晴れ後雨。
なんだかとても疲れた一日だった。
アホみたいな事件や事故が連発し、政治屋も外国へ金をばらまくのと自らの懐具合を暖めてくれる大企業の営業活動に忙しい日本社会で今日もまたいつもと変わらぬ凡な日常を過ごしている今日この頃。写楽を見てふと思った。
写楽は歌麿だろう。能役者、斎藤十郎兵衛という説が有力らしいがきっとそれも間違いではない。ただ、あくまで晩年(と、いうのか? 末期というのか)だと思う。じっと眺めていると北斎の線ではないように見えるので、あとは歌麿。画力を比較すると、明らかに当てはまりそうな人物はこの二人位しか思いつかない。
あれだけ人物を美化して描いた歌麿と、人の醜さまでえぐり出したかのような写楽と、一見すれば真逆であろうが真逆だからこそむしろ納得出来る。美しさを描くためには醜さも描けなくちゃならんだろうし、その逆もまたしかり。そして、線の具合がどうも歌麿っぽい。北斎の線は力技、もの凄いパワーを感じさせ、違うような気がするのだ。末期は斎藤十郎兵衛だろう。ようするに、お手本に元の写楽絵を置いて描いたということ。だから色々な構成がばらばらで不自然なのではなかろうか。
ま、私の勝手な思い込みと解釈です。研究なんか全くしませんし、する気もありません。写楽の初期はいい、それでいい
絵はいいものを面白く見れれば、それでいい。