ミステリアス・ブレリオ7(1907)
これほどまっちかくの味気ない胴体も珍しい、早く飛ばしたいからブレリオさん手を抜いたね?
少しは凹凸があったり美しいカーブがあれば、そこに目が行って不細工なところが目立たなくなることもありますが、逆にのっぺりした角銅の場合には直線が直線になっていないと妙に目立つわけで、こんな簡単な胴体でも手を抜くわけには行きません。
そしてもっと肝心なことはこんな味気ない胴体製作中の写真なんか撮る必要もないでしょ!と思ったのか、写真が一切ないのであります。写真撮るのも忘れるほど没頭してたわけでも、先を急いでたわけでもないけどそのあたりがどうしてかまったく記憶がありません、旧痴呆・認知症かも。胴体が出来上がった時ハッと気がついても手遅れ、どっちにしても簡単そうで難しい一品でした・・・
それに引き換へ尾翼の写真はかなり細かく撮って枚数もかなりあるのはどういうわけか?こんな尾翼で飛ぶのか、どうやって胴体に取り付けるのか、自由に調整できるような仕掛けとか色々考えながら作っていたので写真も多くなってしまったんですね。
そんなわけで胴体と尾翼の合体シーンから始まります。スプレー・ボンド系の糊で仮付してテスト飛行させ概ね決まったら瞬間流すことにしましょう。それにしてもこの垂直、小さいけどなにかひと癖ありそうですね・・・
まあそんなわけでつつがなくバルサ製作編は終わってしまいました。主尾翼でそんなに凝らなければじつに初心者向けの低翼入門機になったりして。でもここからが「本丸」なのかも?
最初に来る難関はこの「脚」をどうするかであります。ピアノ線細工とハンダ付けで一気に片付ければそれはそれで良いんですが、なんとなく軽くしたい欲望もあるし、ハンダ付けは苦手だし・・などなど考えながら、ピアノ線は限界まで細くして車軸はカーボンで、ハンダの代わりにケブラー糸の瞬間止メなんかが宜しいかも?
0.4mmでも頑強過ぎる雰囲気ですが、見場とかいろいろ考えたらこのあたりが限界なのかも。
試作のつもりで始めたけどそのまま本番用にします。ピンバイスで胴体側に4ケ所穴あけしたら、その穴にピッタ収まるよにピアノ線を曲げていきます。左右対称で胴体が傾かないように注意して、はめたりはずしたりを繰り返します。
これはこれなりに楽しいんでしょうが、バルサから金属に変わったギャップがちょっとあと引きます。
差し込む部分は残してその下4ケ所にはスプリングが入っていたようですから葦のストローを短く切って差し込んでおきます。
ゆるゆるに組んでいた脚もカタチが完全に決まったら瞬間できつめに絞めましょう。カーボン・シャフトの先端だけは面倒ですがピアノ線に変更。そしてかなり頑丈な足回りが完成しました。