◆沖縄普天間基地移設は、予言した通り、日米がすでに合意していた現行案でほぼ決着することが決まり、鳩山由紀夫首相が、沖縄県入りして仲井真弘多知事に謝罪した。知事はじめ沖縄県民の多くは、期待外れとなり、ガッカリしている。鳩山首相が「国外、最低でも県外」と公約してきたのであるから、当然である。アメリカ軍は、現行案を一ミリも譲歩しなかった。敗戦国の悲哀を改めて痛感させられることになった。
◆米軍基地の設置あるいは、移設には、そもそもからして「住民の意思」などは、無関係であった。アメリカが日本に押しつけておいて、普天間基地の移設に住民の同意を取り付けてこいというのは、本来、あり得ないことであった。現在ある基地にしても、住民の意思で設置されたわけではなかった。ヒラリー・クリントン米国務長官も奇妙なことを言ってきた。日本国内米軍基地を受け入れてもよいというのは、大阪府の橋下徹知事くらいのものである。日頃、日本の防衛に熱心な政治家、とくに石破茂元防衛相、小池百合子元防衛相らは、「国益」を口にしながら、それぞれの選挙区に誘致することもせず、偉そうなことぱかり口走っている。ましてや、犠牲を強いられてきた沖縄県民に慰謝料なり、生活補償なりして、犠牲に報いようという考え方すらしない。まったくのご都合主義者としか言いようがない。
◆さて、鳩山首相は、いい加減な発言を繰り返して、多くの国民に幻滅感を抱かせ、とくに沖縄県民から激しい批判を受けながら、なぜか元気いっぱいという。鈍感なのか、バカなのか、単なるお坊っちゃまなのか、理解に苦しむ国民は、少なくないであろう。
この疑問を解くカギは、「鳩山家の使命」に隠されていることに気づかなくてはならない。これまでのたび重なるいい加減な発言は、だれに向かって言っていたのか。それは、ズバリ言えば、ロシアのメドベーシェフ大統領であることを見逃してはならない。4月14日、ワシントンで開かれた核安保サミットの際、鳩山首相は、メドベーシェフ大統領と25分間会談し、「北方領土返還問題」を持ち出し、「領土問題に解決の道筋をつけたい」と述べ、これに対してメドベーシェフ大統領は、「難しい問題だが、領土問題から逃れられない。静かな雰囲気のところで話し合いたい」と応えたという。鳩山首相は、6月にカナダで開かれるG8と、11月に横浜で開かれるAPECの場で、そしてこの間の9月に訪露して、計3回、メドベーシェフ大統領に会い、領土問題を話し合いたいと考えている。モスクワでは、長男・紀一郎家族とも会える。
◆ロシア側は、ソ連時代から「日本列島から米軍基地を完全撤去してくれれば、四島を一括返還する」と言い続けているといい、日ロ平和友好条約締結を「鳩山家の悲願」と考えてきた鳩山首相が、普天間基地移設問題を機に、メドベーシェフ大統領に向けて、『米軍基地撤去』への努力ぶりを盛んにアピールしていたとみれば、鳩山首相の「愚かぶり」が、実は、深謀遠慮に基づいていることが明らかになってくる。ただし、ロシア側が期待するように日本列島から米軍基地を完全撤去すれば、日本の安全保障は、かなり不安定になる。これに対して、鳩山首相は、著書「憲法改正試案」のなかで明記しているように、「自衛軍の創設」で対応しようとしている。要するに正規の軍隊を再建し、自主独立、自主防衛路線を歩もうとしているのである。
◆米軍基地の設置あるいは、移設には、そもそもからして「住民の意思」などは、無関係であった。アメリカが日本に押しつけておいて、普天間基地の移設に住民の同意を取り付けてこいというのは、本来、あり得ないことであった。現在ある基地にしても、住民の意思で設置されたわけではなかった。ヒラリー・クリントン米国務長官も奇妙なことを言ってきた。日本国内米軍基地を受け入れてもよいというのは、大阪府の橋下徹知事くらいのものである。日頃、日本の防衛に熱心な政治家、とくに石破茂元防衛相、小池百合子元防衛相らは、「国益」を口にしながら、それぞれの選挙区に誘致することもせず、偉そうなことぱかり口走っている。ましてや、犠牲を強いられてきた沖縄県民に慰謝料なり、生活補償なりして、犠牲に報いようという考え方すらしない。まったくのご都合主義者としか言いようがない。
◆さて、鳩山首相は、いい加減な発言を繰り返して、多くの国民に幻滅感を抱かせ、とくに沖縄県民から激しい批判を受けながら、なぜか元気いっぱいという。鈍感なのか、バカなのか、単なるお坊っちゃまなのか、理解に苦しむ国民は、少なくないであろう。
この疑問を解くカギは、「鳩山家の使命」に隠されていることに気づかなくてはならない。これまでのたび重なるいい加減な発言は、だれに向かって言っていたのか。それは、ズバリ言えば、ロシアのメドベーシェフ大統領であることを見逃してはならない。4月14日、ワシントンで開かれた核安保サミットの際、鳩山首相は、メドベーシェフ大統領と25分間会談し、「北方領土返還問題」を持ち出し、「領土問題に解決の道筋をつけたい」と述べ、これに対してメドベーシェフ大統領は、「難しい問題だが、領土問題から逃れられない。静かな雰囲気のところで話し合いたい」と応えたという。鳩山首相は、6月にカナダで開かれるG8と、11月に横浜で開かれるAPECの場で、そしてこの間の9月に訪露して、計3回、メドベーシェフ大統領に会い、領土問題を話し合いたいと考えている。モスクワでは、長男・紀一郎家族とも会える。
◆ロシア側は、ソ連時代から「日本列島から米軍基地を完全撤去してくれれば、四島を一括返還する」と言い続けているといい、日ロ平和友好条約締結を「鳩山家の悲願」と考えてきた鳩山首相が、普天間基地移設問題を機に、メドベーシェフ大統領に向けて、『米軍基地撤去』への努力ぶりを盛んにアピールしていたとみれば、鳩山首相の「愚かぶり」が、実は、深謀遠慮に基づいていることが明らかになってくる。ただし、ロシア側が期待するように日本列島から米軍基地を完全撤去すれば、日本の安全保障は、かなり不安定になる。これに対して、鳩山首相は、著書「憲法改正試案」のなかで明記しているように、「自衛軍の創設」で対応しようとしている。要するに正規の軍隊を再建し、自主独立、自主防衛路線を歩もうとしているのである。