映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『スティーブン・キング シャイニング』

2007年06月24日 | Weblog
よい

ミック・ギャリス 監督
レベッカ・デモーネイ、スティーヴン・ウェバー、メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ、コートランド・ミード、ウィル・ホーネフ、エリオット・グールド 出演

コロラドの雪深い山中にそびえたつ豪華なホテル。冬の間は陸の孤島となるこの地に、管理人としてやってきたトランス一家。過去に管理人が一家を惨殺するという事件があったこの地に、一歩足を踏み入れた瞬間から、何かが少しずつ狂い始めた……。

キューブリック監督版の『シャイニング』に不満を持っていた原作者のスティーブン・キングが製作総指揮を務め脚本を書き下ろした、米ABCで放映されたTVミニ・シリーズ。

観るのに覚悟と体力が必要な作品。90分×3、DVD両面1枚と片面1枚というボリューム。

キューブリックは、映像美、様式美の表現に優れているのだが、ストーリーを語るのがへたくそな監督である。それは『2001年』を観てもわかるだろう。
その監督と、ストーリーを語るのが得意な原作者が結びついたのが不幸であった。

それでこの作品なのだが、予想通りというか、物語に十分溢れ非情にわかりやすい作品になっている。キューブリック版の終盤がわかりにくいと思った人は、こちらを観ると納得がいくだろう。
原作を読んではいないが、おそらく、いや間違いなく、本作品のほうが原作に近い仕上がりにはなっているはずだ。
ただし、映像美や演技にはあまり期待しないこと。金をかけられないかわりに、時間をかけてストーリーを語った作品だと思えば、十分楽しめる出来になっている。

詳細情報はこちらが詳しいようだ

http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id83530/