JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「超兵器R1号」ギエロン星獣

2009-11-25 | 怪獣たち
コンプリートにいったい何年かかるねん。と遅々として進まない「ウルトラセブン」
今年から廉価版が出たのでVOL.7から乗り換え。

「超兵器R1号」
一足先に観ていたHero-Nが「ちょっと可哀想だったよ」との感想。
はて?そんな内容でしたっけ?記憶をたどってもギエロン星獣のキャーキャーうるさい鳴き声くらいしか憶えてない。
当時、星人中心のウルトラセブンでは貴重な怪獣らしい怪獣に喜んだ割りに落胆した覚えがある。

おぉ!「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」というダンの名台詞のあるEPはこれであったか。
当時米ソで繰り広げられていた軍拡競争を念頭に入れた台詞であり、「地球を守るためなら他の惑星を破壊、異星人を滅ぼしても止むを得ない」という考え方に疑問を呈する作品となっています。

生物が存在しないとの判断(マエノ博士とセガワ博士)で破壊対象に選ばれたギエロン星。
この2人の博士のやり取りが妙に面白い。マエノ博士はペギラでもお馴染みの田村奈巳。利発そうなマエノ博士と凡庸なおじさんセガワ博士。
主導権は完全にマエノ博士。
過ちに苦しむマエノ君にセガワ博士「自分をいじめるのは止めたまえ」・・・

廃墟でのギエロン星獣のユーモラスな動きはガラモンを彷彿させます。

再生能力のあるギエロン星獣を倒すのにはアイスラッガーで喉元を掻っ切るしかない。

羽毛が飛び散ったり、超兵器R1号の攻撃により放射能を含んだ黄色いガスを吐くようになったりのギエロン星獣でしたが静かに目を閉じ永眠。

「私はどうしても、あのギエロン星獣を憎むことはできません。R1号の爆発のショックで、あんな恐ろしい宇宙怪獣になったけど、本当は美しい星ギエロンに住む平和な生物だったのかもしれません」
確かに、Hero-Nが言うとおりギエロン星獣は可哀想なお話でした。

でも・・・
「地球ナショナリズムに対する問題提起」や「星を滅ぼされた物の悲哀」・・・というより、どうしても2人の博士のやり取りが見所と思えます。





「ペギラが来た」久原隊員

blogram投票ボタン


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「CURE」 | トップ | 「親」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

怪獣たち」カテゴリの最新記事