第94回選抜高校野球大会(3月19日~13日間)に出場する一般選考枠28校と21世紀枠による3校、神宮大会枠1校を合わせた計32校が決定しました。
今回も21世紀枠に関しては、色々と疑問点が多く残りますが、それはもう諦めの境地ということでここでのコメントは差し控えます。ただ、一般枠落選校に対する大義名分が立たない選抜に関しては、そろそろ考えないと大会そのものの価値が薄れてしまいます。20年以上が経過して、今更21世紀枠でもないだろうという気持ちもかなり強くなっており、何らかの手立てが欲しいところです。
それはさて置き、本日選抜された32校の顔ぶれを確認してみましょう。
【21世紀枠】
只見(福島) 初出場
丹生(福井) 初出場
大分舞鶴(大分) 初出場
【北海道】
クラーク記念国際(北海道) 初出場
【東北】
花巻東(岩手) 4年ぶり4回目
聖光学院(福島) 4年ぶり6回目
【関東・東京】
明秀日立(茨城) 4年ぶり2回目
山梨学院(山梨) 2年ぶり5回目
木更津総合(千葉) 6年ぶり4回目
浦和学院(埼玉) 7年ぶり11回目
国学院久我山(東京) 11年ぶり4回目
二松学舎大附(東京) 7年ぶり6回目
【東海】
日大三島(静岡) 38年ぶり2回目
大垣日大(岐阜) 11年ぶり4回目
【北信越】
敦賀気比(福井) 2年連続9回目
星稜(石川) 2年ぶり15回目
【近畿】
大阪桐蔭(大阪) 3年連続13回目
和歌山東(和歌山) 初出場
天理(奈良) 3年連続26回目
金光大阪(大阪) 13年ぶり3回目
京都国際(京都) 2年連続2回目
市和歌山(和歌山) 2年連続8回目
東洋大姫路(兵庫) 14年ぶり8回目
【中国・四国】
広陵(広島) 3年ぶり25回目
広島商(広島) 20年ぶり22回目
倉敷工(岡山) 13年ぶり11回目
高知(高知) 4年ぶり19回目
鳴門(徳島) 9年ぶり9回目
【九州】
九州国際大附(福岡) 11年ぶり3回目
大島(鹿児島) 8年ぶり2回目
有田工(佐賀) 初出場
長崎日大(長崎) 23年ぶり3回目
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ネットでも絶賛炎上中なのが、“不可思議の東海”とされた『聖隷クリストファーの悲劇』です。高野連の発する詭弁によれば「地域制では決してない」「大垣日大の方が力が上」という言い分けが述べられています。しかし、東海大会で優勝した日大三島に準決勝で「5-10」で敗れた大垣日大と決勝で「3-6」で敗れた聖隷クリストファーを比較して『大垣日大の方が力が上』という結論がどこから出たのか? もし、力が上のチームを選抜するというのであれば、地区大会は必要なくなるし、更には『21世紀枠』の存在意義は皆無ということになります。自らの首を絞めるようなことをやっておきながら、白々しく言い訳を重ねる姿はいつもと変わらぬ「選抜の怪」を繰り返したと言えそうですね。
関東「4」・東京「2」という振り分けは二松学舎には適用されないという「関東の都市伝説」もあっさり覆されました。まあ、これが順当な選抜であって、前年優勝校に忖度しなかったことは、まあ評価されて良いかと思います。前年も奇異と言われた東海大相模の選抜が炎上の火種になったのですが、それを選抜制覇という結果で一蹴しました。今回は、その機会さえなくなった上に神奈川が選抜空白になるという結果となりました。
そして、地元に関係する中国・四国の5校目ですが、大方の予想通り倉敷工が選ばれました。地区大会の準決勝の敗退状況を考えると、一番手と目されたのが明徳義塾でしたが、それは広島県大会3位校から明治神宮大会準優勝にまで駆け上った広陵の頑張りと、神宮大会初戦負けの高知との比較を含めて5枠目を中国に回すであろうことは十分に予想できました。加えて、広島勢が2校出場することに加えて、高知勢が2校出場となると今や死語とされている「地域性の亡霊」が登場することになります。そして、地域制の亡霊に後押しされた岡山勢の2校、優勝の広陵に逆転負けした岡山学芸館と準優勝の広島商に逆転負けした倉敷工の争いは、あっさり決着したようですね。県大会決勝で倉敷工が学芸館を下した「県大会の優位性」を強調した理由付けですが、高野連のはっきりした意識の根底に「公立校の優位性」が垣間見られて、それはそれで納得した次第です。まあ、岡山県内の高校野球ファンとしても、新興勢力の学芸館より伝統校の倉敷工が選ばれて喜ぶ人の方が多いでしょうから、ある意味地元への忖度は不評を買うことはないでしょう。倉敷工に期待するのは、「やらかしの倉工」と呼ばれる数々の伝説試合の再現と共に、今回も是非開幕試合を引いてもらって、「開幕戦、3試合連続両チーム2桁得点の末の1点差勝ち」を三度実現してほしいということです。
もう一つ、個人的に疑問が残る近畿ですが、明治神宮枠を含めた7校選抜の中で唯一1校も選ばれなかった滋賀県勢の近江の取り扱いです。京都国際・市立和歌山・東洋大姫路・近江の4校から3校を選ぶ過程で、準々決勝1点差負けの京都国際が「森下がいるから」という理由で5番目に選抜、順当なら準々決勝で同じ1点差負けの近江が「山田がいるから」とその次に選ばれる筈だったのですが、「投げていない山田を評価する訳には行かない」という不可解な理由で、「総合力が優れている」という「力が上」理論で市立和歌山が6番目に、初戦で智弁学園を下し、優勝の大阪桐蔭に5点差とは言え最少得点差で敗れた東洋大姫路が「兵庫空白許すまじ」「久しぶりに甲子園で見たい」という素人考えにも似た選抜理由で7番目に滑り込みました。かつて、21世紀枠を含めて3校選抜され批判を浴びた滋賀県勢はしっくりいかない理由で空白県にされてしまい、きっちり帳尻合わせされました。にしても、高野連の異常なまでの和歌山推しは奇怪とも思えますね。
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かねてから、「日本人の血は野球でできている」「野球に興味がない人は日本人ではない」(諸説あり、断言するものではありません

)が持論のissanとしては、球春待ち遠しいところですが、オミクロンの狂乱騒ぎに邪魔されることが一番の不安材料です。普通に有観客で実施する英断を下してこそ、悪評高い高野連の面目躍如となるのですが大きな期待を持てないのが悲しいですね。
1日も早く5類指定を実現し、コロナを只の風邪にする日が来ることを熱望します。それには、国のトップが命を懸けて取り組む(誇張ではなく、実際にそうしようとすれば命を落とすことは覚悟しないといけないからです)ことが必須です。製薬大手や某国の認知症大統領の戯言に敢然と立ち向かう政治家はいないでしょうし、迷走する現状では期待すべくもありませんが。自らの懐具合しか考えない悪人どもに祭り上げられた『恐怖のウィルス』の消滅を望むのは極めて難しいというのが悲しいですね。
愚痴はそれくらいにして、折角の出場権が涙に終わらないように、運営の方々には毅然とした態度と明確な決断を願ってやみません。
あっ、21世紀枠ですか? また、機会があれば述べるかも知れません。大分舞鶴には頑張ってほしいと思いますが、あとの2校に関しては今はノーコメントと致します。何か言えば炎上必至ですから(苦笑) それにしても、この枠に関して、こうまで高野連に好かれる島根と徹底的に嫌われる鳥取には何が違うのでしょうか? 当初から、眼中にも入れられない岡山から見ても異様な依怙贔屓としか見えません。この面子なら、倉吉総合産業が一層不憫でなりません・・・、いかんいかん、ノーコメントになっていないですね。この辺で(笑)
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反論は“極力?”受け付けません(苦笑)