお色気満載のヤクザ映画。「腹壊すなよ」「風邪ひくなよ」と交わす旭とのバディ感、真里アンヌにお手上げのベッドシーンなどファンにはたまらない一作。 . . . 本文を読む
「音楽」
俳優としても活躍する漫画家・大橋裕之の「音楽と漫画」をアニメ化。ある夏の日、楽器も触ったことがない不良学生たちが思いつきでバンドを始める。そして彼らに影響を受けた若者たちをも巻き込み、町に「音楽」が響くのだった。岩井澤健治監督が実写の動きをトレースする「ロトスコープ」という手法で7年の時間をかけて映像化。 . . . 本文を読む
「本宮映画劇場祭り」
「アニメちゃん」
パソコン少女のアニメちゃんが、特製ロボットを製作している時に突然、宇宙電波により、お金をムシャムシャ食べるカネゴン、ラーメン大好きのブースカ、珍獣ピグモンの三大愉快獣が出現した。うらら家の居住空間に自分達の部屋を持っているという、この三体とうらら家の姉弟アニメちゃんやマンガくんが巻き起す爆笑作品。 . . . 本文を読む
「セルビアン・フィルム」
元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。 . . . 本文を読む
「シェイプ・オブ・ウォーター」
政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。 . . . 本文を読む
「エル プラネタ」
ロンドンでの学生生活を終え、母が暮らすスペインの海辺の田舎町ヒホンに帰郷した駆け出しスタイリストのレオ。しかし母は破産寸前の状態で、アパートも立ち退きを迫られていた。母娘は崖っぷちの生活に追い込まれながらも、SNS映えするスタイリッシュな暮らしを求め、身の回りのものを売り、ハッタリをきかせてお金を稼ぎ、どうにかその日を生きていく。そんなある日、チープな雑貨店を訪れた母娘は、ロンドンから来たというハンサムな店員と知り合うが……。 . . . 本文を読む
「ウクライナの大地から」
「灰色の石の中で」
愛する妻を亡くした判事は息子を顧みようとせず・・・。お坊っちゃまと廃墟に住む兄妹の冒険譚。徹底的に貧富の差を描き政治を批判したせいか、当局により一部カットを余儀なくされた。浮浪者の妹が同じ台詞を繰り返す狂気もホラーで、後期ゲルマンを思わせるカオス的世界が広がっている。1988年、本作はカンヌの「ある視点部門」上映作に選ばれた。 . . . 本文を読む
「日本映画音楽家Ⅰ 武満徹」
「火まつり」
1985年に熊野市二木島で実際にあった事件をモデルに、自然と人間、土着的な神話と現実を見事に融合させて描いた、柳町映画と中上文学の到達点。柳町の作品を高く評価してたという武満は、アンサンブルに民族楽器や鳥笛を重ね合わせ、熊野の自然と人間の交感の官能性を浮かび上がらせた。 . . . 本文を読む
「ウクライナの大地から」
「長い見送り」
神経症的なシングルマザーと、母から逃れたい思春期の息子の母子愛情映画。白黒のコントラスト、揺れ動く心情そのもののようなカメラが素晴らしい傑作だが、内容が問題視され公開されなかった。ヌーヴェルヴァーグやニューシネマの影響が色濃く、斬新なカットや音の使い方などムラートワ特有の映像スタイルが光る。終盤の長回しも素晴らしい。 . . . 本文を読む