OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

壁画 の傷

2008年10月05日 | 硫黄島・小笠原村
映画で日本でも有名になりましたので、ご存知の方が多いと思いますが、
星条旗を擂鉢山に掲げた写真を撮影したのが、ローゼンタール、
その写真をもとに作られ、アーリントン国立墓地(首都ワシントンD.C.からすぐ)
に置かれているブロンズ像は20メートルの巨大なものです。

硫黄島に、壁画があるのは知っていて、写真では見ていましたが、
これまでの訪問では行ったことはなく、今年の6月に初めて行きました。
滞在一日目に、前に「走りました」で紹介したランニング時に、
「壁画」入り口を示す場所を通りましたが、
宿泊した硫黄島平和祈念館から、こんなに近くにこの壁画あるとは知りませんでした。

弾痕があるのは、鮮度、この壁画を訪問した、戦闘に参加した米兵たちが
「なぜ、彼らだけヒーローなのか」という憤懣から発砲した痕だと
聞きました。

星条旗を掲げた6人のうち、3人は硫黄島戦で戦死、
ヒーローにされた3人も、それぞれの戦後を過ごし、
運命を弄ばれ、「ヒーローにまつりあげられたこと。」の
偶然性を良く理解していた様子が、
映画「父親たちの星条旗」の原作 FLAGS OF OUR FATHERS を
原文で読んで、よく分かりました。
(翻訳版は読んでいません。映画も見ていません。)

米軍にとっても苛烈きわまりない予想をはるかに超える
犠牲者を出した激戦を経験した、米兵が、
この壁画を見て、激情をしたのは、理解できなくもありませんが、
恨まれる側の「ヒーロー3人」も、戸惑いの中で、それぞれの戦後を
過ごしたことが、原作者のブラッドリー Jrによって紹介されています。

発砲の弾痕が残っている以上に、この壁画を見て、
苦々しく思われるのは、日本人が、岩を削って落書きした
痕があったことです。

弾痕も落書きも、メモリアルに傷をつけたという点は共通ですが、
発砲した元米軍兵の気持ちは、
その恨みが向けられる相手は違っているとは思いますが、
斟酌できないこともありまえsんが、
落書きした日本人は言語道断の
意味の無い行為で、腹立たしいだけです。
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天山慰霊碑隣の納骨堂

2008年10月05日 | 硫黄島・小笠原村
天山慰霊碑の向かって右側にある納骨堂です。

「新たに発見されたご遺骨は本土の千鳥ヶ淵に収められるまで、
一時的にここに安置される。」(小笠原村発行 パンフレット「硫黄島」より)
そうです。

写真は、今年の6月に撮影したものです。
お堂の中には今年は入りませんでしたが、
昨年の6月の時には、中に入って見ました。

ご遺骨が安置されている様子は分かりませんでした。
激戦で犠牲なられた将兵の方々の
お名前が記された名簿が奉納されていました。
所属部隊名ごとに多くの名簿が収めれれていて、
戦没者のお名前が、書かれていました。

硫黄島戦について、
栗林中将についてなど、
インターネットで検索いたしますと、
多くの方が、ホームページやブログに
情報を掲載してくれています。

ご遺族の方や、研究者、
戦争の傷痕の最近の写真を多く掲載してくれているのは、
遺骨収集に参加してくださった方のようです。

硫黄島戦が、「どのような戦いであったのか」
「あの戦闘は、何だったのか。(目的、意義)」
について、親類が軍属として犠牲になっている立場の
私は、思うところのコメントを書きません。

激戦の痕を見た様子と感じたことは紹介してきました。

歴史の上での解釈をするには、多くの、史料を綿密に
分析して研究をする必要がありますが、
日本近代史を専攻いたしましたが、
太平洋戦争の研究はしておりません。

思うところはありますが、安易に解釈はできないと
考えています。

いろいろな情報を読ませていただいた中に、
大学の日本史のゼミの先生のホームページに
「硫黄島(1ヶ月余の死闘)」と
載せていただいているのを、見つけて読ませていただきました。
「リンクフリーです」と、ホームページ入り口に
ございますので、
URLを紹介させていただきます。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/ioutou.htm

愛媛県の松山大学の先生のホームページです。
私は以前に1年だけですが、転勤で松山に住んでいたことが
ありますので、松山の写真など懐かしく見せていただきました。

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