エバンストンでの一日は、信じられないほどのいい天気で、暖かかった。
ニュースで、何年前かは忘れたが、その年以来の記録的な2月中の気温だと言っていた。
。
二日前の夜に、電話で約束をしていたジャッキーの大の友人、ジーンが、9時半に車で向かえに来てくれることになっていた。
。
ロビーから外へ出ると、ジーンが車の前で待っていてくれた。
お互い、力強くハグをしあって、挨拶を交わした。(ジャッキー、なかなかアメリカ式挨拶が、板についてきた)
車の助手席に乗り込み、さあこれから、どこへ行こうか?とジーンが切り出した。
ハイドパークにある、シカゴ人もあまり知らない博物館は、どうや?と言うので、もちろんOKした。
。
ハイドパークは、昨日のエバンストンとは逆の、シカゴの南側にある地域で、シカゴ大学があり、その近郊には、高級住宅街がある。
北部と違い、南部は比較的治安が良くないのだが、このあたりだけはいい。
。
博物館を見学した後、ジーンが受付の女性に何か、道を聞いている。
何とオバマ大統領の実家が、この近くにあると言うのだ。
「ええっ!行きたい!行きたい!」とジーンにお願いした。
。
小雨の中、車でその界隈に近づいていくと、パトカーがそこらじゅうに止まってる。
その中の一台に車を横付けして、ジーンがその警官に向かって、
「日本からの友人が、オバマの家の前で写真撮りたいから、中に入ってもええか?」
と言うと、その警官、だま~て、首を横に振るだけだった。
しかたなしに、そこを離れて、ジーン、「にこりともせず、愛想の悪いやつやなあ」と。
警官をけなしていたので、面白かった。
入るな!の看板と、居住者以外の者は、身元や所持品を調べることに同意せんとあかんと書いてある。
大邸宅が立ち並ぶ町並み、オバマの家には、近づけないので、他のすばらしい家で雰囲気を味わった。
オバマ宅もこんなんかなあ。
ジーンが、
「この辺に住んでるもん、ええなあ。ただで24時間の護衛、雇ってるみたいなもんやもんなあ。」と。
。
そろそろランチタイム、ジーンの家の近くまで戻り、素敵なパブに連れて行ってくれた。
暖炉まである。(ジャッキーの直右後ろ)
またもや、dark beer 、それと、チーズバーガーをたのんだ。
アメリカでは、ファーストフードのハンバーガー屋以外は、だいたい肉の焼き方を聞いてくれる。
これが嬉しい。
当然レアーで、チーズはブルーチーズ。
チーズの種類もたくさんあって、選ぶことができる。
超アメリカンの昼食を取って、超シカゴアンになった。
- 次編につづく -