やねうら日記

~日常の中にある幸福

絵解き般若心経

2012年04月30日 | 
2012 BOOKS 10 ◆

「寂聴訳 絵解き般若心経」 瀬戸内寂聴、画:横尾忠則

般若心経を分かりやすく、美しい言葉で解説したものと横尾忠則の絵。
これまでも般若心経の訳本はいろいろ読んでみたけれど、なかなか最後まで読み切れないことが多い。この本は簡単に書かれているのでとても読みやすかった。

「素晴らしい僕ら」から始まり、「ラッキー」で終わる。

2012年04月28日 | 音楽
水戸華之介ファン歴は長く、そして深い。もう27年もずっと飽きもせずに聞いているのだ。

しかし、この数年、ライブはおろか新作CDも聞くのをやめてしまった。世界がすれ違ってしまったというか、心にしっくり来ず、少しずつ過去の人になりつつあった。昔の音源ばかり聞いている。今回のライブも随分迷って、チケットも前日にようやく取った。
ちょっとした覚悟があった。もう15年も水戸さんに会っていない。

多分、水戸さんとは方向がずれてしまった。このライブがダメだったら、卒業ということにしようと。


「ウタノコリ外伝 at梅田シャングリラ」

1曲目、素晴らしい僕ら。むむむ。
2曲目、修羅へ。新作から、なかなか妙な音階で結構好きな曲だ。
3曲目、グライダー、虹へ。

もうこれは完敗。何とエレカマニアの曲。
誇張でなく涙が止まらなくなってしまって、恥ずかし気もなく何度も頬をぬぐった。
もうこれで参った。惨敗だった。
結局俺は水戸さんが、水戸さんの書く歌詞が、水戸さんの歌声が、水戸さんのパフォーマンスが、そしてあの、人を小馬鹿にしたあの突き放す感じが大好きなのだ。

ヴィヲロン、天井裏から愛を込めて、ロッカウェイビーチ(ラモーンズ超訳)、氷の世界(withオーケン)、命の重さ、パヤパヤ(レピッシュのカバー)、蠅の王様、31のブルース、釈迦(withオーケン)、ホテルカリフォルニア(超訳)、センチメンタルストリート。


とある情報も入っていたので、どうせ最後は「パンを一切れ」だろう。上等じゃねぇか、年甲斐もなくわんわん泣いて見せてやる。と思っていたら、「ラッキー」だった。
しんみりと、心ふるわせながら聞き入った。

 きっと君は何もかも うまくやれるさ ラッキー
 きっと君は何もかも うまくやれるさ ラッキー
 やっぱり僕ら迷ってちゃ だめさ ラッキー 


観客を見下して煽って、小馬鹿にして、愛する。
研ぎ澄まされた歌声と、何より、どうやたって俺は客を楽しませてやる、という気概がある。感動もあるけど、落語会よりよく笑える。

多分、アンジーの活動をやめて、紆余曲折あって、あらぬ方へ行ったり、アンジーを払拭しようとしたり。でも今は、どのバンドの時の曲だって好きな曲はやる、という潔さが気持ち良かった。

多分、何だってそうなんだろう。音楽だって、仕事だって、生活だって、家庭だって、友達だって、生きることだって、楽しませてなんぼだ。楽しんでなんぼだ。

「どうせこの世は落ちのない冗談さ」(水戸華之介&3-10Chain)

ZELDA

2012年04月20日 | 音楽
おそらく10年以上ぶりにZELDAの音源を手に入れた。何らかの理由で避けていた感じもある。「空色帽子の日 ZELDA」

***
もう20年以上前のこと。大学のサークルでこの曲を映像化したい、とビデオを撮ってみた。できあがりはもちろん門外不出の尻の穴がすぼまるほど恥ずかしいものだったけど、僕の大事な足跡であり、思い出であり、青春でもある。なんたって楽しかったのだ。

その「空色帽子の日」に収録されている「water lover」の歌詞に改めて脱帽した。
こんな詩。


塔のように高くそびえ立つ あなたの沈黙に
言葉は気絶したまま 深い闇に起き上がれない


***
気絶した言葉
塔のような沈黙

***
会社に車で向かいながら、もっと聞いていたいと思った。会社休んじゃうか、と。

***
こんな簡単な言葉の組み合わせで、深い表現をすることが、僕のしたいことだ。


桜満開

2012年04月15日 | 日記
生まれて初めて花見をした。
花見=桜の花の下で弁当を広げて食べること、という定義で。

想像はしていたけれど、想像以上の人出だった。先週火曜日ぐらいの咲き始め、かつ土曜日が雨だったため、今日に集中してしまったというのもあるのだろう。
とにかく人と車でごったがえし、こっちに車を停めるなだの、敷物を広げた周りに更にどんどん敷物が増えていく様など、花に集中できない。
何だか殺気立っていて、これはどうなんだろうか。。。

桜並木の下を歩くと余り花の観賞ができないことも知る。土手の上や向かいから眺めるのが一番きれいなのかもしれない。

何事も少し遠くから眺めるのが一番美しく見えるのかもしれない。

怒らないこと

2012年04月13日 | 
2012 BOOKS 9 ◆

「怒らないこと」 アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教長老。

たくさんの示唆に満ち溢れた言葉、文章だった。
怒ることがいかに愚かで、笑うことがいかに大切かを教えてくれる。
不条理に怒られているときに、どう考えればいいのか。怒りたくなったときにどう考えれいいのか。どこに幸せがあるのか。。。
これを読んで、少しずつ実践できている、と思う。

かいつまんでここで語るには僕にはまだ理解や実践が足りないと思う。何度も読みたい本だった。どうしても怒りっぽい人、そしてそれを何とかしたい人。周りに怒りすぎる人がいる人、に是非読んでもらいたい。

blackstone

2012年04月12日 | 日記
NANAのヤスとシンが吸っている煙草(葉巻)のblackstone。
実在するものとは知らなかった。


煙草をやめて、ほとんど「吸いたいな」と思わなくなったけれど、NANAを見ると時々ムラムラしてくる。ひとときも休まず吸い続けている彼らは実に旨そうに吸う。
そしてその煙草が存在すると知った。
ネットで調べると葉巻なので香りにはかなり癖があるよう。
一度吸ってみたいなぁ。でも一度手を出すとまた喫煙生活に戻るのは目に見えているのでやめておこう。。。
でもちょっとで良いので吸ってみたい。これが元喫煙者の悲しみか。いつまで経っても非喫煙者にはなれない。

背中を痛める

2012年04月08日 | 日記
慢性的な運動不足で、ちょっとしたことであっちこっちを痛める。昨日は背中から首にかけてやってしまって、動くのもやっと、という感じ。寝ても起きても痛い。
洗車、タイヤ交換をやろうと思っていたのだが、何もできず。

しかたないので、テレビで野球を見て過ごす。我らがカープは好調を維持し、新人野村の好投により6連勝。単独首位。何度も何度もデータ放送で順位を見る。何度見ても首位じゃないか!


暇なら昼やればいいものをずるずる伸ばし、持ち帰った人事考課をやっと付けた。末端の評なんて余り意味がなく、やる気が起こらないのだよ。
明日はとても残念な会議があり、8時前に着席。ああ、これも意味なし、やる気なし。

前田健太ノーヒットノーラン

2012年04月06日 | 野球
前田健太がノーヒットノーラン達成。
後出しじゃんけんみたいだけど、いつか(今年でなくても)やるだろうと思っていました。でも今とは思わなかった。カープが調子良いだけに「エースだけがなかなか勝てない」というのはよくある話。しかし、あっさり払拭してくれた。天晴れ。

しかし9回は見ているだけでも緊張してガチガチになった。あの状況で野球ができるマエケン、野手、捕手はさすがプロだな、と思った。

明日は仕事が休みなので、みんなにわーわー言えないのが残念。こんなことめったにないのに。

カープ3連勝

2012年04月05日 | 野球
毎年、シーズンが始まる前は、「今年のカープは優勝しない理由が見つからない」と少し残念そうに、うそぶいてみる。いやぁ、困ったなぁ、という風に。みんなからは、「毎年その台詞を聞くねぇ」と言われる。だって、毎年言っているんだもの。。。

しかし今年のカープはちょっと違う。だいぶ違う。
打つ方はそんなに調子が良いと言う訳ではないが、何せ投手が良い、層が厚い。
前田、バリントン、野村、大竹、福井、篠田と先発が6枚。中継ぎは今村、ミコライオ、サファテと盤石だ。穴がない。

これでは勝てない理由が見つからないではないか。(いやぁ、参ったなぁ風)

という訳で巨人に3連勝。10年ぶり地元開幕勝利、24年ぶり地元開幕カード3連勝。
と、見慣れない言葉が踊る。

この調子で行きましょう。
たまにはいい気になって踊って見たいよ。

幸せはすべて脳の中にある

2012年04月02日 | 
2012 BOOKS 7 ◆

「幸せはすべて脳の中にある」 酒井雄哉、茂木健一郎

千日回峰行を2回満行した比叡山長寿院の住職と茂木健一郎の対談。
ずっと流れている真理は「こだわりすぎない」ということ。

茂木健一郎のあとがき的な文書に、はっとさせられた。
「選択肢があることが幸せではない」
「自分自身が為した選択によっても、私たちは縛られる。どんなに後悔しても、過去に戻ってやり直したいと思っても、それはかなわない。選択の自由は、不自由な「過去」をどんどん積み上げていくプロセスでもある」


まったくその通りだ。