ミステリアス・ブレリオ7(1907)
ウイッキ先生によれば:
「BleriotVIIはLouisBleriotによって製作された初期のフランス航空機でした。 BleriotVIのタンデムウィング構成の成功に続き、彼はこの開発ラインを続けました。彼の新しいデザインのリアウィングは、フォワードウィングの約半分であり、後に大多数の航空機の基礎として採用される構成に向かうステップでした。尾翼は一緒に動かすことができ、エレベーターとして動作するように、または単独で補助翼として作用することができます。後でエレボンと呼ばれるものの最初の既知の例の1つです。」
スリムな胴体に大きな主尾翼、しかも垂直尾翼は控えめでエルロンは無し。その理由は尾翼を個別に作動させることで旋回を可能にした、これはかなりの先進。でもこの尾翼をVテールミキシングにして小さな垂直は無くしてしまった方が・・・今だから言えることですね。
色々な実機写真を調べていくと、数ヶ月の間にどんどん機体は変化して最後にはまるで別の機体に。低翼が中翼になり、脚のスタイルも独特なものからブレリオの傑作Bleriot XIに使われたあの独特なものに変更されています。この機体でそのスタイルを実証したのかもしれません。10月から飛行試験を始めた7型は改良を重ね最後は12月の墜落で終了するという短い命であったようですが、旋回飛行にも成功した訳ですから傑作とは言えないけどこの機体から多くの知識を得たのでしょうね。
チェコのグレゴブスキー・ラディクさんの図面で作ります。彼の完成写真を見た時、無塗装で透けた雰囲気がいかにも軽そうで心動かされた訳でありますが、そこにはとても大きな落とし穴が潜んでいたことに気づいたのは作り始めてからでした、でも頑張る・・・
そもそもこの機体を選んでしまったらスポーク・ホイールは必然です、それも3個、かなりハードル高いけどアントワネットのエンジンはカバーされていて14ビスのように作る必要はありません、でもどっちを取るかといえば普通はエンジンでしょ。幸運にも我が家にはかなりの数のスポーク・ホイールが出番を待っています。
エンリケ・マルツ製作の素晴らしいい軽量ホイールはこんな時のためにあるようなものですから。
色々な雑念は捨てて取りあえずはバルサを選んで主翼から始めます。図面通り作ることが出来ない悪い性格、これ必要無いとか、ここは何か不安だとか作りながらどんどん変化していくのはいつものこと。間引きしたり余分なものがあったりする所はなるべく設計者にわからないよう?に進めて行きます。
左右の前後縁材は同じバルサを使いたいのでワンピースで詰めて組んでいます、ですから胴体分の間隔は取っていません。所詮サンディングしたら切り離しますから。細いとはいえこんなにスパーが入っている機体も珍しいかも、その分軟なものを使ってはいます。見栄えは良いのでしょうが、果たしてそれが紙貼りした後に存在感として?無いよねきっと。
ここまで来るのにエネルギー使い果たしちゃったので翼端のRも手抜きで三角材のみ。各リブの後端に接着した三角材は決して安易に瞬間なんか流さないこと、これだけは薄めたボンドで緩やかに。後からサンディングする時、瞬間流しちゃたらもう削るの大変。
そもそもこんなのつける必要あるの?ありますね。木地完までは大丈夫なのですが、紙貼って自然に翼が捻ったり、また強制的に捻ったりする時、意外にもここから接着が剥がれます、まあそれの予防です。
そして一難去ると同じ作業が待っている!尾翼は心なし小さいけど作業は同じ。こんな揚力尾翼なんか取り付けて本当に大丈夫なの?わからん。まあ、そんなに空高く舞い上がることを期待せず粛々と。
でもね、これ平板じゃきっと似合わないし。
最も面倒な垂直尾翼、なんたってラミネートです生意気に。細かすぎるというご指摘は有るかと思いますが、ここだけは図面に忠実にそして恩を売る。もう翼作るの飽きちゃいました。
気分を変えて今度は胴体「入りまーす」