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「マルクス兄弟 オペラは踊る」1935年 米 監督:サム・ウッド
A Night at the Opera
イタリアのミラノで大富豪の未亡人をたらしこんで、オペラのアメリカ巡業の資金を手に入れた詐欺師のドリフトウッド(グルーチョ)一座を率いて意気揚々とアメリカ行きの船に乗り込んだが、そこには無名歌手のひと癖ありそうなマネージャー(チコ)と助手(ハーポ)が入り込んでいて大騒動になる。一座は、ようようにしてアメリカに到着し、「イル・トロヴァトーレ」の公演の初日を迎える。
マルクス兄弟が好きで安価なDVDを買い集めていた時代があって、本作も3枚組DVDとして所有している。偶に猛烈にマルクス兄弟を見たくなる事があるけど、その時はやはり「オペラは踊る」を見る事が多い。
有名な船室がぎゅうぎゅう詰めになるギャグもあるし、契約書を1ずつ必要ないと破っていくギャグも好き。複写と2枚、グルーチョとチコで適当に破っていくからチコの方が早く小さくなるバカらしさ。
二枚目役として才能あるけど実績がない不遇のテノール、リカルド(アラン・ジョーンズ)が狂ってる3人と行動を共にしてるのも良い。
甲板でのコシ・コバ熱唱のエンタメ性から、チコの指ピアノ、ハーポの腕折れピアノ、ハープ即興演奏でうっとり。
ギリシヤ髭飛行士3人組もどうかしてるけど変装してバレる3人(チコ・ハーポ・アラン)
部屋のベッドの数を入れ替えるシークエンスで警察官が自分の頭がおかしくなったと思わせるハラハラ痛快ギャグ。
いよいよオペラ公演初日。
オペラに興味のないグルーチョは開演していても劇場に入らず車に劇場を周囲させる。
グルーチョのしゃべりはいつもネイティブ英語が解らない事を無念に思うけど字幕はかなり健闘していて楽しめる。
あと、いつもの事なんだけどマーガレット・デュモントのグルーチョに対する呆れたリアクション顔芸が好きなんよね。
曲芸的大ドタバタで興行をメッチャクチャにする。主催者ゴッドリーブ(シグ・ルーマン)はそれでもなんとか終演にこじつけようとする彼の興行主としての執念がリカルドとローザ(キティ・カーライル)にチャンスを与える事になるんだよね。ゴッドリープ敢闘賞もん。ソプラノとテノールが歌いあげて、めでたし、めでたし。
DVD
僕もマルクス兄弟の映画を無性に観たくなることあります。
前期Paramount時代、後期MGM時代とも”各々初回生産限定”、”スーパー・ハリウッド・プライス”と 銘打った980円の特別価格で11作揃えました。
今は、ブルーレイ盤で画質の良いのが出ているようですね、持ってないけど。
コメント感謝。
エルトン・ジョンの「ピアニストを撃つな」のジャケットに「Go West」のポスターがあるだなんてちっとも知りませんでした。勉強になりました。
「Go West」「Duck Soup」も大好きですが盤を持ってないのでいつでも観られる状況にはありません。