ステーキ漂流記
3月16日「HERO’S秋葉原店」1ポンドチャックステーキ 1ポンド (秋葉原)
まさか、黒毛和牛を食べて口直しになるとは思わなかった。 それはボクが黒毛和牛ステーキの本気の美味さを知ってるからだ。だからこそ厳しくなる。
6000円、7000円払ったからといって必ず美味いとは限らない。それがステーキのこわい所である。しかしながら、ステーキは1000円でも「美味い!」と言える物もたしか。その店が美味いかどうかはある意味ギャンブルである。
まあそんなわけなので、「カタヤマ」から駅までの道程はまさしくオケラ街道を歩く気分である。こうなると別の店でリベンジしたくなる。
しかしながら、時間は14時半,過ぎ。大半の店はランチタイムは終了である。そうすると、ボクの「行きたいステーキ店データ」の中で考えて、秋葉原の「HERO’S」になった。
ボクにとって「HERO’S」は量の店のイメージがあった。最高で3ポンド(1,35kg)のステーキメニューがあり、普通に1ポンドや2ポンドのステーキを提供している。それも1ポンドで単品なら2000円以下、1700円である!
そんなさぁ、450gもあって2000円以下って言うと、リーズナブルさでは嬉しいが、一体何の肉かわからない。オーストラリア産か? ニュージーランド産か? その肉についてはHPにもちゃんと載っていた。
メキシコ産若姫牛。
なんとなく知ってはいたが、待ち時間を利用して調べた。
↓
http://taishinfoods.co.jp/seihinannai/wakahime
http://otogi-ya.jp/sasazuka/kodawari
つまり、アンガス牛絡みの交配牛で、20ヶ月~24ヶ月飼育だから比較的若い牝牛ではある。
メキシコ産自体は食べたことあるが、硬く、旨味・霜降りが少ないイメージ。
こうして配膳されたステーキが写真のヤツ。物凄いインパクトがあるのに2000円以下。まず、端からナイフを入れる。黒毛和牛程ではないがそこそこの柔らかさ。一口食べる。USプライムリブ程の旨味はないが、うっすらガーリックソースと塩で処理し美味くなってる。別分けでガーリック醤油もあるが、それがなくても十分いける! 美味い! ライスなしで良かった。450gの若姫牛を存分に贅沢に堪能出来た!!
これが若姫牛か!美味い黒毛和牛ステーキのような豪速球の旨味ではないが、かといってオーストラリア牛のように素っ気ないわけじゃない。アンガス牛とも違った旨味がある。付け合わせのパスタ(でいいのかな?)の存在は吉川の「コヤノ」のまかないステーキと同じ。これなら2ポンドでもいける。
黒毛和牛を使わないステーキ屋では「ミスター・デンジャー」、「ステーキの帝王」、「STAKEHOUSE HAYASHIYA」、「OUTBACK」、「ジェロニモ」に並ぶまさかの最上級店とは……。こういうステーキを食べるとステーキの概念が変わる。
少なくとも、「HERO’S」は「カタヤマ」に1RでのKO勝ちした感じ。
「HERO’S」はあんまりステーキの名店としてマスコミでは扱われている所を見た記憶がないが(1、2回はあるかも)、紛れもない名店である!
★★★★★
ステーキ漂流記
3月16日「カタヤマ」特選テンダーロイン100g(東向島)
今日はかなり前から狙っていた店に行ってみた。
東向島にカタヤマあり。
誰が言ったわけじゃなく、ボクの中でそう思っていた。東京の食関連のムック本でステーキ代表として出てくるのが、目黒の「リベラ」と元プロレスラーの松永光弘の「ミスター・デンジャー」、そして今回の「カタヤマ」だった。他の2店はリーズナブルに肉をいっぱい食べる店だが、「カタヤマ」はネットで調べるとピンのステーキが100gで6000円ぐらいする店だった。ただし、その100gが特選の黒毛和牛という、ね。
で、実は一回、この「カタヤマ」に足を運んだ。その日は日曜夕方だった。なんと、超満員で1時間待ちだった! 呆れるぐらい流行っている店だ!
ということで、今回は月曜日の昼過ぎに狙いを定めて足を運んだ。東向島駅からちょっと歩くんだよね。試しにスマホのストップウォッチで計ってみた。8分47秒。まあ、だいたい10分。それで、恐る恐る中に入ろうとするとカウンター席が空いていて、すんなりと入れた。ここは作戦勝ちだ。
早速、特選テンダーロインステーキ100gを頼み、ステーキが出てくるまでの時間を計りつつ、店内を見た。カウンター上には下町の洋食屋やラーメン屋によくある有名人の色紙がいくつかあったが、北野大と関口宏が日曜朝やってる番組のキャスターぐらいしかわからなかった。店内はほぼ満席。平日の昼間とあって5、60の高齢者が多い。
16分55秒とかなり待って特選テンダーロインステーキが配膳。
で、店員に産地を訊いてみた。
栃木県産。
悪くない。大田原牛がある栃木県産だから悪くないはずだ。
早速、ナイフを入れる。ミディアムなのに、物凄く柔らかい!
旨味は……とりあえずタレは必要ない。が……なにか足りない。と考え、塩・胡椒をふりかけると……閉じ込められた旨味が解放されるように感じだ。
つまり、肉の目利きは悪くなかったが、下処理が悪い。肉の旨味を十分引き出してない。
悪くはないが、ちょっと歩いてかなり待たされたわりには微妙な腕である。
美味いとはお世辞にも言えない。
★★