地震予知と言うと批判的なこの人が出て来るのですが、
ロバート・ジェームズ・ゲラー(Robert James Geller、1952年2月9日-)は、日本の地震学者。東京大学名誉教授。
例えばこの記事です。
ゲラーさんは予知と予測の違いを説明した上で「短期的予知は不可能だし、長期的予測も不可能」と指摘。「周期説は成り立たず、統計的な優位性はないのです。
ところが、東日本大震災の発生確率は90%でその通りに来ました。
問題はその準備をしていなかった点です。
特に原発の停電対策は落ち度でした。
単にそんな話です。
津波対策で高台に逃げられるなら、それで良かった訳で多くの人は助かっています。
問題は高齢者で足が不自由や寝たきりで諦めた人までカウントするから、詳細が見えないだけで精度が高ければ事前に逃すなり、最初から高台に住まわせるなりすると言う発想です。
同様に原子力発電所の近くに寝たきりの病院は建設しないまたは移動させると言う事になります。
基本的な話が出来ない人が増えてしまったのは学校の教育環境があまりに良いからでしょう。
何を言っても許されるくらいの自由さがあって本当に言っていけない事への警戒感が低いのです。
ゲラーと言うと古い人達はスプーン曲げのユリ・ゲラーを思い出す人がいるかと思いますが、ロバート・ゲラーさんも一種のパフォーマンスなんです。
地震が起きる確率を学術的に説明されていて更に普通に物を破壊する理論からすれば天気予報の流体解析より簡単な理屈です。
だってそれで建築やら、機械強度を計算しているのですから。
問題は長期までも不可能だと言ってしまっている点です。
これは簡単な話ですが、これまで確実にこれは当てています。
大きさの程度の差こそあれ、プレートニクスの動きとその境界線での地震は理論が成り立っていますから。
問題は最近のスロースリップやその接触が固定端なのか、それとも自由端なのかで異なる点でした。
固定端に近いとそのままストレスが溜まります。
自由端に近いとゆっくりとズレるそうです。
固定端に近くてストレスが溜まると壊れるのは固定端ではなくてその中間の陸側のプレートの中間地点です。
その辺りも最近の説明モデルですら、何かまだ違うかなと思うのですよ。
確かに自由端ならそちらが動くのですが。
こんな話、基礎の基礎なのに否定されても。
今回の場合、一部の新型コロナの自粛の時と同じで守らなければならない理論より経済や自由を欲する人達が湧いているだけです。
理論どおりにすれば、少なくともそれなりに抑えられるのにマスク嫌いとかワクチン怖いとか子供並みの話を真剣にし出すのですから手に負えません。
同様に理屈通りにすれば被害を最小化出来ます。
ただ、そこに働く集団行動はあります。
また、誤解がある人も多いのでしょう。
この間の匂いの件ではありませんが、自分は正しいと思っていて周囲の人を問題だと言ってしまう弊害が自分に振り返って来るのです。
それでここからが結論なのですが、
占い師や予言者でズバリ何月何日に地震が来ると言うのは
ロバート・ゲラーさんの言う短期の予知は不可能と言う話にあたり、つまり嘘なんです。
大まかな理屈では地震を起こす理屈は判明していますが、地震の起きるその場の状況は個々に物性が違います。
また、スロースリップなどは水の浸透とかが関係すると言っていますから人間では知る余地もありません。
細かい浸透出来るような割れとか物質の特性とか細かい点まで同じになるとは限らないのです。
下手すると再現性がない話になるのかと。
雷が落ちる時の筋道なんて物性でどこを通るのか細かいところまではわからないし、やる度に違います。
それでも雲と地上との間で起きるのは確かですよね。
それを否定する人はいないでしょ。
だから、雲が高くまで積乱雲になっていたら雷は落ちると思うのが普通です。
地震も同じなのですが、歴史の浅い欧米人には歴史的な慣例の古来から知恵、周期説なんて馬鹿らしいのでしょうね。
だってそんな苦労した事がないのですから、苦労した先人が残してくれた知的財産なのです。
古舘一郎氏が南海トラフ地震の確率について異議を唱えています。
ところが実際のデーターからすると残念ながらストレス応力は溜まっています。
溜まっていても不思議ではなく、それが従来の周期説で言う漠然としたそろそろ来ると言う話を科学的にしただけです。
東日本大震災は90%来ると言われていて発生しました。
能登半島地震の件で無警戒だったなのは断層が示されなかった点かと思います。
2007年に地震が発生したにも関わらずです。
何か地震空白域の方が安心される誤解も有るようです。
ところが実際には断層が海底ならボーリングとかしないし、地図に載らないのでしょう。
凄く簡単な話なのですが、海底の断層は陸上の断層の研究に比べれば相当に遅れているのかもしれません。
このブログでも泥縄呼ばわりしていますが、2019年に南海トラフ地震の臨時情報を運用し出した時点でまだ精度の良いデーターを集められるだけの準備も万端ではなかったのでしょう。
それなのに実際にその領域で地震が起きてしまうと自粛大嫌いな人達が騒ぎ出しました。
そして確かに南海トラフ地震での対策費と言う名目の予算を引き出したかったのだろうとは言え、科学は科学です。
それ以前に近くで実際に地震が起きて引き金トリガーになってもしかすると大きなのが来てしまうといけないから老婆心的にでも警戒し杞憂に終わっても構わないのです。