JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

岩井志麻子 「魔羅節」

2006-07-19 | BOOK
最近、書店に行けていないので以前買っておいた積読物から。

岩井志麻子といえば「ぼっけぇきょうてぇ」の岡山弁。そして、そのカバーデザインと合わせてホラー作家のイメージ。はたまた、東スポではリコピンの隣でエロいエッセイを書いたり(水曜日ネ)、官能小説とかも書いている。怖くてエロいおねぇさまのようです。

ホラーとエロの融合という世界はなかなか興味をそそられる所であります。
あまりホラーを読んだり見たりしない当方としては、やっぱり実のところエロ目当てかな。

「ぼっけぇきょうてぇ」でその巧みさに感心しつつもあまりに陰湿で生理的にNGと思いその後敬遠していました。今回もやっぱり生理的になんだか嫌なところがあるのですが・・・そんな事を言いながら知らず知らずにはまっていってしまいそうな恐ろしさがあります。気をつけなくっちゃ。

やっぱり上手いですね。エロさというより、貧困や女としての悲しさが滲み出てきていや~な気持ちにさせてくれます。

作品的には「ぼっけぇ・・・」より好きかも・・・ヤバイ、はまりかけてる証拠だ。

何と言ってもこの作品集はタイトルが凄いです。
快楽亭ブラックも真っ青。
岩井志麻子の正体を知らないうちにタイトルを見て買ってしまったわけですが、こちらの期待は裏切られたものの予想外の作品集で志麻子の世界を堪能しちゃいました。げろげろ。

この世界、オムニバスの映画にしようなんて勇気ある映像関係者いませんかね。実現したら・・・ちょっと嫌だけど見てみたい気も・・・

各短編のタイトルは(以下、伏字使いません。R-18でお願いします。)

乞食柱
魔羅節
きちがい日和
おめこ電球
金玉娘
支那艶情
淫売監獄
片輪車

岡山の土着から離れた官能物はどんな物でしょうか。
女流官能には比較的否定的なのですがこの人なら。という気もします。
やはり女性が読むほうがよろしいものなのでしょうか?
ちょっと怖いので暫く挑戦はしない事にしておきます。

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