Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

Jason's Library 我々日本人はどこから来たのか

2005-05-09 | Weblog
 連休中に読んだ本の中から,もう一冊.
 本書も「DNAからみた日本人」というタイトルが気になって,息抜きのつもりで買った本だったが,とても面白かった.また勉強になった.

 筆者の 斉藤成也先生は,遺伝子的な人類学研究の専門家である.

 DNAの復習から,世界レベルでのヒトの系譜の遺伝子的考察,日本人の遺伝子的考察,骨の形態の分類,日本語についての考察と,盛りだくさんな内容である.
 本文中でも,どの知見や発見が誰によるものなのかを明記されていたり,コラムで尊敬する先生方を紹介したりしていているのがとても良い.また,索引や,参考文献のリストも充実している.
 縦書き200ページ強の新書だが,生物を勉強してい読者にはちょっと難しいかもしれない.

 生物としてのヒト,日本人の系譜に興味のある,すべての方にオススメの一冊.



DNAから見た日本人

筑摩書房

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「一家に1枚周期表」の普及方法,入手方法.

2005-05-08 | Education
 「一家に1枚周期表」について,文部科学省のWebサイトの記述をよく読むと,4月下旬からの科学技術週間のイベントのイベントで無料配布されたらしい.

 また, 化学同人 から販売されるとあった.早速確認してみると,
----------
A1版(59cm×84cm) 1枚1000円+送料実費となります。
*お支払い方法について*
お支払い方法は「郵便代引」もしくは「クレジットカード払い」でお願い致します.
クレジットカードでのお支払いをご希望のお客様は営業部までお電話(075-352-3373)にてお申込み下さい.
----------
とある.A1で1000円なら高くない.(私は化学同人の回し者ではありません.念のため.)
 でもA1だと貼る場所が限られるなぁ...A2版も,販売すればいいのにねぇ...

 
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/03/05040801/001.htm より抜粋.
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3. 「一家に1枚周期表」の普及方法など
 
(1)  製作・著作の文科省では4月下旬の科学技術週間のイベントを中心に数万枚を無料配布の予定。

(2)  公的機関の公的イベントでの無料配布目的なら、文科省に申請すれば印刷してよいことになっている。監修学会を始めできるだけ多くのルートで各家庭に浸透していくことを願っている。

(3)  化学同人からは文科省からの許可を得て、実費販売の予定。また、A1版の大きいポスターも売り出される予定。またこの周期表をもとに、テーブルマットやカルタ、あるいは元素記号を氏名のイニシャルとするマグカップやTシャツなど、多様な活用も計画されている。

(4)  提唱者としての希望
   この「一家に1枚周期表」を小学校高学年の副教材として採用してもらうこと。この周期表の内容などを教えれば化学や物理が好きな子供達が増えるのではないかと期待するからである。しかもこれが「一家に1枚周期表」を普及させる最善の方法ではなかろうか。

(5)  マスコミのみなさんへのお願い
   「一家に1枚周期表」の存在とその有用性などを、できるだけ広くPRして頂けるようお願いいたします。また、産業界のみなさん方にも興味をもっていただき、普及にご協力頂けるようお願いいたします。

(6)  「一家に1枚周期表」を見た方々へのお願い
   今回の「一家に1枚周期表」は第1版、細心の注意を払って制作しましたが、思い違いや誤りもあろうかと思います。もっと適したキーワードやイラスト案なども含めてご意見をお寄せ頂きますようお願いいたします。それらを基により良い改訂版を作っていきたいと思っています。

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「一家に1枚周期表」

2005-05-08 | Education
 某大学で一般教養の理数系を教えている フラスコ氏のblog 5/7の記事 で,「一家に1枚周期表」について知った.
 元ネタは,「文部科学省のホームページを主な情報源として文部科学行政のニュースを集めます.」という 文部科学ブログ だった.

 フラスコ氏の blog のでの,学生とのやりとりは,この10年間ほどの,日本の中学,高校の教育の失敗を示す典型的な例だと思う.
 大学の専門や受験科目にかかわらず,化学の基礎はとても重要だと思う.我々は日常生活で様々な「化学物質」にさらされているのだ.少しでも安全な「市民生活」のためにも,周期表と分子組成の基本ぐらいは,ある程度理解する必要があるだろう.
 
 話題の周期表は,文部科学省の 「一家に1枚周期表」の作製について のページからダウンロード(PDFファイル,約1.8MB)できる.

 小学校から高校までのお子さんのいるお宅では特にオススメ.
 もちろん,文系で化学の苦手な大学生や大人の方の復習用にどうぞ.


 A3かA2に印刷したものを,科学雑誌や学習雑誌の付録としてつけてもらるといいのにね.


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OSSAJ「オープンソースビジネス セミナーとパネル討論会」のおしらせ

2005-05-08 | Software
  NPO法人 オープンソースソフトウェア協会(OSSAJ)から,セミナーとパネル討論会のお知らせです.

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      OSSAJ 「オープンソースビジネス セミナーとパネル討論会」
                 参加者募集

主催:(NPO法人)オープンソースソフトウェア協会(OSSAJ)
協賛:(NPO法人)FSIJ、情報通信利用技術普及促進交流機構(AFITS)、
    ソフトウェア技術者協会(SEA)、日本リヌックス協会(JLA)

            ***** 参 加 者 募 集 要 領 *****

 OSSAJでは、当協会主催のセミナーならびにパネル討論会を以下の要領で開催いたします。
 今回の「セミナーとパネル討論会」は、まずオープンソースソフトウェアに対して、基本的にどういう認識をもつべきかについてお二方に実践的なお話をいただき、さらにパネル討論ではご講演を踏まえたうえでビジネス局面での取り組みについて活発に議論していただくという趣旨です。
 またその後には、情報交換を兼ねての懇親会を企画しておりますのでこちらのほうもご参加いただきたくお願いいたします。
 当協会の会員はもちろん、会員でないかがたにも奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。


日時:平成17年5月30日(月) 14:30 - 19:30
場所:アルカディア市ヶ谷(私学会館、JR/東京メトロ 市ヶ谷駅下車)
   住所:千代田区九段北4-2-25、電話:03-3261-9921
   URL: http://www.arcadia-jp.org/acsses/top.htm

プログラム:(敬称略)

◆第一部:講演(14:40-16:20)   穂高東の間(5階)
○受付:(14:10-)
○基調講演-1:(14:40-15:30)
「オープンソースの諸問題」
 風穴 江(株式会社テックスタイル TechStyle編集長/コラムニスト)
 内容:ビジネスやライセンス、コミュニティなどの観点から、オープンソースの文脈で昨今指摘されるようになった種々の問題点について解説、考察する。その上で、それらの根本的な原因として共通する、オープンソースの今日的課題について明らかにしていく。

○基調講演-2:(15:30-16:20)
「オープンソースにおける大学の役割 ~早稲田大学を例として~」
 深澤良彰 (早稲田大学理工学術院教授、早稲田大学オープンソースソフトウェア研究所所長)
 内容:早稲田大学では、教務事務のシステムのすべてを、オープンソースソフトウェアを使用して開発し、提供している。その開発過程で得られた知見と、それをもとに設立したオープンソースソフトウェア研究所のあるべき姿について述べる。

◆第二部:パネル討論会(16:30-17:50)   穂高東の間(5階)
「オープンソースソフトウェアはビジネスを変えるか?」
パネリスト:
・青野 厚子(OSSAJ会員、アスキング代表取締役)
・風穴 江 (株式会社テックスタイル、TechStyle編集長/コラムニスト)
・佃  均(元情報産業新聞編集長、情報通信利用技術普及促進交流機構(AFITS)代表)
・新部 裕(OSSAJ理事、FSIJ理事)
・(司会)杉田 義明(OSSAJ理事、SRA・事業創造P部長)
内容:オープンソースソフトウェアは企業ばかりではなく、政府自治体などでも積極的に採用が進むことが見込まれるが、その意義や認識に関係者の間ではかなりのギャップが存在している。ここではビジネスや開発を推進する観点で、多彩なパネリストから最も目につく問題を提起していただき討論するとともに、会場の参加者も交えて意見を交換したい。

◆第三部:情報交換会:(18:00-19:30)   穂高西の間(5階)


◆申込み方法、参加費
 以下の申込書に記入の上、セミナー事務局まで E-mailまたはファックスをお送りください。追って受付確認のメールを返送いたします。先着順で受付、満員(60名)になり次第受付を終了させていただきます。
 参加費(第1部から第3部まで共通):
  OSSAJ 正会員/賛助会員 3,000円
一般会員 4,000円
  協賛団体(FSIJ、SEA、JLA、AFITS)正会員/賛助会員 3,000円
  一般:5,000円

 ・当日、領収書を用意しております。
 ・請求書をご希望の方は、参加申込に請求書宛先をご記入ください。

◆本開催の問い合わせ先
 電話: 03-5689-9258、Fax:03-5804-1822、E-mail:info@ossaj.org


OSSAJ オープンソースビジネスセミナーとパネル討論会・参加申込書

参加者毎に記入の上FAXもしくは、e-mailにて申込をお願いします。
複数人申込の際には本書をコピーの上申込をお願いします。(*)印は必須項目です。
宛 先 Fax: 03-5804-1822 もしくはE-mailで
--------------------------------------
To: conf@ossaj.org
Subject: [5/30 セミナー参加申込]
参加者
    氏名ふりがな(*)
    氏  名  (*)
    所属・団体名
    連絡先住所 〒            
    Tel  (*)
    Fax
    E-mail (*)

申込金額(*)
 金額 3,000円  4,000円  5,000円 (○印で選択してください) :
会員種別(該当欄をチェック、もしくは塗りつぶし(■)てください):
 □ OSSAJ会員(正/一般/賛助)
 □ FSIJ会員(正/賛助) (会員No. )
 □ AFITS会員(正/賛助)
 □ SEA会員(正/賛助) (会員No. )
 □ JLA会員 (会員No. )
 □ 一般

支払い方法(*) いずれかを指定して下さい:
 □ 請求書発行
   請求書宛先名:                            
 □ 当日現金払い
   領収書宛先名:
                            
コメント(セミナー、パネル討論への要望、その他質問などご自由に記入ください):




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SEA & FSIJ 合同フォーラム (5/23)のおしらせ

2005-05-06 | Software

              開 催 案 内

SEA & FSIJ 合同フォーラム
~開発最前線シリーズ: 全文検索システムHyper Estraierの開発~

主催
ソフトウェア技術者協会(SEA)
フリーソフトウェアイニシアティブ(FSIJ)


***************** 開 催 要 領 *****************

1. 日時: 2005年5月23日(月曜日) 18:30 ~ 20:30

2. 場所: 東京都体育館 第四会議室
〒151-0051 東京都千駄ヶ谷1-17-1
http://www.tef.or.jp/tmg/
(注意)会場の場所は右側に植込があるゆるやかなスロープを降り半地下の
入口から入った奥の方になります。
http://www.tef.or.jp/tmg/data/mapn.gif のトレーニングルーム
健康体力相談室、サブアリーナ 入口とかいてある所からが下りスロープ
で、研修室と書かれているのが会議室です。

交通:
*JR中央・総武線各駅停車* 千駄ヶ谷駅より徒歩1分
*地下鉄大江戸線* 国立競技場駅より徒歩3分(A-4出口)


3. 講演内容

・テーマ: 全文検索システムHyper Estraierの開発

話者: 平林 幹雄

全文検索システムHyper Estraierについて、デモをまじえながら、機能およ
び設計の説明を行う。本システムの特徴は、P2P型の分散処理が可能である
ことと、ライブラリとして各種のアプリケーションに組み込めることである。
当日は、アプリケーション開発の基盤技術としての検索システムのあり方に
ついての提言とディスカッションも行いたい。


4. 参加費: SEA会員(正/賛助)、及びFSIJ会員(正/賛助) 1,000円、
  OSSAJ会員(正/賛助) 、JLA会員 1,000円
一般 2,000円 (釣銭のないようにお願いします)

5. 定 員: 30 名 (先着順に申込みを受付け、定員になり次第、締切)

6. 申込み方法:下の申込用紙に必要事項をご記入の上、
SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office@media.osaka-cu.ac.jp>まで
E-Mailでお申込みください。
申込受付後のキャンセルは、原則としてお断りします。

尚、満員でお断りするなどの事情がない限り、こちらから参加申込の確認
等のご連絡を差し上げることはありません。

7. 今後のスケジュール

SEA & FSIJ 合同フォーラムは毎月開催しております。今後のスケジュール
は以下の通りです。いずれも場所は東京都体育館第四会議室、時間は18:30
からです。

予定日時: 6月23日

......................................................................
To: SEA SIGOSS 事務局 <sea-sigoss-office@media.osaka-cu.ac.jp>
Subject: [参加申込]SEA & FSIJ Forum
--------------------
SEA & FSIJ 合同 Forum (May. 2005) 参加申込書

※氏名(ふりがな): ( )
所属:
連絡先郵便番号:
連絡先住所:
※Tel:
Fax:
※E-Mail:
※種別(該当欄を黒四角(■)に変更してください):
 □ FSIJ会員(正/賛助) (会員No. )
 □ SEA会員(正/賛助) (会員No. )
 □ OSSAJ会員(正/賛助) (会員No. )
 □ JLA会員
□ 一般
先頭に"※"がある項目は必須項目です。他はオプショナル項目です。
......................................................................
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Jason's Library  「健全なドンブリ勘定のすすめ」

2005-05-06 | Business
 連休中に読んだ本の中から,もう一冊.

 本書は,副題の「健全なドンブリ勘定のすすめ」に惹かれて,目次もみずに買ってしまった.
 筆者の,山根節(やま ねたかし)先生は, 慶應大学 大学院 経営管理研究科の教授 であり,

  監査事務所(公認会計士) -> MBA取得 -> コンサルティング会社経営 ->
  -> 大学助教授 -> 経営学博士課程(博士号取得) -> 大学院教授

 と,会計/経営の先生としては,なかなかユニークな経歴の持ち主である.学部が早稲田なのに,大学院も現職も慶應というのもおもしろい.

 ビジネスを抽象化するツールとしての会計学入門とでもいう感じの内容である,実際の色々な会社のP/L,B/Sをケースとしてとりあげ,まさに「大局」として何が重要であるかを,色々な側面から解説している.

 私の父親は板前で,私は,子供のころから父親の同業者の店によく一緒につれていかれた.父は,飲食店ではどういうところ観察,評価すべきかを,子供の私に繰り返し教えてくれた.そのおかげで,いまでも,初めての店に入ると「メニューをみて客単価を考え,席数と客の入りをみて,売上を計算する...」というようなやり方が,いつの間にか「門前の小僧」のように身に付いてしまっている.
 まえがきに,これと同じような「流行のレストランにいったとき,そこの事業モデルを考える」話しがでているが,会計学の先生からみると,私が父から見よう見まねで教えられたやり方は,ビジネスモデル分析の一つの方法ということになるようだ.


 日常のビジネスで,会計的な視点の強化が必要だと考えている,すべてのビジネスパースンにオススメの一冊.


経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ

光文社

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尖閣諸島

2005-05-05 | Weblog
 きさらぎけいすけ氏のblogの 5/4の記事は尖閣諸島の話題 であった.
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「漁船なら尖閣諸島まで行く事は可能だが、上陸すれば、軽犯罪法違反になる。尖閣諸島は石垣市登野城であるが、現在は、国がお金を払って借りており、上陸禁止にしているので、無断に上陸すると軽犯罪法に触れる事になる」
------
 
 恥ずかしながら,不勉強で,これは,全く初耳であった.
 そこで,少し google で検索してみたところ, Yellow Hiro's TOPIC No.2-94 尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題 というWebページをみつけた.

 これによると,政府による借り上げは2003年から行われている.
------
2003年01月01日 Yomiuri On-Line
 日本固有の領土にもかかわらず、中国、台湾が領有権を主張している沖縄・尖閣諸島をめぐり、日本政府が同諸島最大の「魚釣(うおつり)島」など3島の民有地を年間約2200万円で借り上げていたことが分かった。

 昨年10月に賃借権を登記しており、3島の転売に歯止めをかけ、第三者の上陸を阻止するなど、国として領土を安定的に管理しようとする意図があるとみられる。領土問題で国が民有地を借り上げるケースは過去に例がない。国の管理強化策は、尖閣問題に毅然(きぜん)と対応していこうとする政府の姿勢を示すものと言えそうだ。
------

 また,灯台については,以下のような経緯で国の所有となったらしい.
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2005/02/09 The Sankei Shimbun

 細田博之官房長官は9日午後の記者会見で、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島(中国名・釣魚島)に日本の政治団体が建設した灯台について、所有者が所有権を放棄したため国有財産とし、同日から海上保安庁が保守、管理すると発表した。

 細田氏は灯台が船舶の安全航行に役立っている現状を指摘し「機能を維持することが適当だと判断した」と述べた。その上で「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も疑いはない。まったく問題はない」と強調した。

 灯台は日本の政治団体が設置、石垣市の漁業者が形式上の所有者となっていた。細田氏は魚釣島が本来、上陸禁止になっていることもあって所有者側から「保守、管理は国でやってほしい」と申し出があったと明らかにした。ただ所有権放棄の詳細な経緯について公表は控えた。
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 それにしても,普段「歴史」についてウルサい,中国や台湾だが,日本が1895年から領土としていいる島について,100年近くたってからとやかくいってくるのは,いかがなものだろうか?
 尖閣諸島は,第二次世界大戦後,米国の管理下におかれ,72年の沖縄返還に伴い日本に返還された.またその返還は,国連で問題となっていないようだ.このことが,尖閣諸島が,戦前も戦後,沖縄返還後も日本の領土であることを歴史的に示しているとは考えないらしい.

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Jason's Library  何故日本人の発明した抗ガン剤が使えないのか!

2005-05-05 | Medicine
 連休中は,普段よりも多めに本を読んでいる.これは,そのうちの一冊.

 週刊現代の「読む抗ガン剤」の連載や,「がんのWeb相談室」で知られている,平岩正樹先生の比較的最近出版された本である.

 本文の冒頭から「抗癌剤がどうして効くのかということは,ほとんどわからない.」と言い切る潔さが良い.
 私は,10年ほど前に,父親を食道癌でなくしているが,父が癌とわかった直後から,当時の様々ながん治療について大分勉強した.しかし,先端医療の分野では,10年前は「昔」である.
 本書のおかげで,この10年数年の間に,抗がん剤による治療は技術的,臨床的に大幅な進歩をとげたことがわかった.

 また,臨床の世界では,やはり勉強不足の医者が多いこともわかった.
  New England Journal of Medicine
  Lancet
などの,海外の一流と云われる論文誌に発表される論文を読んでいない医者にかかっては,「助かる命も助からない」ことが多いようだ.


 さらに,この本を読んではっきりわかったことは,日本の癌治療における行政上の課題である.

  1) 癌治療や脳神経の病気のような治療に使う新薬の承認を簡略化すること.

  2) 日本人の発明した新薬は,日本で承認すること.
  # 日本人が発明した新薬で,ヨーロッパでは使えて,日本で承認されていない
  # ものが複数あるらしい.

  3) 国内で未承認薬でも,米国,EUなどでは,効果のある知見がでているもを
  患者本人の希望で使う場合の手続きを簡略化すること.

  4) 癌治療などの難しい処方,投薬には,ある程度の「技術料」をつけること.
  # 現在は,なんと,輸液管理量の900円だけらしい.

  5) 腫瘍マーカーの検査を抗がん剤治療のサイクルの現実にあわせるために,
  5回/月程度まで味認めること.
  # 現在は,月1回までしか認められていないらしい.

  6) 国立の医療技術ガイドラインセンターを作り,インターネットで情報を
  開示すること.
  # 米国では, National Guideline Clearinghouse (NGC) が,色々な医療の診療指針を出している.


 250ページの手頃な厚さの本だが,色々な意味で勉強になった.これを機会に,抗がん剤についてもう少し勉強してみよう.

 癌治療だけでなく,広く医療に感心のある様々な人に,オススメの一冊である.また,癌治療などの先端医療に問題意識のある,国会議員の先生方に是非読んでいただきたい一冊といえる.


 また,本書は,女性や若い世代向けの雑誌などで知られている 祥伝社 から,この春,新しく創刊された,「祥伝社新書」シリーズの最初の一冊である.今後の展開が期待される.


抗癌剤―知らずに亡くなる年間30万人

祥伝社

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赤字ローカル鉄道への新しい提案 富山ライトレール

2005-05-04 | Transportation
 近年,低コストで効率的で環境負荷の少ない公共交通機関として,世界各地で 路面電車とLRT(Light Rail Transit:次世代型路面電車) が見直されている.
 そういう中で,赤字のJRローカル線を,自治体が中心となって,LRTとして再生する全国初めてのプロジェクトが 富山ライトレール という第3セクターの形ですすめられている.
 これは,富山市の北部とJR富山駅を結ぶJR富山港線(約8km)を,第三セクターが路面電車化して運営するというものである.この選択には,ローカルな地域での新しい公共交通機関という側面と,環境負荷の少ない(二酸化炭素の排出量が乗客一人当たり乗用車の1/6程度)交通機関という側面があろう.

 もちろん,来年の4月に予定どおりに開業しても,その経営は大変だではない.しかし,安易に「赤字線は廃線としてバス路線で代替え」としなかった行政や地域の判断の意義は非常に大きいと思う.


 昨日の記事でもとりあげた, 北海道ちほく高原鉄道(鉄道の廃線とその地域の高速道路の工事がセットになっているらしい) とは,地域の人口,路線の長さ,自然環境と,様々な条件が全く異なるが,地域における交通システムへのスタンスとしては,どちらが戦略的と云えるだろうか?




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銀河線(北海道ちほく高原鉄道)存続運動へお誘い お知らせ

2005-05-03 | Transportation
 きさらぎけいすけ氏の 5/2のblog からの転載です.

 それにしても,何をどう考えると,この期に及んで「鉄道」をやめて「高速道路」という考えになるのだろうか?
 普通の道路もないようなところなら別だが,そうでなければ,既存の「鉄道」と「一般道」をさらにうまく活用した交通システムを再構築しながら,どのように省エネルギーや環境負荷軽減をすすめるか?以外の議論が成り立つのかが理解できない.


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●ふるさと銀河線存続運動へのお誘い●
ふるさと銀河線存続のため、1年間運動を続けてまいりました「ふるさと銀河線存続運動連絡会議」は、4月10日の定期総会において「解散」いたしました。理由は、3月27日北海道ちほく高原鉄道(株)取締役会での「ふるさと銀河線廃止決定」決議でした。

引き続き、「ふるさと銀河線存続運動連絡会議」の構成メンバーであった「鉄路を考える会」(北見)は、総会席上「運動を継承発展させるため新組織(仮称)「ふるさと銀河線存続会議」が引き継ぐこと」を提案し、全員の賛同を得ました。

私たちは、廃止決定後も「ふるさと銀河線」が、50万人の人々を乗せ、沿線住民の足として、また、観光客のみなさまの心をなごませ、永久に走り続けることを願って頑張っています。

私たちは、住民の足はもちろん、沿線は道内でも有機栽培農家が一番多い地帯であることからも、食料基地としての山村環境を守り、本年認定されるであろう「知床世界自然遺産」のためにも公害の少ない銀河線は必要不可欠と考え、存続運動を続けてまいります。

みなさん。一人ひとりのわずかな優しさと、ほんの少しの勇気と奉仕の心があれば列車は走り続けられます。車中心の心無い人たちで「廃止」を決めることへの矛盾を検証し、廃止撤回へ向けて一緒に頑張りましょう。心からのご賛同よろしくお願い申し上げます。

(仮称)ふるさと銀河線存続会議 代表 下斗米ミチ

○年会費
 正会員 3,000円
 賛助会員 2,000円
 学生会員(中・高・大)1,000円
 団体会員 10,000円

○知人・友人にもお声をかけ賛同者を広げてくだされば幸いです。
○加入方法
住所、氏名、電話番号、Fax及びe-mail(ある場合)、会員種別(正/賛助/学生/団体)を明記の上、
下記までFax又はe-mailでお申し込み下さい。
Fax 0157-42-3769(中川功)又は 0157-37-2427(永田たか子)
e-mail tshimizu@kdm.jrnet.ne.jp (清水孝彰)
○年会費については、振替払込用紙を送付させていただきます。
【転載歓迎】
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働け!学べ!三十路主婦

2005-05-02 | Weblog
 ある知人とのメールのやりとりで,「キャリアデザインについての,女性の視点」ということが話題になった.
 そこで,だれかblog でそのような話題の記事を書いていないかなぁ?とおもって,ちょっと検索したところ,ちょっと参考になりそうな blog を見つけた.
「キャリアカウンセラーであり、産業カウンセラーである、三十路のサラリーウーマン。日々感じたことを徒然なるままに。」 という blog だ.
 タイトルどおり,ご本人も,日常の仕事の合間に, グロービスのマネジメントスクール で,クリティカルシンキングのコースで勉強したり,「第2種衛生管理者」の資格をとったりしている.出産や産休復帰支援等についてとりあげていのは,もちろんだが,「キャリア女性にお勧めの靴」などの記事もある.やはり,このような女性の視点からの情報をみると,普段自分が,「男性の理論」でものごとを見ていることがよくわかる.

 3/8の記事に「キャリア派女性動く!~上京転職」というのがある.
-----
...私の友人は、私の上京転職成功を見届けた後、後を追って北関東の田舎から上京した。しかし、仕事もなかなか決まらず、やっと得た派遣の仕事も途中で断念した。ただ親元を離れたいという理由で順調に行くほど、上京転職は甘くない。企業が30歳過ぎの女性を採用するという事は、その女性の出産や育児でのキャリアの中断のリスクも負担するという事だ。その負担に見合う人材であるかどうかは、かなり厳しい目で見られている。その厳しい目に受入れられるだけの“エンプロイヤビリティー”が必要なのだ。自己研鑽。それを怠らない女性に対し、上京転職は大きなチャンスである。
-----
 こういうところで,「出産や育児でのキャリアの中断のリスクも負担する」とはっきり書けるのは,やはり,女性のキャリアカウンセラーであるからだろう.

 地方からでてきて,東京で転職するというのがどれほど大変かは,大人になってからずっと首都圏にいる者には実感できない色々な苦労があると思う.女性の場合は,男性よりもさらに,色々とありそうだ.

 「自己研鑽」については,すべてのビジネスパースン必要不可欠なことだと思う.
コメント (2)
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