函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

鎌倉殿の13人、曽我の仇討ち、犯人は誰だ??

2022-06-13 | 歴史

「敵討ちを装った謀反ではなく、謀反を装った敵討ち

に御座います。」と呟く義時 

たまたま頼朝の替わりに寝所で寝ていた工藤祐経が殺

されただけで、謀反ではないと言う事なのでしょうか 

曽我兄弟は頼朝の寝所に祐経が寝ているのを知ってい

た事になります。 

物も言いようですが、騒ぎを大きくしたくないと言う

義時の思いも感じられますね 

流石は三谷脚本、普通のドラマとして曽我兄弟の仇討

ちを描く筈がありません。 

まるで古畑任三郎のトリックを見ている感じがしたの

は僕だけでしょうかね

それにしても… 

単なる敵討ちではなく、謀反の臭いがプンプンします

よね

曽我兄弟だけでは頼朝の寝所迄は辿り着ける筈があり

ません。

誰かの手助けが無ければ…… 

「鎌倉殿は天に守られておられます。」と義時。 

「いつも天の導きを感じたが、昨日は何も聞こえなか

った。」と頼朝 

何となく死期が近づいて来た感を醸し出していました

よね 

死が近づくと疑心暗鬼が増幅するものなのでしょうか? 

頼朝による次の粛正の対象は範頼のようです

 

曽我事件の発端は伊東祐親による傍若無人な振舞です 

祐経の父・祐継の遺言により祐経の後見人に指名され

たのが祐親だったのです

後見人だからといって何をしても良い訳ではありませ

ん。 

祐経が京に行っている間に伊東の領地を簒奪 

有ろう事か、祐経に嫁いでいた自分の娘を勝手に離縁、

土肥遠平に嫁がせてしまったのです

祐経でなくても怒り心頭に発する出来事です

踏んだり蹴ったりとはこの事ですね。 

当然の如く祐経は祐親殺害を計画し実行に移します

祐親は討ち漏らしますが息子・河津祐泰を殺害。 

殺された祐泰の子供が曽我十郎・五郎です。

個人的には祐経に同情的な僕ですが、負の連鎖なの

でしょうか?恨みは形を変え続く物なのでしょうね

兄弟は母の再婚相手の曽我を名乗っていますが、父

殺害の恨みを待ち続けていたのか、それとも…誰か

に焚きつけられていたのか? 

曽我兄弟を裏で操っていたのは北条時政だとも言わ

れています 

祐経暗殺で終わっていれば別ですが、その後、頼朝

の寝所まで襲っているところを見ると、誰かが兄弟

を動かしたいたのは間違いなさそうです 

時政が一番怪しいのですが、この時期、時政が頼朝

を殺すメリットが感じられません。 

一番恩恵を得られたのは誰か…………比企義員……

頼朝亡き後、頼家が将軍になれば乳母父として権力

を得る事が出来ます 

暗殺に巻狩りを選んだのも頷けます。 

頼家のお披露目が済んだ後なので、すんなり二代将

軍へと継承出来た可能性が高そうですものね 

仮に時政が犯人だとすれば、必ず次の将軍を用意し

ていた筈です。 

しかし、この時期、頼家以外の将軍候補はいません

し、いたところで御家人達のコンセンサスを得るの

はかなり難しい政治状態だった筈

もう一人、範頼がいます。 

その性格からか?御家人達からもかなり人望があっ

たみたいですね 

政治の変化について行けず置き去りにされた古参の

御家達の不満を背景に次期鎌倉殿として祭り上げら

れても不思議有りません 

事件後、大庭景能・岡崎義実や範頼の家人・原小次

郎も追放されているところを見るとかなり可能性が

高そうですね 

何れにしても、今まで経験した事のない権力の魔物

に侵され始めている御家人達の争いは、まだまだ続

そうです

ところで 

頼朝と祐経は似た様な境遇ですよね 

祐親の娘でもある妻を奪われ、別な男に嫁がされて

います。 

後に、頼朝が祐経を取り立て側近くに置いたのはこ

の辺りに原因が有るのかも知れませんね。 

祐経は武芸は勿論、歌舞音曲にも優れ、特に鼓の腕

前はプロ級だとも言われています 

無骨者だらけの御家人の中で、朝廷との関わり合い

にも通じていた祐経は頼朝に何かと重宝されたよう

です。 

伊東祐親が祐経の領地を奪ったのも、自分の息子達

に比べ能力が高かった祐経に嫉妬していたのかも? 

将来的には自分の領土も祐経に奪われるのかも?と

思っても不思議有りません 

と考えると、この時代の揉め事の全ての原因は土地

だったと断言出来ます

最大の敵は近くの身内と言う事なのでしょうかね? 

 

 

 


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