浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」読了。
「ショーハショーテン!」の原作者ですね。
こちらが面白かったので、一番話題になってる小説を
読んでみました。
どんでん返しが多い!
でっかいのだけで3つくらいあったぞ。
内容としては、6人の就活生が有名IT企業の面談を受ける、
という話なんだけど。
途中から、
「6人で話し合って一人の採用者を決めてください」
と言われ、そこでみんなの秘密が書かれた「封筒」の出現により
さながらデスゲームの様相に。
秘密を持ち込んだ犯人は誰なのか?
――というのがフリ。
この話に決着がつくまでに紙幅の半分しか使われてません。
残りは、その事件を振り返りながら
大小残った謎を解明する解決編。
ここでも話は大きく二転三転します。
まじですげえ。
どう考えたらこんなに伏線バリバリの小説が書けるん?
序盤のゆるデスゲームは全部伏線の塊だよ。
こわー。
「人の一面だけ見てすべてを知ることはできない」
という、割とありがちなテーマですけど
ここまで仕掛けを張り巡らされたらもう別物だよね。
各キャラクターが息づいています。
凄いリアリティ。
そして、会社サイドはやっぱクソだな、とも思いました。
リアルでも、偉そうな面接官とかマジむかつくもんね。
いずみはそういうのに反発してたからなあ。
面接のハウトゥ本とか読まなかったし、
実際の面談も
「いずみを不合格にするような見る目のない会社は
こっちから願い下げだ」
という気持ちで臨んでました。
ロックだぜ。
話が逸れた。
とにかく、超面白かったです。
読み応えのある内容でした。
朝倉秋成の他の作品も読んでみたいと思いましたね。
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