◆「おかしな言動だ。国民も100%やれとは思っていないだろうが、最初からサヨナラと言えば全くのうそつきになる」(読売新聞7月29日付け朝刊「政治」=4面)と言ったのは、小沢一郎元代表だった。7月28日、都内で開かれたフリー記者との記者会見でのことである。民主党の岡田克也幹事長が、2009年衆院選の政権公約(マニフェスト)の財源見通しの甘さを謝罪したことについて聞かれて、こう答えたのである。岡田克也幹事長ら党執行部の野党対策の拙劣さ、無能さ、無策さを痛烈に批判したのだ。「オレが幹事長なら、あんなみっともないことはしない」という思いがにじみ出ていた。
小沢一郎元代表は、「子ども手当廃止」に呆れているが、党員資格停止処分を受けて、事実上、座敷牢に閉じ込められていては手も足も出ないので、「まあ、しばらくは、高見の見物としゃれ込もう」という冷めた姿勢だ。
◆現在の日本政治の混迷は、各政党ともに日本が進むべき目標を示せていないところに元凶がある。社会保障政策面の目標メニューは、①北欧型高度福祉(社会が扶助)②日本型福祉(家族中心の扶助)③米国型(個人の自助)④複合型などが想定できるが、各政党ともにどこへ進むべきか決めていない。
厚生労働省のうち旧厚生省は戦後、「①北欧型」を目指し、オイル・ショック後の1980年代には、「②日本型」に後退し、2001年春からの小泉改革時代には、「③米国型」に傾斜し、その後、曖昧模糊となり、2009年夏から民主党に政権交代してからは、「①北欧型」へのシフトの兆しが見えてきていた。その象徴的政策が「子ども手当」であった。
北欧の高度福祉政策に詳しいお鳩山由紀夫前首相が「子育てを社会全体で支え合う時代を作ろうと、子ども手当創設を(09年衆院選)マニフェストのトップに掲げた。(自公両党から)控除復活の圧力を受け、理念そのものがうせてしまいかねない」(読売新聞8月5日付け朝刊「政治面」=4面)と憤激しているように、「子ども手当」という言葉には、戦後の初心に立ち「①北欧型」へ戻そうという意欲が込められていた。これを民主党内の正式な党議も経ずに、岡田克也幹事長と玄葉光一郎政調会長(戦略担当相)のほぼ独断で決めたのは、実におかしい。そのうえ、「ばらまき4K」とヤユされているほかの「3K」(高速道路無料化、高校無償化、農家の戸別所得補償)まで見直しを求められている。しかも「謝罪しろ」とまで迫られているという。この有様は、弱みにつけ込む「説教強盗」に似ていなくもない。言いなりになってると、そのうち、「民主党」という政党の看板まで「下ろせ」言われかねない。無為無策の「無能党」という新しく党名まで考えてくれかねないのである。まったく情けない体たらくだ。
◆しかし、翻って、自民党と公明党の方に目を向けると、むしろ、こちらの方の打撃は、計り知れない。他党のアイデンティティ(存在意義)を示すような政策にケチをつけて撤回させるなどというのは、公党としては拙劣である。
自民党と公明党は、民主党を追及しすぎるあまり、「少子対策」を立てられず、ましてや「母親と子どもを犠牲にして、東電への公的支援を手厚くしている政党だ」というレッテルを貼られ始めている。とくに原発推進に中心的役割を果たしてきた自民党は、福島第一原発大事故により未曾有の被害を招いたことについて、国民に謝罪したのであろうか。らに結党以来の党是である「憲法改正を下ろせ」と言われて、ハイハイと応ずるだろうか。
また、「福祉の党」と自称してきた公明党は、自民党の補完政党を長年続けているうちに、①北欧型高度福祉(社会が扶助)②日本型福祉(家族中心の扶助)③米国型(個人の自助)④複合型などのどれを目標にしているのかが不明であり、公党としてのまさにアイデンティティ(存在意義)が疑われている。
「子ども手当」を廃止に追い込んだとして、喜んではいられないのである。大量の返り血を浴びて甚大な打撃を受けているからである。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
経団連の米倉弘昌会長と経済同友会の長谷川閑史代表幹事が、米対日工作担当者マイケル・グリーンを頼り、菅直人首相が開いた会議をボイコットとは、これ如何に?
◆〔特別情報①〕
当然と言えば、当然。やっぱり持説を力説しただけというのが、米対日工作担当、言うなれば、米CIA要員にして、米国のレッキとしたスパイであるマイケル・ジョナサン・グリーン戦略国際問題研究所日本部長の講演内容だった。経団連タイムスが8月4日、「№3205号」で、「特別講演「復興に向けた日米パートナーシップ」-マイケル・グリーンCSIS日本部長」という見出しで、以下の通り、初めて公表した。
つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
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板垣英憲の過去著書より連載しております↓
『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊
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もくじ
2章 田中角栄門下生たちによる骨肉の争い
―自民党内の小沢一郎包囲網の暗躍
二大政党化の潮流のなかで血迷った"老いた中曽根〟
自民党は、従来から「鵺」のような政党と見られていた。鵺とは、伝説上の怪獣である。頭は猿、手足は虎、体は狸、尾は蛇に似ている存在だったからである。
小沢一郎一派が自民党を脱藩して新生党を結党したとき、この鵺の一部が分離した。それでも、まだ、ハト派とタカ派が同居し続けていた。社会党内部では、左派と右派が対立したまま、同じ屋根の下で暮らしていた。
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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.126
第三章 ロシヤ革命と猶太
前回からの続き
附記
此の農民搾取の方法は那翁一世当時迄フランスに於ても略同様のことが行はれたのであつて、ナポレオン一世は千八百〇六年五月三十目に勅令を出して日く、
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「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(PHP文庫)
板垣英憲著(←amazonへジャンプします)
ソフトバンクを3兆円企業に育て上げた稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、自らの人生・経営哲学を「25文字」の漢字に集約した「孫の二乗の法則」である。これを片時も忘れないことで、孫は幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授する。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!(本書カバーより)
小沢一郎元代表は、「子ども手当廃止」に呆れているが、党員資格停止処分を受けて、事実上、座敷牢に閉じ込められていては手も足も出ないので、「まあ、しばらくは、高見の見物としゃれ込もう」という冷めた姿勢だ。
◆現在の日本政治の混迷は、各政党ともに日本が進むべき目標を示せていないところに元凶がある。社会保障政策面の目標メニューは、①北欧型高度福祉(社会が扶助)②日本型福祉(家族中心の扶助)③米国型(個人の自助)④複合型などが想定できるが、各政党ともにどこへ進むべきか決めていない。
厚生労働省のうち旧厚生省は戦後、「①北欧型」を目指し、オイル・ショック後の1980年代には、「②日本型」に後退し、2001年春からの小泉改革時代には、「③米国型」に傾斜し、その後、曖昧模糊となり、2009年夏から民主党に政権交代してからは、「①北欧型」へのシフトの兆しが見えてきていた。その象徴的政策が「子ども手当」であった。
北欧の高度福祉政策に詳しいお鳩山由紀夫前首相が「子育てを社会全体で支え合う時代を作ろうと、子ども手当創設を(09年衆院選)マニフェストのトップに掲げた。(自公両党から)控除復活の圧力を受け、理念そのものがうせてしまいかねない」(読売新聞8月5日付け朝刊「政治面」=4面)と憤激しているように、「子ども手当」という言葉には、戦後の初心に立ち「①北欧型」へ戻そうという意欲が込められていた。これを民主党内の正式な党議も経ずに、岡田克也幹事長と玄葉光一郎政調会長(戦略担当相)のほぼ独断で決めたのは、実におかしい。そのうえ、「ばらまき4K」とヤユされているほかの「3K」(高速道路無料化、高校無償化、農家の戸別所得補償)まで見直しを求められている。しかも「謝罪しろ」とまで迫られているという。この有様は、弱みにつけ込む「説教強盗」に似ていなくもない。言いなりになってると、そのうち、「民主党」という政党の看板まで「下ろせ」言われかねない。無為無策の「無能党」という新しく党名まで考えてくれかねないのである。まったく情けない体たらくだ。
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自民党と公明党は、民主党を追及しすぎるあまり、「少子対策」を立てられず、ましてや「母親と子どもを犠牲にして、東電への公的支援を手厚くしている政党だ」というレッテルを貼られ始めている。とくに原発推進に中心的役割を果たしてきた自民党は、福島第一原発大事故により未曾有の被害を招いたことについて、国民に謝罪したのであろうか。らに結党以来の党是である「憲法改正を下ろせ」と言われて、ハイハイと応ずるだろうか。
また、「福祉の党」と自称してきた公明党は、自民党の補完政党を長年続けているうちに、①北欧型高度福祉(社会が扶助)②日本型福祉(家族中心の扶助)③米国型(個人の自助)④複合型などのどれを目標にしているのかが不明であり、公党としてのまさにアイデンティティ(存在意義)が疑われている。
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2章 田中角栄門下生たちによる骨肉の争い
―自民党内の小沢一郎包囲網の暗躍
二大政党化の潮流のなかで血迷った"老いた中曽根〟
自民党は、従来から「鵺」のような政党と見られていた。鵺とは、伝説上の怪獣である。頭は猿、手足は虎、体は狸、尾は蛇に似ている存在だったからである。
小沢一郎一派が自民党を脱藩して新生党を結党したとき、この鵺の一部が分離した。それでも、まだ、ハト派とタカ派が同居し続けていた。社会党内部では、左派と右派が対立したまま、同じ屋根の下で暮らしていた。
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第三章 ロシヤ革命と猶太
前回からの続き
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