雨後曇り又は雨。朝方の雨は横殴りで凄まじかった。出勤時点でスラックスはびしょ濡れ状態。
青森県新型コロナウイルス感染者数は、千四十七名とやっぱり千人の大台です。これからお盆明けの大爆発が始まりそうです。
大雨災害、新型コロナ大爆発の最中ですが、世界文学全集30「ソルジェニツィン/ショーロホフ」を読み終わりました。ソビエト連邦時代の作家さん達で、二人ともノーベル文学賞を受賞しています。
ソルジェニツィン(アレクサンドル・イサエヴィチ・ソルジェニツィン)の短編、「イワン・デニーソヴィチの一日」、「クレチェトフカ駅の出来事」、「マトリョーナの家」、「公共のためには」、「ザハール・カリター」。
ショーロホフ(ミハイル・アレクサンドロヴィチ・ショーロホフ)の短編、「人間の運命」、「ほくろ」、「シバーロクの種」、「家族持ち」、「ふたり夫(つま)」、「仔馬」、「るり色の曠野」。
ソビエト文学なので、共産国の考え方はこうなのか、とかじり程度でも知ることができます。時代が時代だけに、話の大半が戦争がらみ。
ソルジェニツィンの「イワン・デニーソヴィチの一日」はやけに生々しくラーゲル(収容所)生活の様子が描写されていて、リアリティが強く、なぜなのかと不思議に思いつつ読み終わり、解説を読むとやっぱり著者本人が長い収容所生活を送っていたとわかりました。単なる体験記だと文学作品としては見られないのでしょうが、文学作品らしいまとまり、余韻が残ります。あとは「マトリョーナの家」が良かった。最初は鬱陶しかったですが、中盤から最後は印象深い。
ショーロホフ作品は、「人間の運命」が断然良かったです。二人のこれからを案じずにはいられません。他の作品はどれもけっこう血生臭く、現実的。著者の作品でもっとも有名なのは「静かなドン」ですが、大長編で、しかも短編を読んだ限りではけっこうな気力が求められそうなのでやめときます(笑)。「人間の運命」だけでいいや。
ウクライナ侵攻を受け、ソビエト連邦的考えがどんなものかと読んでみたソビエト文学でした。次はなぜ人は事件を起こすのか、という疑問のため、猟奇殺人事件簿のようなものを読んでいますが、正直つまらないです。
久々に数冊本を購入していますのでAmazonと楽天市場から届いたら続々と読みます