函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

川越夜戦と信玄が敷いた高速ケーブル!!

2007-06-11 | 歴史
川越夜戦、見応えありましたね。
ここ何週かのフラストレーションが一変に飛んだ感じです
それにしても勘助、真田幸隆の為に、北条の援軍として行く
とは、流石軍師、先を読む目が有る
この後信濃攻略には欠かせない人物なのです
勘助は氏康という人物を見切っていたのですね。
三国同盟が締結されれば北条は負けないと…

関東管領上杉(山内)憲政・上杉(扇谷)朝定・古河公方足利晴氏
の8万の軍勢にたったの8千の軍勢で立ち向かう氏康。
川越城を守る福島(北条)綱成の軍勢3千と合わせても1万1千!!
どう見ても多勢に無勢なのです。
綱成が守っていた川越城、かの有名な太田道灌が築城した城なのです。
そう簡単には落ちませんよね。
綱成軍は篭城する事半年、兵糧も底をつきそうな状態だ。
しかし、氏康はこの時を待っていたのだ
敵軍に広がる慢心、その時こそ夜戦を仕掛ける時だと…
因みにこの時、同士討ちを避ける為、夜でも確認できるように
白い襷を兵士に付けるのです。ぬかりないですね。
勘助に策を聞かれ、自らを臆病者と言う氏康。
敵に命乞いをするのみと言い切る氏康。
敵陣に遊女が増えたら帰って来いという氏康。
この時勘助は、北条の勝利を確信したはずです。
8000しかない軍勢で十倍の上杉軍に立ち向かう策をとっくに
用意していたのだ。恐るべし氏康!!
それにしても、憲政も義元も暗に自分の家の方が家格が上だと
言いたげな言動ですよね
憲政にしても義元にしても、結局、実力主義の戦国の世には生き
られなかったのでしょう。
権威など何の意味も持たない時代だと言う事に気付かなかった
のかも知れませんね。
余談ですが、古河公方足利晴氏の妻は北条氏康の実の妹なのです。
言い換えれば義理の兄弟の争いとも言えますね。
いよいよ来週から婆沙羅の謙信登場!!楽しみですね

ところで
電話もパソコンもなかった時代、いかに早く情報を得るか、
それが戦国を勝ち抜く為には、必要不可欠な事だったのです。
的確な情報を素早く入手する、今の時代にも通じるものが有ります。
今回の川越夜戦も言い換えれば情報戦の勝利と言っても過言では
ありません
信玄が作ったと言われる情報伝達手段、それは狼煙なのです。
読んで字の如く、元々は狼の糞を燃やして煙を出していた様です。
たとえば信濃に異変が有った場合、信濃から順々に山の狼煙台
から煙りをあげ、甲斐にいる信玄に伝えるです。
わざわざ、早馬を走らせたりする必要がない訳です。
狼煙台で高速のネットワークを作っていたのですね
今で言う光ケーブルみたいな感じでしょうか
何故、武田だけが素早く情報を得るのか、周りの大名は不思議
だったでしょうね。
勿論、風雨には弱かったと思いますが。
本来、狼煙は、陣所間の確認や合戦の合図などに使われて
いたらしいのです。
信玄は、狼煙によって情報も伝達していたようです。
それぞれのルート上に拠点となる城郭を作っていました。
勿論、防衛機能を高める目的もあったのでしょうが。
山国の甲斐では、素早い情報収集が困難だった為、領国内に狼煙台
を設置して高速ネットワークを張り巡らせていたと言う訳です。
さすが信玄、時代の先端を行ってますよね!!

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14 コメント

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烽火ですか (むぎこ)
2007-06-11 07:23:03
本当に狼のフンをもやしていたのですか???
てことはそれは絶滅した「日本狼」なんて思わず感慨深くおもいました
烽火の事は知りませんでした
信玄ってすごい武将なんですね
返信する
Unknown (iseッチ)
2007-06-11 11:32:10
むぎこさん、失礼しました。
狼煙の起源であって、当時は狼の糞ではないと思います。
説明足らずでスイマセン(反省!)
返信する
Unknown (aoi)
2007-06-11 21:59:51
TBありがとうございます!
ドラマを見ているだけではわからない点も
いろいろ書かれていて、参考になりました。
私も毎週「風林火山」レポしていますので
よろしかったら遊びに来て下さいネ☆
返信する
こんばんは♪ (あむろ)
2007-06-11 22:01:50
こんばんは♪

>権威など何の意味も持たない時代だと言う事に気付かなかったのかも知れませんね

うすうす気づいてはいながらも、権威にしがみついていたのが憲政であり、義元であったんでしょうね。




返信する
こんばんは~! (まるひげ)
2007-06-12 00:13:04
はじめまして、TBありがとうございます!
返信遅くなって申し訳ありませんでしたっ!

幸隆さまの為に北条に援軍として出向いたというのに、
なかなか説得されてくれませんねぇ、幸隆さま。
ぐらぐら揺れているのはわかるんですが。
あと一押し、のところで勘助撃たれてしまいますし(苦笑)。

狼煙、字面を気にしたことはなかったんですが、そういえば「狼の煙」ですよね!
私が以前見た特番では「石油が染み込んだ土を混ぜると、より煙が黒く大きくなる」という話をしてましたが、
戦国時代は主に何を燃やしていたんでしょうね?
返信する
Unknown (iseッチ)
2007-06-12 00:24:30
aoiさんコメントありがとうございます。
人の世を読み違えたのは、義元の
方かもしれませんね。
返信する
Unknown (iseッチ)
2007-06-12 00:30:01
あむろさん、コメントありがとうございます。
仰る通り、薄々感じていたのかも知れませんね。
特に、ドラマの中の義元は絶対そうだと思います。
返信する
Unknown (iseッチ)
2007-06-12 00:36:04
まるひげさん、コメントありがとうございます。
影武者、徳川家康、面白そうですね。
十年も影武者をやってると、自分が
本当の家康だと思う筈です。
もし本当なら、鯛の天婦羅を食べて
亡くなった家康は毒殺でしょうね。
返信する
こんばんわ (真珠)
2007-06-12 00:39:14
楽天のほうに TB頂きました。
とても ためになる 記事で 楽しく読ませて
頂きました。


fc2のほうに 同じブログがありますので
そちらへ TB頂いて行きますね。
またお邪魔します。
返信する
Unknown (iseッチ)
2007-06-12 00:47:01
真珠さんコメントありがとうございます。
いろんな方面の事書かれているのですね。
僕も時々お邪魔したいと思います。
返信する

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