三菱ジープ互助会

全国の三菱ジーパーとの連携の輪を拡大しよう。
≪設立の趣旨≫
①修理情報の共有
②J3等車両研究
③部品調達他

副代表のJ3R その⑯

2015-01-13 21:34:59 | 日記
副代表のJH4エンジンには近づきつつありますが、少し横の道にそれつつあります。折角なので、JH4-11に入る前にもうひと固まりのエンジンシリーズを解説致します。現在のパジェロ製造(旧東洋工機)にももしかしたら関連するデータが残っているかもしれません。

《JH4-1B》
 そうです、このシリーズが6V電装ジープ用のJH4エンジンの原形と呼ばれるものです。エンジン打刻番号は、JH4-10001番から始まります。昭和37年5月までに13477台のJH4-1Bが生産されています。組み合わされるトランスミッションは、これまでのエンジンシリーズ同様にKM1となります。搭載車種はJ3,J10、J11(民間用)。

《JH4-1B2》
 昭和34年11月と12月に192台が生産され国警警ら車両及び国警捜索車として納入されました。J12DRやJ13DRという6V電装の2輪駆動ジープ。ラジオシールド用フィルター、サプレッサ、コンデンサー等を装備。国警仕様350Wゼネレータ、3エレメントレギュレーター付車両。組み合わされたトランスミッションはKM2。エンジン打刻番号は、JH4-19001から始まります。



《JH4-1B3》
 先ほどの国警向け車両とは異なり、6V電装の四輪駆動車。トランスミッションはKM4。インドネシア海軍用J13CRとJ11R用。昭和35年2月にインドネシア海軍用に42台、そして建設省向けに80台が納入されています。右ハンドル四輪駆動車用にアクセルリンク、スタータ、ベルハウジング等がJH4-1Bと異なる仕様となっています。サプレッサーフィルター、バキュームポンプは装備なし。J11Rは、ロングの2ドア車で生産台数は、おそらくこの建設省向けで全てであったと考えられます。



《JH4-1B4》
 昭和35年1月、インドネシア海軍用に200台を生産。左ハンドルの2輪駆動車用。バキュームポンプ等装備なし。2輪駆動のJ3(左ハンドル)、インドネシア向け左ハンドルジープ用。組み合わされたトランスミッションはKM5。

《JH4-2B》
 そして最後のエンジンは、J7消防ジープ用。トランスミッションはKM1との組み合わせで、エンジン打刻番号はJH4-20001からと圧縮比が7.4となったものは、JH4-22001から附番されている。オイルクーラー、ガバナー、回転計取り出し口、ヒーター取り付け口等を装備。あのジプタ用JH4エンジンは、これだったのです。電装は6Vです。このJ7のシャシーも台数は少なく、おそらく間違いなく300台程度であったと思われます。(どなたかバックアップデータで補足説明をお願い致します。)

 


★三菱ジープ互助会★
 代表発起人J57改@日野市
 当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp まで。

にほんブログ村ジープPV ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村