OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

2012年、小笠原村、硫黄島への慰霊、墓参の旅(11) 硫黄島のパパイヤ

2012年07月01日 | 硫黄島・小笠原村
硫黄島で、採って持ち帰ったパパイヤです。
下の封筒がA4サイズですので、大きさが分かると思います。

今から15年以上、前に、初めて硫黄島に行った時に、他の人と一緒に森に入ったところ、ひょんなことで、一人で森の中で迷子になって遭難しそうになった場所から近い、島の東部の海岸線に近い森の中で採りました。こんなに大きなパパイヤを持ち帰ったのは初めてです。今回は、硫黄島に詳しい人に案内してもらったので、迷子になることもありませんでしたが、鬱蒼としたジャングルの中でした。

他にも、青いパパイヤをいくつか持ち帰り、硫黄島に戦前住んでいたい、祖父母の仏壇と、硫黄島生まれの母の仏壇にも供えました。それらは野菜として、いろいろな料理で美味しくいただきました。このパパイヤだけは、この写真を撮った日から数日、置いて、かなり黄色くなってから切って、甘いフルーツとしていただきました。パパイヤは栄養豊富な食品のようです。

私たちは、慰霊墓参の目的で硫黄島に行っていますが、戦争の島であっただけではなく、戦前には住民がいたのにその後は帰れなくなった島ということでもありますので、戦前の生活の様子を理解したり伝えたりすることも必要だと思っています。母や祖父母が暮らした島の生活はどんなであったのかと思いをはせながら、島のものを探したりもしています。今回は、パパイヤ、島唐辛子、レモングラスなどを、持ち帰ることができました。


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