橋本元首相の引退により、医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会「3師会」の政治資金が狙われている

2005年10月25日 22時54分16秒 | 政治
野中・元自民幹事長、改めて関与否定 日歯連献金公判 (朝日新聞) - goo ニュース

 日本医師会が、政府自民党に「診療報酬」の引き上げを要求している。理由は医院経営の経費の約6割を占める人件費の高騰。だが、財務省は、「引き上げはには一切応じられない」と拒否の構えである。こんなとき、例年なら厚生族のドン・橋本龍太郎元首相が出てきて、采配を振るい、「引き上げ」させるところのなだが、いまはもう橋本元首相も引退し、政治的影響力を発揮できない。かつて総評に並ぶ「圧力団体」と恐れられた日本医師会を率いた武見太郎医師会長の息子・武見敬三参院議員は、政治学者でもあり、父のような実力はない。全国の医師たちの間では「このままでは、日本医師会の凋落は必至」と前途を危む声がしきりだ。
 「3師会」と言えば、自民党の武部勤幹事長が巧妙なマスコミ対策を演じ、その陰で、「3師会」への食い込みに必死だ。
 一つは、杉村太蔵衆院議員が9月27日午後2時から自民党本部で記者会見させたことである。160人もの報道関係者が自民党本部に押しかけていた。同じころ、東京地裁では、日本歯科医師会(日歯)側かわ自民党旧橋本派への1億円ヤミ献金事件で、政治資金規正法違反罪に問われた村岡兼造元官房長官の第18回公判がこの日の午後1時から開かれており、青木幹雄元官房長官(参議院議員)が弁護側証人として出廷していたのに、この裁判報道の影が薄くなった。
 二つ目は、橋本元龍太郎元首相がやはり、この裁判で証人尋問を受けた10月12日、衆院本会議で郵政民営化関連法案の採決が行われ、大々的に報道されて陰で、橋本元首相証言の報道は、小さく目立たなかった。新聞、テレビなどメディアは自民党広報担当の世耕弘成参院議員が編み出す「マスコミ対策」の術中にまんとに嵌められている。
 橋本元首相が議員バッチを失って政界から引退したのに伴い「3師会」への政治的影響力が低下している。これを利権に目敏い政治家が、これを見逃すわけがない。

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