森と水辺の散策紀行

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奥武蔵を歩く part3(顔振峠、黒山三滝)

2016年05月08日 | 登山やハイキング
奥武蔵第三弾は、義経伝説が名前の由来となっている顔振峠から修験の霊場である黒山にある黒山三滝を巡りました。

ちなみに "顔振峠" は、"かあふりとうげ" 、"こうふりとうげ" と呼び方が二つあるようです。


西武池袋線の終点で、秩父線の始点でもある吾野駅で下車します。"あがの" は宿場町の面影を残し、渓流の蛍鑑賞でも有名な町のようです。




駅を出てしばらく宿場町の面影が残る吾野宿を歩きます。




埼玉県指定 景観重要建造物 石田家(藤田屋)




渓流脇から国道を横切ります。




いよいよ顔振峠への分岐点に差し掛かりました。




ここから渓流脇の緩やかな舗装道を上っていきます。








やっと半分です。




ここもシャガの花が綺麗に咲いていました。




舗装道と山道の分岐点に差し掛かりました。




右に曲がって山の中を進んでいきます。




カメラ用の一脚をストック代わりに使いましたが、これがこの後の行程で手放せなくなりました。




しばらく歩くと、更に細い山道への分岐点に出ました。




一気に狭く上りがきつくなってきます。














県道を横切り、更に進みます。






摩利支天




この辺は視界が開け、時間によっては富士山も見えるようです。






ついに顔振峠の茶屋が見えてきました。ここまでの行程ですれ違ったのは、たった二人でした。





顔振峠に到着。峠からの眺望です。




記念碑




諸説あるようですが、義経達が景観の良さに何度も振り返った説よりも、もう一つの説である余りのきつさに

弁慶が顔を振りながら登ったという説の方が、今日の私には共感できました。



そして、峠にある平九郎茶屋さんで昼食をとることにしました。


とろろ蕎麦を注文しましたが、イメージとは違い、もりそばにとろろが付いているものでした。

味は程よくこしがあり美味しかったです。





昼食を終えて黒山三滝への道を茶屋のおばさんに聞くと、山道を下れば近道で四十分位で着くと教わりました。



峠は隣の越生町との境で、ここからの山道は越生町のハイキングコースに指定されていますが、結構険しい坂道です。











顔振峠までの上りもきつかったですが、下りが続くと徐々に足に負担がかかって辛くなりました。

鳥の鳴き声もほとんどなく、すれ違う人も居らず、静寂な杉木立に駅で買った熊除けの鈴の音だけが響きました。


途中、目の止まるものもありました。




クサイチゴ







そして坂も徐々に緩やかになり出口が近いのが分かります。








少し歩くと県道に出ました。所要時間約四十分。おばさんの言った通りでした。




ここからは渓流沿いの県道を歩いて黒山三滝に向かいます。








黒山三滝の入口に到着です。








しばらく渓流沿いを歩きます。





天狗滝入口





天狗滝





天狗滝から更に百メートルほど進むと男滝と女滝に到着です。



右上が男滝、左下が女滝





男滝




女滝




滝の手前には土産物屋もありました。





滝を見て本日の行程は終了です。


ここから黒山バス停に出て越生駅から帰る予定でしたが、不覚にもバスの時間を確認していませんでした。


バス停に着いたのは発車時間の三分後。次のバスは一時間以上あとでした。


後悔しても後の祭り、仕方なくバス停の椅子に座っていると、通りがかりの車が止まり、

「駅に行くなら乗っていきませんか?」 と声を掛けて下さいました。

最初は申し訳ないので辞退しましたが、どうせ駅前を通るからと言われ、甘えることにしました。


初老のご夫婦でしたが、元々東京の方で越生の環境が気に入り越してこられたそうで、越生は梅が有名な

ことなど、色々なお話を伺いました。

駅で丁重にお礼を言ってお別れしましたが、本当に助かりました。物騒な世の中で見ず知らずの者を車に

乗せるのは躊躇しそうに思いますが、温かい人情に触れることができ、思い出に残る一日となりました。











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