JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

末広亭 寿・正月ニ之席

2007-01-15 | 落語
1月15日(月)

新宿 末広亭 寿・正月ニ之席夜の部

橘家円蔵   「七面堂」

中入り

太神楽社中  「寿獅子」
春風亭一朝  「牛ほめ」
柳家小衰治  「胸肋ねずみ」
古今亭志ん駒 「漫談(志ん駒自伝)」
ロケット団  漫才
柳家小三治  「あくび指南」

今年の正月は5日に出社してまた3連休、9日に出て挨拶回りで「おめでとうございます。」なんて言うのも何だか間の抜けた白けた感じで締まらない。
成人の日が前倒しになる物だから、営業日数が少なくて、それでもやるべき仕事は普通にあるので忙しいのなんの。正月気分なんて悠長な事を言っている勤め人など居ない。

寄席はのんきに正月ニの席ですと。
客席に正月らしさは当然皆無。高座の装飾だけが正月気分、それに正月恒例の獅子舞なんぞもやっている。何だか不思議。

川柳川柳に間に合いたかったけれど、到着したのは中トリの円蔵。
久し振りに円蔵師の高座に巡り合ったけど、年とりましたな。あたりまえ。志ん駒師も70になりますか。お元気で何より。

一朝師の「牛ほめ」が嬉しい。そうだ実はこの噺、好きだったんだと思わせる。良いリズム、フレーズ。このクラスの方が演じるとやっぱり良い。

珍しい「胸肋ねずみ」も聞けたし(里う馬が談十郎の頃一度聞いただけ)満足。

お目当て、小三治師。
主任だけあって時間はたっぷり。師匠らしい枕も長め。
「あくび指南」もスペシャルな感じ(?)で味のあるクスグリがたっぷり。
枕ではNHK総合の英会話番組から、あちらこちらへ・・・
師匠が若かりし頃高座で英単語などを使うものなら、総スカンを食ったと言う。
今でも英語を使う時は、何か罪悪感を感じながら、思い切っての発言となる。そんな心持で使っているのに、それを見ている若手は「ああ、この師匠がやっているからこういうのもありなんだ」と思われるのが困るといった話をされていた。
このようにして、良かれ悪かれ、落語の世界も変化していくわけですね。
落語だけでなく、伝統、技、習慣を後世に伝えていく事は難しい。時に寂しく思う事もあるけれど、だから世の中面白いとも言えるか・・・

今年は小三治師匠の高座を意識的に見に行きたいなんて思っているけれど、どうなります事やら。




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