知人から教えられて,プロセス工学や遺伝子工学の専門家である,東京大学名誉教授 西村肇先生 のエッセイを読んだ.
西村先生は,機械工学科の出なのに学部時代は物理ばかり勉強されていて,後に化学工学の教授になった少し変わった経歴の先生である.
公害の研究では特に大きな業績があり,助教授時代に,本当のことを言い過ぎて,あちこちから圧力がかかり危なく東大から追い出されそうになったという話しは有名.
水俣病の研究では,東大定年後に,チッソの工場内でどのようにメチル水銀が生成されたかを明らかにして,「水俣病の科学」(日本評論社)としてまとめ,毎日出版文化賞を受賞している.
本書は,西村先生の戦争体験から,日本の将来,科学,科学者,ノーベル賞,教育,語学,日本語,日本人,歴史などなど,色々なテーマについて,経験と信念に基づいて書かれている.
個人的には,私が普段から考えていている「もののみかた」で,どうも多くの人と意見が会わないことに関して,多くの点で西村先生と合致している点があったので,「私の独りよがり」ではないことがわかった.
科学や教育に携わっている人,現代の日本に疑問を持っている人,日本の将来を心配している人,大学生などに,広くオススメの一冊.
西村先生は,機械工学科の出なのに学部時代は物理ばかり勉強されていて,後に化学工学の教授になった少し変わった経歴の先生である.
公害の研究では特に大きな業績があり,助教授時代に,本当のことを言い過ぎて,あちこちから圧力がかかり危なく東大から追い出されそうになったという話しは有名.
水俣病の研究では,東大定年後に,チッソの工場内でどのようにメチル水銀が生成されたかを明らかにして,「水俣病の科学」(日本評論社)としてまとめ,毎日出版文化賞を受賞している.
本書は,西村先生の戦争体験から,日本の将来,科学,科学者,ノーベル賞,教育,語学,日本語,日本人,歴史などなど,色々なテーマについて,経験と信念に基づいて書かれている.
個人的には,私が普段から考えていている「もののみかた」で,どうも多くの人と意見が会わないことに関して,多くの点で西村先生と合致している点があったので,「私の独りよがり」ではないことがわかった.
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