県民の森がある西彼半島は、昔炭焼きが盛んで、森を歩くと炭窯の跡が点在しています。
森の歴史を知ろうと、地元で炭焼きを行い、観光ガイドもされる方をお招きして座談会を行いました。
. 商業ベースの炭焼きは160年前から始まり、戦中・戦後が最盛期だったとのこと。
もちろん、木の切り出しから海岸まで炭を下ろすまで、人の力で行われており、生木は重いため、森の中に炭窯を作って炭焼きをし、それを担いで海岸まで下ろしていたそうです。
戦中は、町から疎開してきた子供たちも炭を担ぎ下ろす手伝いをしていたそうですが、なれない山道を炭の俵を担いで歩くのは、都会の子には重労働で見ていてかわいそうだったというお話でした。
目の前にあるものの話だけではなく、この地区で生活してきた人と自然との関わりなども、来園者へ紹介できればいいなぁと思います。
2時間程度の間に、炭焼き、炭窯、信仰の話や、猪垣(ししがき)の話など、いろんな話を聞きました。
もっとこんな時間を設けて、地元の伝統文化を受け継いでいきたいですね。