◆「言い訳せず、人の悪口を言わず」という家訓を堅く守っているのが小沢一郎元代表の最大の特徴であり、また、最も誤解を招いているところである。もちろん、政策的なこととなると、舌鋒は厳しくなるのは、政治家として当然のことである。
ところが、このところ、連日連夜の如く、小沢派の政治家と懇談している際に、ポツリポツリと漏らしている言葉のなかに、小沢一郎元代表が、次世代の総理大臣を担う政治家について、何を考えているか、その「本音」が見え隠れしているのが、わかってきている。
この点に着目して報じたのが、毎日新聞である。8月4日付けの東京朝刊で「◇海江田氏『泣いちゃったなあ』/野田氏『堅いんだよなあ』/鹿野氏『誰が推してるの?』/馬淵氏『仙谷氏と似てる』」という見出しをつけて、以下のように伝えた。
「民主党の小沢一郎元代表が、自らに近い議員との会合で、ポスト菅候補の情報収集や、人物評の披露をしている。グループ内に有力候補がいないなか、次期政権で影響力を残すために『勝ち馬』に乗ろうと、品定めに入ったようだ。海江田万里経済産業相、野田佳彦財務相、鹿野道彦農相、馬淵澄夫前国土交通相。小沢元代表が1日夜、国会近くの居酒屋で会合を開いた際、これまで党代表選出馬を取りざたされた4人について語った。『泣いちゃったなあ』。国会審議で辞任を迫られ涙を流した海江田氏への論評だ。野田氏は『堅いんだよなあ」。鹿野氏の動きには関心を持っているようで、『誰が推しているのか』と出席者に質問した。また、馬淵氏を『若い議員から評価されている』と分析した上で、いち早く代表選に意欲を示したことについて『民主党の中ではああいう(首相の座に突き進む)人間は珍しいよな』と指摘。また、『(権力欲を表に出すところが)仙谷(由人官房副長官)と似ている』と話した。各種世論調査で名前の挙がる前原誠司前外相や枝野幸男官房長官には触れなかったが、どの候補者についても明確な『不合格』は出さなかった。【葛西大博】」
◆しかし、品定めのような発言をしているからと言って、この記事が示しているように「明確な『不合格』は出さなかった」とは言えない。はっきりと「ダメ」という烙印を押されている政治家ばかりである。
○海江田万里経済産業相-「泣いちゃったなあ」→野党に追及されて、公の場で泣くような政治家は、総理大臣は務まらない。
○野田佳彦財務相-「堅いんだよなあ」→石の地蔵さんのようなコチコチでは、総理大臣に向いていない。
○鹿野道彦農相-「誰が推しているのか」→少なくとも私(小沢一郎)は、担ぎ上げようとは思っていない。
○馬淵澄夫前国土交通相-「若い議員から評価されている」「民主党の中ではああいう(首相の座に突き進む)人間は珍しいよな」「(権力欲を表に出すところが)仙谷(由人官房副長官)と似ている」→ワシがワシがと私利私欲を剥き出しにしては、総理大臣にはなれない。総理大臣は、大勢の人から担ぎ上げられてなれるものなのだ。
このほかに前原誠司前外相や枝野幸男官房長官には触れなかったというが、これらの政治家について、小沢一郎元代表は、小沢派のメンバーにも公言できない思いを抱いていることを忘れてはいけない。
○前原誠司前外相→ポスト菅の有力候補者であるが、米国の要求に応えて仙谷由人代表代行を切ることができるのか。
○枝野幸男官房長官→極左すぎるので、総理大臣にはなれないし、そもそも総理大臣の器ではない。やはり、米国の要求に応えて仙谷由人代表代行を切ることができるのか。
さらに、原口一博元総務相と小沢鋭仁元環境相についても、品定めの俎上には乗っていない。これは、どう言う意味であろうか。
○原口一博元総務相→小沢派「一新会」のメンバーを引き抜こうとしたのがバレてしまい、怒りを買い、ビビッた後、詫びを入れてきた。だが、まだ本当に許されているとは言えない。
○小沢鋭仁元環境相→小沢一郎元代表と同姓だが、ほとんど眼中にない。
◆毎日新聞のこの記事は、「グループ内に有力候補がいないなか、次期政権で影響力を残すために『勝ち馬』に乗ろうと、品定めに入ったようだ」と勝手に述べている。
けれども、民主党内最大派閥(衆参140人→200人)を率いている小沢一郎元代表は、「勝ち馬」をつくり上げても、「勝ち馬に乗る」ということはあり得ない。それどころか、だれかを担ぎ上げようという考えは、いまや持っていない。念頭にあるのは、自分が総理大臣になることである。この点でこの記事の論評は、間違っている。
そのために、現在、親衛隊を表部隊と裏部隊に分けて、多数派工作の真っ最中である。夜の懇談の席は、あくまでも酒席であり、小沢派の結束を強化するのが目的だ。総理大臣候補者の品定めなどはしていない。若手政治家の下馬評を酒の肴にして、話をコロコロ、ころがしながら座を盛り上げて、楽しんでいるにすぎないのである。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
米オバマ政権が、菅直人首相に「日本が保有の米国債すべてを債権放棄し、記者会見で世界に公表せよ」と強要、四面楚歌の菅直人首相は、シドロモドロの混乱に陥っている
◆〔特別情報①〕
フリーメーソン・イルミナティ情報(ニューヨーク発)によると、米オバマ政権が、菅直人首相に対して「日本が保有している米国債について、すべてを債権放棄して、このことを早急に記者会見して世界に発信せよ」と要請した。菅直人首相は、これに対する明快な回答ができず、シドロモドロになり、窮地に陥っているという。
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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊
もくじ
2章 田中角栄門下生たちによる骨肉の争い
―自民党内の小沢一郎包囲網の暗躍
二大政党化の潮流のなかで血迷った"老いた中曽根〟
自民党は、従来から「鵺」のような政党と見られていた。鵺とは、伝説上の怪獣である。頭は猿、手足は虎、体は狸、尾は蛇に似ている存在だったからである。
小沢一郎一派が自民党を脱藩して新生党を結党したとき、この鵺の一部が分離した。それでも、まだ、ハト派とタカ派が同居し続けていた。社会党内部では、左派と右派が対立したまま、同じ屋根の下で暮らしていた。
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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.126
第三章 ロシヤ革命と猶太
前回からの続き
附記
此の農民搾取の方法は那翁一世当時迄フランスに於ても略同様のことが行はれたのであつて、ナポレオン一世は千八百〇六年五月三十目に勅令を出して日く、
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新刊本が増刷(4刷)となりました。全国一般書店にて好評発売中!
「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(PHP文庫)
板垣英憲著(←amazonへジャンプします)
ソフトバンクを3兆円企業に育て上げた稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、自らの人生・経営哲学を「25文字」の漢字に集約した「孫の二乗の法則」である。これを片時も忘れないことで、孫は幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授する。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!(本書カバーより)
ところが、このところ、連日連夜の如く、小沢派の政治家と懇談している際に、ポツリポツリと漏らしている言葉のなかに、小沢一郎元代表が、次世代の総理大臣を担う政治家について、何を考えているか、その「本音」が見え隠れしているのが、わかってきている。
この点に着目して報じたのが、毎日新聞である。8月4日付けの東京朝刊で「◇海江田氏『泣いちゃったなあ』/野田氏『堅いんだよなあ』/鹿野氏『誰が推してるの?』/馬淵氏『仙谷氏と似てる』」という見出しをつけて、以下のように伝えた。
「民主党の小沢一郎元代表が、自らに近い議員との会合で、ポスト菅候補の情報収集や、人物評の披露をしている。グループ内に有力候補がいないなか、次期政権で影響力を残すために『勝ち馬』に乗ろうと、品定めに入ったようだ。海江田万里経済産業相、野田佳彦財務相、鹿野道彦農相、馬淵澄夫前国土交通相。小沢元代表が1日夜、国会近くの居酒屋で会合を開いた際、これまで党代表選出馬を取りざたされた4人について語った。『泣いちゃったなあ』。国会審議で辞任を迫られ涙を流した海江田氏への論評だ。野田氏は『堅いんだよなあ」。鹿野氏の動きには関心を持っているようで、『誰が推しているのか』と出席者に質問した。また、馬淵氏を『若い議員から評価されている』と分析した上で、いち早く代表選に意欲を示したことについて『民主党の中ではああいう(首相の座に突き進む)人間は珍しいよな』と指摘。また、『(権力欲を表に出すところが)仙谷(由人官房副長官)と似ている』と話した。各種世論調査で名前の挙がる前原誠司前外相や枝野幸男官房長官には触れなかったが、どの候補者についても明確な『不合格』は出さなかった。【葛西大博】」
◆しかし、品定めのような発言をしているからと言って、この記事が示しているように「明確な『不合格』は出さなかった」とは言えない。はっきりと「ダメ」という烙印を押されている政治家ばかりである。
○海江田万里経済産業相-「泣いちゃったなあ」→野党に追及されて、公の場で泣くような政治家は、総理大臣は務まらない。
○野田佳彦財務相-「堅いんだよなあ」→石の地蔵さんのようなコチコチでは、総理大臣に向いていない。
○鹿野道彦農相-「誰が推しているのか」→少なくとも私(小沢一郎)は、担ぎ上げようとは思っていない。
○馬淵澄夫前国土交通相-「若い議員から評価されている」「民主党の中ではああいう(首相の座に突き進む)人間は珍しいよな」「(権力欲を表に出すところが)仙谷(由人官房副長官)と似ている」→ワシがワシがと私利私欲を剥き出しにしては、総理大臣にはなれない。総理大臣は、大勢の人から担ぎ上げられてなれるものなのだ。
このほかに前原誠司前外相や枝野幸男官房長官には触れなかったというが、これらの政治家について、小沢一郎元代表は、小沢派のメンバーにも公言できない思いを抱いていることを忘れてはいけない。
○前原誠司前外相→ポスト菅の有力候補者であるが、米国の要求に応えて仙谷由人代表代行を切ることができるのか。
○枝野幸男官房長官→極左すぎるので、総理大臣にはなれないし、そもそも総理大臣の器ではない。やはり、米国の要求に応えて仙谷由人代表代行を切ることができるのか。
さらに、原口一博元総務相と小沢鋭仁元環境相についても、品定めの俎上には乗っていない。これは、どう言う意味であろうか。
○原口一博元総務相→小沢派「一新会」のメンバーを引き抜こうとしたのがバレてしまい、怒りを買い、ビビッた後、詫びを入れてきた。だが、まだ本当に許されているとは言えない。
○小沢鋭仁元環境相→小沢一郎元代表と同姓だが、ほとんど眼中にない。
◆毎日新聞のこの記事は、「グループ内に有力候補がいないなか、次期政権で影響力を残すために『勝ち馬』に乗ろうと、品定めに入ったようだ」と勝手に述べている。
けれども、民主党内最大派閥(衆参140人→200人)を率いている小沢一郎元代表は、「勝ち馬」をつくり上げても、「勝ち馬に乗る」ということはあり得ない。それどころか、だれかを担ぎ上げようという考えは、いまや持っていない。念頭にあるのは、自分が総理大臣になることである。この点でこの記事の論評は、間違っている。
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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊
もくじ
2章 田中角栄門下生たちによる骨肉の争い
―自民党内の小沢一郎包囲網の暗躍
二大政党化の潮流のなかで血迷った"老いた中曽根〟
自民党は、従来から「鵺」のような政党と見られていた。鵺とは、伝説上の怪獣である。頭は猿、手足は虎、体は狸、尾は蛇に似ている存在だったからである。
小沢一郎一派が自民党を脱藩して新生党を結党したとき、この鵺の一部が分離した。それでも、まだ、ハト派とタカ派が同居し続けていた。社会党内部では、左派と右派が対立したまま、同じ屋根の下で暮らしていた。
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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.126
第三章 ロシヤ革命と猶太
前回からの続き
附記
此の農民搾取の方法は那翁一世当時迄フランスに於ても略同様のことが行はれたのであつて、ナポレオン一世は千八百〇六年五月三十目に勅令を出して日く、
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「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(PHP文庫)
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ソフトバンクを3兆円企業に育て上げた稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、自らの人生・経営哲学を「25文字」の漢字に集約した「孫の二乗の法則」である。これを片時も忘れないことで、孫は幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授する。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!(本書カバーより)