作品全体に及んでいる圧力

2024-06-26 18:25:15 | 読書、書物

  曇り時々小雨、または晴れ間。雨が降ったかと思えばすぐ曇りか晴れ間、曇りか晴れ間かと思えば雨が降り出す、おかしな天気だった。ちょっと肌寒い。

 八甲田山で山菜採りの女性が熊に襲われて亡くなりました。山菜採りにはリスクが伴う、という現実です。気になるのは、まるで熊が悪い生き物であるかのように扱われている点。我々が彼らの住処へ侵入し、彼らの住処を壊しているという認識があまりに薄弱というか無いのがむしろおかしいな、と感じています。彼らの住処へ我々が入って行っている、という認識を持たないと摩擦は続くと思います。我々が間違えているという認識を持つべき。

 ダフネ・デュ・モーリア著「レベッカ」を読み終わりました。ヒッチコック氏の映画が有名で、原作を読んだことはないのに映画は見た、という人も多いと思います(実際、私も同様)。この作品は、映画より原作の方が圧倒的に面白いですし描写にも優れています。読んでびっくりしました。書けばひたすらネタバレになってしまうので詳細は読んで知って下さい、としか言えませんが、まずは作品全体に浸透する、レベッカの圧力、存在感。そして、「私」の希薄さ。これはオススメの作品です。そのうちまた読みたいと思います。

 次はジョゼ・サラマーゴ著「だれも死なない日」を読んでいます。

 今日はようやく天気が回復したので、久々にウォーキングへ行ってきました。肌寒いくらいなので歩いて丁度いいです



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