Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

関東にはしばらく大地震がありませんが...海辺の高層マンション本当に大丈夫ですか?

2005-05-13 | Environment
 本日,電車の中で,ある高層マンションの広告をみた.

 私の記憶では,私が東京およびその近郊に住むようになってから(38年ほど前),東京には,震度5以上の地震は来ていないと思う.
 しかし,この1000年ぐらいのスパンでは,70-80年に一度の大きな地震が,来ていることについては相当色々なデータがそろっている.
 また,東京の海辺の多くは,400年ぐらい昔からすこしづつ埋め立てられたところが沢山あることは,広く知られている.

 そういう中で,関東大震災でも被害がすくなかった地域ではなく,海辺,それも周辺のあちこちが埋め立て地であるようなところに,50F立て以上の高層マンションを立てて,本当に大丈夫なのだろうか?
 どのような境界条件と,どのようなパラメータで,どの程度の分解能(空間的,時間的)のあるコードで,構造的なシミュレーションをした結果の設計なのか?大変興味がある.
 あのような地域での建築確認時には,どれくらい,大地震での構造的安全が検討されるのだろうか?
 また,建物の構造が大丈夫だとしても周辺の地盤や道路,橋は大丈夫なのだろうか?

 もし,マンションだけのこっても,道路や橋,(同時に,上下水道や電気,ガス)が保たなければ,そこでは当然生活してはいけないのだが...周辺のインフラの被害についてはどのようにシミュレーションしているのだろうか?

 
 わたしは,一応,材料力学や構造力学,建築工法等も,少し勉強した.もし,私に豊富な資金があって,1億円以上のマンションを買う場合でも,海辺や川沿いの高層マンションを買う度胸は持ち合わせていない.目の前で,構造シミュレーションのコードと結果を見せてもらっても,無理だなぁ...

 
コメント (3)
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