言うまでもなく僕は小説書き(≠小説家)であるのですが、
最近ちょっと執筆ペースが遅くなってて困っています。
もちろん、仕事をするようになって時間が取れなくなった、
というのが理由のひとつではあるのですが。
それ以上に、この世の中に面白いことが多すぎるのが原因です。
面白いこと≒書きたいことであるので、普通に考えればそれは
望ましいことのように思えますが、あまりに書きたいことが多いと
自然まとまらなくなります。
あれもこれも――と欲張って詰め込みたくなります。
少なくとも、僕はそういう性格です。
今書きたい、面白いと思ってることは、大雑把なアイデアとしては
2~3なのですが、それを構成する細かい要素としての小アイデアは
それこそ10じゃ利かないと思います。
小説1作につき大アイデアひとつ使うとして、小アイデアは4~5も
盛り込んでしまう計算です。
僕の短編として、それは明らかに過剰であると断言できます。
ですから、僕が小説を書く場合、この小アイデアを2~3に絞り込む
作業が必要となるのです。
正直、この作業が一番辛い。だって、切り捨てる残りのアイデアも、
僕にとっては真実最高に無敵に傑作に面白いものなんですから。
そして僕は、頭でも言った通り、小説家なんかじゃない。
他人のために文章を書いていない。
文章を売って生計を立ててるわけじゃない。
嫌いな文章は書かなくていいし、好きな文章はいくら書いてもいい。
読めと強要することはないし、読むなと拒絶することもない。
ただ、僕が、僕自身のために、書き連ねているだけなんです。
ただ、僕は、僕の脳を騙すために小説を書いているだけなんです。
だったら、素敵なアイデアを捨てるなんてもったいないことはできない。
――そういう理屈。
だけど、過剰に詰め込まれた小説は、後に自分で読むのも大変なのです。
先に言ったように、僕は僕を欺くために小説を書いています。
外界にオリジナルなフィルターを掛けて――
さも世界が素敵で溢れているかのように見せかけています。
だから、自分を丸め込めない文章は、書けないし書いちゃいけない。
僕が小説家気取りでテクニックを勉強しているのは、
すべてここに繋がるのです。
他の誰でもなく、自分自身を騙すために、行っているのです。
多分、昔の僕はそうじゃなかったんだと思います。
今では忘れてしまったけれど、何かを憎んで、恨んで、呪って、
攻撃するために、破壊するために、卑下するために――
文章を書いていたと思います。
だから、その頃とは変わってしまった今になって、こんなことを
考えているのでしょうね。
攻撃用の文章は容易くて、防御用の文章は難しい。
そんな、フシギでヒニクな気分です。
ま、どっちも僕の気の持ちようってことなんですけど。
あー、とりあえずは、もっと小説を書く時間が欲しいなぁ。
そのためには、まず生きるお金を稼がなきゃ。
・・・という論法で、僕は真人間の振りをして働いているのです。
最近ちょっと執筆ペースが遅くなってて困っています。
もちろん、仕事をするようになって時間が取れなくなった、
というのが理由のひとつではあるのですが。
それ以上に、この世の中に面白いことが多すぎるのが原因です。
面白いこと≒書きたいことであるので、普通に考えればそれは
望ましいことのように思えますが、あまりに書きたいことが多いと
自然まとまらなくなります。
あれもこれも――と欲張って詰め込みたくなります。
少なくとも、僕はそういう性格です。
今書きたい、面白いと思ってることは、大雑把なアイデアとしては
2~3なのですが、それを構成する細かい要素としての小アイデアは
それこそ10じゃ利かないと思います。
小説1作につき大アイデアひとつ使うとして、小アイデアは4~5も
盛り込んでしまう計算です。
僕の短編として、それは明らかに過剰であると断言できます。
ですから、僕が小説を書く場合、この小アイデアを2~3に絞り込む
作業が必要となるのです。
正直、この作業が一番辛い。だって、切り捨てる残りのアイデアも、
僕にとっては真実最高に無敵に傑作に面白いものなんですから。
そして僕は、頭でも言った通り、小説家なんかじゃない。
他人のために文章を書いていない。
文章を売って生計を立ててるわけじゃない。
嫌いな文章は書かなくていいし、好きな文章はいくら書いてもいい。
読めと強要することはないし、読むなと拒絶することもない。
ただ、僕が、僕自身のために、書き連ねているだけなんです。
ただ、僕は、僕の脳を騙すために小説を書いているだけなんです。
だったら、素敵なアイデアを捨てるなんてもったいないことはできない。
――そういう理屈。
だけど、過剰に詰め込まれた小説は、後に自分で読むのも大変なのです。
先に言ったように、僕は僕を欺くために小説を書いています。
外界にオリジナルなフィルターを掛けて――
さも世界が素敵で溢れているかのように見せかけています。
だから、自分を丸め込めない文章は、書けないし書いちゃいけない。
僕が小説家気取りでテクニックを勉強しているのは、
すべてここに繋がるのです。
他の誰でもなく、自分自身を騙すために、行っているのです。
多分、昔の僕はそうじゃなかったんだと思います。
今では忘れてしまったけれど、何かを憎んで、恨んで、呪って、
攻撃するために、破壊するために、卑下するために――
文章を書いていたと思います。
だから、その頃とは変わってしまった今になって、こんなことを
考えているのでしょうね。
攻撃用の文章は容易くて、防御用の文章は難しい。
そんな、フシギでヒニクな気分です。
ま、どっちも僕の気の持ちようってことなんですけど。
あー、とりあえずは、もっと小説を書く時間が欲しいなぁ。
そのためには、まず生きるお金を稼がなきゃ。
・・・という論法で、僕は真人間の振りをして働いているのです。