◆2016 MOVIES2◆
『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』 2016 遠藤ミチロウ
僕が初めて憧れた男、遠藤ミチロウの初監督映画作品。もうミチロウとは30年以上の付き合いになる。明後日までの公開ということで、会社をフレックスで早く上がって、京都へ見に行った。廃校を改造したとてもおどろおどろしい映画館だった。
福島県出身のミチロウは、東日本大震災、そして福島原発の事故に特別な思いもあるのだろう。震災直前から数か月のドキュメンタリー映画だった。
映画としてはまとまりがなく、作品という感じはなかったが、それを差し引いても目を見張る圧倒的な映画だった。エンディングロールが流れると立って拍手したいぐらいだった。
60歳を超えた男の生き様を見て、生きるとは何だろう、幸せとはなんだろう、生きる意義とはなんだろうと思わずにはいられない。
今思えば、ということだが、まだ僕が若く幼い頃、生き方には「かっこいい人生」と「かっこ悪い人生」に分けられると思っていた(ように思う)。もちろんかっこいい人生を歩みたいと。でも40を越えてぐらいからこの2択にひとつ追加された。「どうでもいい人生」だ。そして「どうでもいい人生」を選択することになる。
かっこいい人生とは、夢中になれること、誇れること、自分に納得できること、他人の評価より自分の評価を優先すること。今、どれからも遠い。いつからか、それに対し嫌悪感や挫折感も薄れてしまった。「どうでもいい人生」
線を引き直せ、まだまだやれる。そんなふうに思った。
『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』 2016 遠藤ミチロウ
僕が初めて憧れた男、遠藤ミチロウの初監督映画作品。もうミチロウとは30年以上の付き合いになる。明後日までの公開ということで、会社をフレックスで早く上がって、京都へ見に行った。廃校を改造したとてもおどろおどろしい映画館だった。
福島県出身のミチロウは、東日本大震災、そして福島原発の事故に特別な思いもあるのだろう。震災直前から数か月のドキュメンタリー映画だった。
映画としてはまとまりがなく、作品という感じはなかったが、それを差し引いても目を見張る圧倒的な映画だった。エンディングロールが流れると立って拍手したいぐらいだった。
60歳を超えた男の生き様を見て、生きるとは何だろう、幸せとはなんだろう、生きる意義とはなんだろうと思わずにはいられない。
今思えば、ということだが、まだ僕が若く幼い頃、生き方には「かっこいい人生」と「かっこ悪い人生」に分けられると思っていた(ように思う)。もちろんかっこいい人生を歩みたいと。でも40を越えてぐらいからこの2択にひとつ追加された。「どうでもいい人生」だ。そして「どうでもいい人生」を選択することになる。
かっこいい人生とは、夢中になれること、誇れること、自分に納得できること、他人の評価より自分の評価を優先すること。今、どれからも遠い。いつからか、それに対し嫌悪感や挫折感も薄れてしまった。「どうでもいい人生」
線を引き直せ、まだまだやれる。そんなふうに思った。
熊本の地震に被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
僕の父方はもともと熊本の天草で、今も親戚、いとこが暮らしている。幸い、身内には大きな被害はなかったようだが。まさか九州でこんなに大きな地震が起こるなんて想像もしていなかった。改めて、日本に住んでいる以上、どこにいても地震のリスクはあり、宿命ともいえると再認識した。
阪神淡路大震災のときも東日本大震災のときもそうだった。ただうろたえるだけで、どうしていのか、何を考えればいいのか分からない。
ただただ、被災された方々の生活が一日でも早く復興し、安心して暮らせるようになることを願っています。
僕の父方はもともと熊本の天草で、今も親戚、いとこが暮らしている。幸い、身内には大きな被害はなかったようだが。まさか九州でこんなに大きな地震が起こるなんて想像もしていなかった。改めて、日本に住んでいる以上、どこにいても地震のリスクはあり、宿命ともいえると再認識した。
阪神淡路大震災のときも東日本大震災のときもそうだった。ただうろたえるだけで、どうしていのか、何を考えればいいのか分からない。
ただただ、被災された方々の生活が一日でも早く復興し、安心して暮らせるようになることを願っています。
1泊で飛騨高山、白川郷の旅。高山への旅路は3回目で7、8年ぶりとなった。
ホテルは宮川朝市のある川べりにほど近く、初日は古い町並みで食べ歩き。前回行った時よりずいぶん人が少なく感じられる。そして観光地はどこもそうかもしれないけれど、外国人の割合がかなり多い。イメージは3割は外国人という感じだった。特に欧州系が多い。お店の人も慣れたもので、あちこち英語で対応している。この変化にはちょっと驚きだった。
しょうゆ味のみたらし団子、飛騨牛の串焼き、にぎり、飛騨牛まん、高山ラーメンと目いっぱい堪能する。
翌朝は宮川朝市へ。またも違和感。お店が明らかに減っている。そして外国人。。。
日本の現実を見たような気がした。高齢化、跡継ぎ不足、人口減少。外国人観光客に頼らざるを得ない状況。これにはかなり力を入れているようで、パンフレットも5、6か国語で用意されていたし、街中はfreeの無線LANが使える。
観光地は様変わりしているのだと、複雑な気持ちになった。
白川郷は初めての訪問となった。
期待外れというか、想像と違っていてがっかりだった。合掌造りの建物はもちろんそれなりにいいのだが、人の生活は感じられず、すべてが「お土産物屋」なのだ。風情がなさすぎる。そしてここも外国人。世界遺産だけあって、その割合が尋常ではない。「ほぼ外国人」と言っても良いぐらいで、少なく見積もっても7、8割。
日本の構造、構成が変わっていっていることを感じない訳にはいかない。田舎暮らしをしていると分からないけれど、都市部や観光地周辺の人たちはもうずっと前から感じていることなんだろうなぁ。
ホテルは宮川朝市のある川べりにほど近く、初日は古い町並みで食べ歩き。前回行った時よりずいぶん人が少なく感じられる。そして観光地はどこもそうかもしれないけれど、外国人の割合がかなり多い。イメージは3割は外国人という感じだった。特に欧州系が多い。お店の人も慣れたもので、あちこち英語で対応している。この変化にはちょっと驚きだった。
しょうゆ味のみたらし団子、飛騨牛の串焼き、にぎり、飛騨牛まん、高山ラーメンと目いっぱい堪能する。
翌朝は宮川朝市へ。またも違和感。お店が明らかに減っている。そして外国人。。。
日本の現実を見たような気がした。高齢化、跡継ぎ不足、人口減少。外国人観光客に頼らざるを得ない状況。これにはかなり力を入れているようで、パンフレットも5、6か国語で用意されていたし、街中はfreeの無線LANが使える。
観光地は様変わりしているのだと、複雑な気持ちになった。
白川郷は初めての訪問となった。
期待外れというか、想像と違っていてがっかりだった。合掌造りの建物はもちろんそれなりにいいのだが、人の生活は感じられず、すべてが「お土産物屋」なのだ。風情がなさすぎる。そしてここも外国人。世界遺産だけあって、その割合が尋常ではない。「ほぼ外国人」と言っても良いぐらいで、少なく見積もっても7、8割。
日本の構造、構成が変わっていっていることを感じない訳にはいかない。田舎暮らしをしていると分からないけれど、都市部や観光地周辺の人たちはもうずっと前から感じていることなんだろうなぁ。
母の病気が分かってから1年になる。去年の今日は、久留米にラーメンを食べに行って、GODIVAでチョコレート・ドリンクを飲んだ。これが一緒に出かけた最後の思い出になった。久留米に特別な思いはなかったが、ふと思いついて、母と姉と3人で出かけたんだった。車でうろうろしていたら、「このパン屋にお使いに来させられたわ」と母。
そう言えば、母はその昔、久留米の美容室で修行していたのは聞いたことがあった。
この偶然も何かの縁だったのか。母を久留米に連れて来られてよかったな、と思う。
もう1年、なのか、まだ1年、なのか、分からない。
今日は病院で花見のイベントをしてくれたと、姉が写真を送ってくれた。母は少し笑ってみえた。
姉は言う。「できないことを数えるより、できることを探さないと」と思った、と。
自分の未熟さが腹が立つほど悲しい。
そう言えば、母はその昔、久留米の美容室で修行していたのは聞いたことがあった。
この偶然も何かの縁だったのか。母を久留米に連れて来られてよかったな、と思う。
もう1年、なのか、まだ1年、なのか、分からない。
今日は病院で花見のイベントをしてくれたと、姉が写真を送ってくれた。母は少し笑ってみえた。
姉は言う。「できないことを数えるより、できることを探さないと」と思った、と。
自分の未熟さが腹が立つほど悲しい。