映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『レッドライン』

2009年05月09日 | Weblog
レッドライン - goo 映画

わるい

アンディ・チェン 監督
ナディア・ビョーリン、ネイサン・フィリップス、エディ・グリフィン、アンガス・マクファーデン、ティム・マシスン、ジェシー・ジョンソン、トッド・ロウ 出演

歌手になることを夢見る美しき女性ナターシャ。彼女は生まれながらにして類まれなドライビングテクニックを持っていたが、レーサーだった父親がレース中の事故で命を落として以来、その道に進むことを固く拒んでいた。ある日、アメリカ西海岸の公道で違法な賭博レースに興じている金持ちグループの一人、インフェイマスに目をつけられ、歌手として出演させてもらうことを条件に、次のレースが行われるラスベガスに向かう…。



バカになりきれていな~~い!!
水着金髪美女による泡だらけ洗車などのアメリカ男性のエロ理想もはいってはいるが、これでもかというしつこさ、執着心がない。
しかもヒロインのナディア・ビョーリンが、そんなに美人ではない(笑)!!
マッチョでタフで正義感の主人公が出てくるが、演技がへた。
演技がへたなら、レースシーンをたっぷり見せることによってごまかすという手もあるはずなのだが、それも期待はずれであった。
もちろんストーリーもつまらない。

『フィクサー』

2009年05月09日 | Weblog
フィクサー - goo 映画

よい

トニー・ギルロイ 監督・脚本
ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン、シドニー・ポラック、マイケル・オキーフ、デニス・オヘア、ジュリー・ホワイト、オースティン・ウィリアムズ、メリット・ウェヴァー、デヴィッド・ランズベリー 出演

NYの大手弁護士事務所に勤めるマイケル・クレイトンの専門は不始末をもみ消すこと。そんな仕事に嫌気が差していた時、大規模集団訴訟を担当中の同僚弁護士アーサー・イーデンスが、依頼人の農薬会社U・ノース社を裏切る行動に出る。マイケルは事態の収拾に乗り出すが、アーサーは訴訟を覆す恐るべき秘密を握っていた。一方、U・ノース社の法務部本部長カレン・クラウダーは追い詰められ非情な手段に出るのだった…。



地味な内容だが、話がおもしろい。

こちらの時間のズレは『娼婦と鯨』のようにしつこくなく(笑)、効果的に使われている。

こどもの使い方はもうひと工夫ほしかった。

エンディングの長まわし2回もいい。

『娼婦と鯨』

2009年05月09日 | Weblog
ふつう

ルイス・プエンソ 監督
レオナルド・スバラグリア、カローラ・レイナ、アイタナ・サンチェス・ギニョン、ミゲル・アンヘル・ソラ 出演

スペイン人の女性作家ベラは作品の資料として、スペイン内戦で死亡した男が撮影したある女性の写真を渡される。その写真に異常なまでの興味を抱いたベラは、アルゼンチンのパタゴニアへひかれるように旅立つ。



英語圏以外の作品(アルゼンチン/スペイン)の資料がこんなに少ないとは思わなかった。よく使うオールシネマで出演者の名前がふたり、アマゾンで三人であった。

1936年と現代のシーンがあるのだが(写真は1936年のほう)、入り乱れすぎである。特に前半は集中していないと混乱してしまうかもしれない。

映像は美しい。

結婚しこどもをもうけ、離婚しひとりになったベラが乳がんになる。自分で選んだ孤独のはずだが、なぜか病気以外の生活もつらそうである。その自分の姿と(おそらく)重なる部分、共通点を見出して、娼婦ロラの一生に引き込まれるのだが、それがうまく伝わってこない。

この表現は好きではないのだが、仮にこの作品を<女性映画>だとすると、『ボルベール<帰郷>』や『ピアノ・レッスン』などの完成度と比較すると、かなり下になる。特に、人との出会いがラッキーすぎる。

ロラの話、ベラの話と区別ができると意外にストーリーは単純である。

娼婦も裸も出てくるが、それほどエロくはないので、女性でも抵抗なく観られると思う(借りられるかどうかは別として)。

鯨が死の象徴であるのは間違いないが、そのほかにも女性の安住の地の象徴ではないかと思う。では、女性の安住の地=死なのか? と考えると、そこまではっきりとした答えまではこの作品では出ていないようである。