和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

「乃木坂春香の秘密 (2)、(3)」読了。

2009-06-20 23:21:31 | 読書感想文。
2冊一気に読了です。
どちらも300P超のボリュームなのに、それを感じさせないペラさはさすが。
・・・褒めてます。

とはいえ、話は何となく薄ぼんやりと進んではいます。
春香の両親を交えた定番のドタバタ。
クセのあるメイドさんたちを巻き込んだ定番のドタバタ。
多分シリーズ最強の萌えキャラ・美夏が巻き起こす定番の――

定番ばっかりだな。

そうなんですよ、この作品はどうにも「ベタ」のオンパレード。
はっきり言って、真新しいトコロや斬新なトコロは全くありません。
中でも、新キャラ・椎菜なんか曲がり角でぶつかる出会いから主人公の学校へ転校
という伝説のコンボを決めてくれますよ。
・・・しかし、それでも十分に読めてしまうんですよね。
おそらくは、キャラ描写が丁寧であるところと、冗長な表現・くどい文章が少なく
非常に読みやすいところがキモかと。

やはり、小説は読まれてナンボ。
逆に言えば、読ませればそれで既に勝ちなのです。

可愛いキャラで目を引く

読みやすい文章で最後まで読ませる

王道ハッピーエンドで読後感を良くする(次巻へ繋げる)

とまぁ、「それができりゃ苦労はねーよ」ということをやってのけてるのです。
だって、上述のテンプレートでアニメ化まで持っていける小説って凄いと思いません?
斬新なアイデアや緻密なストーリーの方が、まだ理解できる気がします。

さて、内容としては椎菜転校のところで止まっている3巻。
4巻では彼女を交えてまた定番のドタバタを繰り広げていくのでしょう。
ベタを極めるとここまでになる、というサンプルとして非常に楽しみです。
コメント
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