ステーキ漂流記
9月18日
再訪4回目「洋食屋ヨシカミ」牛ヒレステーキ150g(浅草)
久し振りに「ヨシカミ」の牛ヒレステーキを食べたけど、相も変わらずうんめぇよな!
今日は15時前とか中途半端な時間に仕事が終わる。
直ぐに浅草に行くが、15時過ぎともなるとどこも準備中の店ばかり。ここも、あそこも。八方塞がり。
ふと、閃いた!
「ヨシカミ」があるじゃないか!
確か、ランチメニューはあっても、ランチタイムで終わる店じゃない。久し振りに行ってみることにした。
行ってびっくり。
なんと、あの「ヨシカミ」がガラガラである!
平日昼間でも並ばなきゃいけない「ヨシカミ」が……。
まったくいないわけじゃないが、すぐに座れた。
つまり、平日の午後3時や4時は狙い目である!
さて、今日はどうしようか?
もちろん、牛ヒレステーキは頼む。
このステーキを待っている間の前菜である。
意外にも問題である。
セットのサラダやスープだけというのもな……。
ちなみに、一度、「ヨシカミ」のステーキと並ぶ看板料理ビーフシチューをステーキと一緒に頼んだ。
これは流石に重すぎた。
ウエスタンラリアットとアックスボンバーを連続で喰らったような重さ。
一辺に頼みたくても、こいつは禁じ手。
さあ、どうする?
とりあえず、早く出来そうなカニクリームコロッケをチョイス。
この作戦は正解!
早く出来て、しかも重くない。当然、冷凍のそれとは違う。それでも前座は前座。
そして、お互いに計ったかのように、カニコロッケを完食と同時にステーキ配膳!
一口。
やはり美味い!
なんだろ、黒毛和牛のような旨味のエキスのようなエゲツない美味さではなく、肉そのものが美味い。
ニンニクの絡めもしつこくなく、ニンニクの主張が丁度良くヒレステーキに馴染んでいる。
いままで、ヨシカミのステーキはタレでカバーをしていたかと思ったが、そうじゃなかった。タレではなく、牛の脂だった。これがタレだったら肉をカバーと言うより“誤魔化し”になったが、そうじゃない。
肉そのもの、全体が柔らかく、美味い!
カニコロッケを食べながらステーキの焼きを見てたが、ワインを使ってあり得ないぐらい豪快に焼いてた。これは鉄板焼屋にはできない。
おそらく、この焼きの時の技である。
牛については交雑種というだけで銘柄不明。
というか、やんわり断られてるか?
黒毛も入ってる……?
とにかく、この肉そのものの美味さがもう1つ解明出来ない。
下手な黒毛和牛ではかなわない。
それはかつて実証済みで、暫く黒毛和牛の美味しさがボケたぐらい。
そりゃあ、神戸牛や山形牛、近江牛の凄さは分かる。
が、ヨシカミのヒレステーキの良さは、言うなれば、老舗の洋食屋の極み、か。
安くはないが、気取ってない。昔ながらの洋食屋。
どんなに赤身肉や熟成肉が流行ろうが、この美味さの前にはひれ伏すのみ!
総合 ★★★★★
安定感 ★★★★★
カニコロッケ★★★★
メニューの豊富さ★★★★★