各地で戦後76年が取り組まれた。二度と戦争をしないために。
私の父は36歳で招集され、中国の満州に派遣された。後年、母は「こんな歳まで招集するなんて、戦争は負ける」と思っていたと聞いたことがある。
父からは戦争の話は一度も聞いた事がない。ものごころがついたころには、怖くて聞けなかった。今から思えば聞いておくべきだったと。
しかし、生きて帰ってきたからこそ、今の私がいる。戦死したなら生まれなかった。
この大戦で日本人は310万人、アジアでは2000万人、世界では6000万人ともいわれる人命が失われた。
自然現象ではない。人類のおろかな行為の結果だ。
海外で亡くなった数は240万人とも。そのうち半分の120万人の遺骨は帰ってきていない。
まごうことなく日本による「侵略戦争」であった。
安倍前首相、菅首相・・・この戦争への反省はまったくない。
それどころか、戦前の日本を賛美し教育勅語の復活さえたくらむ。国民の過半数が反対しているなか、「安保法制=戦争法」、秘密保護法、共謀罪、土地規制法と、矢継ぎ早に「米といっしょに戦争ができる日本」をつくってきた。
今年亡くなった半藤一利さん。昭和史研究の第一人者であり、「憲法9条」の大切さを訴えていた。
半藤一利・保坂正康対談(文藝春秋)「そして、メディアは日本を戦争に導びいた」のなかで、日本の現状が戦争に向かう昭和初期との類似点を語り「今の状況だと一年でファシズム化してしまうのではないか・・僕はもう余り長生きしたくない気がしますよ・・・早いところ逝かなきゃダメだと」と語っていた。
半藤一利さんの思い⇒
再び戦争の足音、影が忍びよっている。
何としても、菅政権=自公政権を終りにしなければ。
アフガニスタンの政権が崩壊した。米軍が今月末で撤退を表明してから、あっという間にタリバンの攻勢がつよまった。
この20年間は何だったのか?
もともと9・11の報復としてはじまったアフガニスタンへの軍事攻撃。国際法にも、国連憲章にも反するアメリカの横暴であった。
この軍事行動による死者は、米軍2,448人、民間人47,245人、アフガン治安部隊66,000人、タリバン51,191人、コストは6兆ドル。
軍事力では何も解決しない。
このアメリカに付き従っている自民・公明政府。