函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

真田丸、惣無事令違反!!

2016-06-07 | 歴史

惣無事令…

秀吉の許可なくして戦が出来なくなるという事ですが、

武将同士の争いの殆どは土地問題です。

戦が出来なくなった代わりに秀吉が裁定を下さなくて

はならなくなります

一所懸命と言いますが、武士は命懸けで土地を守るも

のです

理不尽な裁定を下すと禍根が残り豊臣政権が揺らぐ事

にもなりかねません

鎌倉幕府二代将軍・源頼家も土地争いに対する裁定が

元で失脚したとも言われています

ある意味、戦で解決するより難しいかも知れませんね

 

いよいよ戦国裁判の始まりです。

被告・真田、原告・北条、裁判官・石田三成と秀次、

証人・本多正信、各々の思惑が絡んだ裁判です

裁判長・秀吉の判決が見物ですね。

判決…

沼田の2/3北条、残りの1/3を真田、徳川が真田へ代替

地を用意する。

北条氏政が上洛する。

掻い摘んで言うとこんなところでしょうか。

秀吉は北条氏直に大きく譲歩し沼田領の割譲と引き換え

に氏直の上洛を約束させます

長く続いた沼田領問題は秀吉によって解決されますが、

三か月後大問題が発生、いわゆる名胡桃城事件

この事件が引き金となって北条征伐が発動されます。

沼田城に入ったのは北条の中でも親秀吉と言われている

北条氏邦の家臣・猪俣邦憲です

その猪俣邦憲が名胡桃城の城代・鈴木主水を騙し城を乗

っ取ってしまいます

明らかな惣無事令違反。

そもそも沼田城の目と鼻の先に在る名胡桃城だけを何故?

真田領として秀吉は認めたのでしょうか??

秀吉の作為が感じられます

伊達・徳川⇔北条との間に楔を打つ為の時間稼ぎだったの

ではないのでしょうか??

戦国時代では名胡桃城事件のような争いは日常茶飯事です

が、天下人・秀吉が出した惣無事令に違反したのは確か。

何れこのような争いが起きると秀吉には確信があったと僕

は思っています

氏政が速やかに上洛し秀吉に謁見し形だけでも臣従してい

れば別ですが、大大名北条を潰す大義名分を秀吉に与えて

しまった北条氏政は凡庸な国主だったのでしょうね

 

ところで

個人的には裁判官・秀次が言った言葉がとても印象的でした

「譲り渡すにせよ、奪い取るにせよ、沼田城が暗に真田の城

だと認めている事にならないか?もし、沼田が北条のものだ

とすれば、取り返す、奪い返すと言うべきである。語るに落

ちるとはこの事。」

ドラマでは無能力な二代目として描かれていましたが、好人

物の片鱗を見せましたね

もし?秀次が殺されなかったなら…

豊臣家はあんなに早く滅亡しなかったと今でも確信している

僕なのです

 

コメント
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