フィギュアスケートを取り上げるのは実に久しぶりですね。特に女子に関しては、ロシア勢の出場ができない近年ではシングルの魅力はダダ下がりです。まあ、近年の女子はジャンプ合戦で優美さに欠けていますから面白味は半減していますけど、そのジャンプ合戦の主役を担ってきたロシア勢がいないとなれば、日本にとっては好都合なのかも知れませんが、スポーツとしてのフィギュアスケートで観てもレベル低下が甚だしく、そのことを非常に残念に感じます。
それはさておき、2023グランプリシリーズは日本グランプリのNHK杯が最終戦になります。
女子の結果から・・
女子のシングルは今季の上位選手が出場していないのでサラッと行きましょう。
NHK杯を終えてファイナル出場の6人が決まりました。
日本から坂本・吉田・住吉の3選手がファイナルに進みました。以前なら6人の中にロシア勢が3人~4人入って来ていたので、世界一を争うグランプリファイナルとなれば物足りなさを抱くことは仕方ないことかと思います。何かにつけてロシアが叩かれる現状が、はたして正しい姿なのか? 何が真実なのかを見極める目が求められますが、情報が少なすぎてわからないことが多過ぎます。結局、人間は善悪の白黒つけて、その中でしか物事の判断ができない愚かな存在なんでしょうね。日本人特有の曖昧さ、清濁併せ呑む度量、グレー決着を否定しない部分は絶対に必要なことではないかと感じています。
NHK杯男子の結果です。
男子に関しては、奴がいなくなって大変面白いですね。それまでは、奴が出てくるたびに興醒めしていたのですが、今は清々しく観ることができます。奴のことはこれぐらいにしておきますね。あんまり言うと奴のファンに殺されるかも知れません。
鍵山がSPの貯金で何とか逃げ切った結果でしたが、ファイナルに残る為には2人とも2位以上が必須だったので、そこのところは良かったのではないでしょうか? 宇野も何か所かミスが目立ったFSでしたが、流石にまとめてきました。今の男子フィギュア界は4回転は普通に着氷するのが当たり前で、ジャンプ合戦では決着できません。4アクセルのような色物を目指すよりもステップやスピンに重きを置いた戦いになってくると思います。鍵山の演技は今後に期待を持たせるものでした。
男子もファイナル出場の6人が決まりました。
男子は純粋に日本勢を中心にした争いになると思います。ポイントに関しては運不運があるので、それだけで総合力の判断はできませんが、体操などと同様に採点競技の特性上、常に高得点をたたき出すことが必要です。男子に関してはファイナルが非常に楽しみです。
かつて、日本代表に常に顔を出していた岡山県出身選手と関大関係者。直近ではそれが見られなくなった寂しさがありますが、そのことを度外視しても楽しみたいと思います。