OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

「夢」(2)

2008年05月31日 | 硫黄島・小笠原村
硫黄島は、祖父母が暮らした島で、母とその兄弟が生まれて子供時代を過ごした島です。親戚の中には、軍属として島に残って戦死した人もいました。

激戦があった島で、火山活動が活発で、自衛隊の基地がある島です。
戦後、返還されたのに、元の住民が戻れないという、非常に特殊な事情がある島です。

帰りたい人が帰れる島、祖父母や母の島に住みたいと思う人が戻って住める島に
できれば、という思いはあります。

しかし、また、現実には、すぐに、旧島民と、子供、孫が、帰って暮らせる日がすぐに来るという状況ではないと理解できています。

今よりも、もっと、帰りたい人が帰れる機会が増やせて、滞在できる期間も長くできるように整備していって欲しいと希望しています。

小さい島ですから、「 「観光に訪れたい人や、戦跡を見学したい人」などが、希望すれば訪問して、島内を見てまわることができる島」にできるか、そうしたいか、という点については、難しいと思っております。そのような方々を受け入れる施設、インフラが整っていませんので、訪問していただくキャパシティがないことが一番の理由です。

これまでに、3回、行きました。
今年は、より詳しく、見て回りたいと思っています。まだまだ、知らないことが多いので、硫黄島を、私自身が、よく理解したいと思っています。

昨年の訪問の島での1日目、出身集落訪問から戻る時に、勤務時間外の自衛隊の隊員の方が、ジョギングをなさっている姿を見ました。
あの、暑い島で走っていらっしゃるので、トレーニング効果が高く、ランニングの力が相当にある隊員の方たちだと思います。

平坦な島ですので、それほどのアップダウンの無いコースですが、緑の中のロードのランニングは気持ちいいだろうなと思います。

写真は島の中央部の緑の森です。
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