六角精児さんが愛する単線非電化の日南線、そしてその日南線を走る一両編成のディーゼル動車、ローカル路線に馴染みのある長閑な光景です。頭上に電線のない解放感を愛する鉄道ファンは結構多いものです。この日本の伝統的な日常風景すら温暖化をビジネスとして利権を貪る環境活動家の標的になっているとしたら、この世の中はどこまで狂って行くのでしょう? どうでも良いことに暴利をむさぼる環境活動家どもの悪魔の顔を思い浮かべるのも気分が悪いので、それ以上は考えないことにします。
前日、ファジアーノ岡山のキャンプ地である宮崎県総合運動公園内で行われた鹿島アントラーズとのTMをほぼ4時間に渡って観戦しました。そして、この日はファジのトレーニングを見学してから岡山に帰る予定にしていました。しかし、前日発表でOFFになった為、私は一気にフリーになりました。さて、どうすると思案投げ首ではありませんが、少しだけ考えて、ここは単純に観光をして帰るというのが勿体ないと思ったので、ちょっと南の方へ行ってみることにしました。
その目的地は・・? 飫肥でも日南でもなく、ましてや高千穂などもっての外です。ここは、スポーツおたくの使命を果たすのみ(笑) とは言ってみるだけで、全く使命感のない勝手気ままな徘徊のスタートです。
訪れた先は、油津です。何でここかというと、少し前にもちょっと触れた内容でもありまして・・ ホームに停車中の海幸山幸が目的の鉄オタ活動など微塵もなくて、目的はただ一つです。
そう。この駅舎が見たかっただけです。広島カープのキャンプ地の天福球場最寄りの油津駅はカープカラーの駅舎が全国的にも有名になりました。特に駅周辺がにぎやかなわけでもないこの地に駅舎だけを見る為にやって来るというのは、スポーツおたくとしての面目躍如と大層に考えてやって来ました。
NPBのキャンプインは2月なので、まだ今の内は静かなこの駅に1時間弱滞在して散策しました。
まあね、ここはカープの聖地なので、とにかくカープ一色なのは、むしろ気持ちいいです。
鉄印すら・・
ここまでやるのは、この駅ならではだと思います。
勿論、オーソドックスな駅スタンプもありまして・・
広渡川河口から油津港を結ぶ「堀川運河」は、飫肥藩が飫肥杉の運搬を効率的に行うためにつくられました。1686年に飫肥藩主伊東祐実の命によって28ヶ月かけて完成したとされています。運河を通すには50メートルもの岩盤を掘削する必要があり、工事を命じられた奉行は運河掘削を断念しかけましたが、祐実からの「やっていないうちから弱音を吐いては恥ずかしいことだ。何年かかってもやり通せ」という叱咤を受けて完遂したそうです。油津港発展の礎にもなった運河には筏の行きかう風景がよく似合います。
「男はつらいよ寅次郎の青春」が撮影された平成4年、堀川橋にたたずむ寅さんは絵になっていたと思います。
油津駅のスタンプには堀川運河のみにスポットを当てたものもありました。
鉄印は油津駅改札を出て右手に設置してあり、青いオーソドックスなスタンプは駅事務所にお願いすると出していただけます。日南線は無人化された駅が多く、鉄印収集には難儀することが多いのですが、「飫肥」「日南」「油津」の各駅は有人駅なので鉄印がいただけます。次に訪れる機会があれば、飫肥駅にも日南駅にも寄ってみたいものです。生きている内にその機会があるかどうかは分かりませんが・・!?
今回は時間もなかったので運河を見には行けませんでした。次の機会があればということでご容赦ください。
油津から日南線で折り返し、宮崎から鹿児島中央まで特急「きりしま」で移動し、鹿児島中央から「さくら」で岡山まで帰って来ました。
最終日に予定していたトレーニングがなくなって、予定外ではありましたが油津まで行けたのはまあまあではなかったかと思います。
休日になったファジの選手たちはそれぞれOFFを楽しんだことでしょう。南宮崎駅で宮崎行きに乗り換える際、ブロさんと川上くんのGKコンビと会いました。どうやら青島へ行った模様ですね。行き違いではありましたが、英気を養うことができたなら良かったと思います。
2泊3日の宮崎への旅。この目的はTM観戦とトレーニング見学でしたが、実際には鹿島とのTMのみとなってしまい、当初の予定の半分しか達成できませんでした。しかし、色々楽しんだので良かったのではないでしょうか? 行きかえりで長崎県を除く、福岡~大分~宮崎~鹿児島~熊本~佐賀~福岡へと鉄路での九州一周もできました。今まで未踏だった大分から日向新富までの区間もやっと繋がりました。
次の旅程に基づいて、さて春を待たずに動き出しましょうかね。
では、また!