映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『プレステージ』

2007年06月17日 | Weblog
プレステージ - goo 映画
ふつう

クリストファー・ノーラン 監督
ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、パイパー・ペラーボ、レベッカ・ホール、デヴィッド・ボウイ、アンディ・サーキス、エドワード・ヒバート、サマンサ・マハリン、ダニエル・デイヴィス、ジム・ピドック、クリストファー・ニーム、マーク・ライアン、 ロジャー・リース、ジェイミー・ハリス、ロン・パーキンス、リッキー・ジェイ、モンティ・スチュアート 出演

19世紀末のロンドン。若き奇術師アンジャーとボーデンは、中堅どころの奇術師ミルトンの元で修行をしていた。しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリアが水中脱出に失敗し死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなかったことだった。これを機にアンジャーは復讐鬼へと変貌し、2人は血を流す争いを繰り返すことになる。

話自体はまったくおもしろくない。妻を殺し、殺されたふたりの奇術師の確執もまともに描かれないし(だいたい弾丸つかみのところで殺せよ、アンジャー。おまえは単なる根性なしじゃないか)、瞬間移動に関しては物理的に見せるか、オカルトで見せるかの違いでしかない(原作通りらしい)。
ヒュー・ジャックマン(アンジャー)の奇術師としての心構え・認識の甘さが物語の進行とともに成長するかのようにも見えるが、描き方に深さがない。

しかし、ニコラ・テスラ役のデヴィッド・ボウイとカッター役のマイケル・ケインの演技がいい。
あと、演技うんぬんではなく、スカーレット・ヨハンソンだ。

『ソイレント・グリーン』

2007年06月17日 | Weblog
- goo 映画
よい

リチャード・フライシャー 監督
チャールトン・ヘストン、エドワード・G・ロビンソン、リー・テイラー=ヤング、チャック・コナーズ、ジョセフ・コットン、ブロック・ピータース、ポーラ・ケリー 出演

2022年ニューヨーク。爆発的な人口増加と環境汚染により、食糧問題は深刻になっていた。同年ソイレント社は合成食品ソイレント・グリーンを発表。しかし、同社の幹部が殺害されているのが発見され、刑事ソーンが捜査に乗り出す。

むかしテレビで観て強烈な印象を残した映画がいくつかある。『ひとりぼっちの青春』や『2001年宇宙の旅』などとともに、この作品も忘れられないエンディングであった(ネタバレになるので書かない)。

きれいな女性の一部は「家具」として扱われ、部屋に具えつけのもので主人にイロイロサービスしたり、知識人の一部は「本」として扱われ、警察に知識を供給したり、他の「本」と交流し知識を深めていく。人間をモノとして扱うようになりつつあるのだ。

暴動シーンや「ホーム」など、荒廃した世界を描いたSFというよりもむしろ社会派サスペンスとして楽しめる。