先日、身内にいる病院関係者より、2つ程話を聞いた。
1.大阪でインフルエンザが発生している
2.例の点滴液事件で、ウチの病院もチェックが入った
順番に行こう。
1は、随分季節外れだ。というのは、インフルエンザというものは、低温・乾燥を好むからで、冬にしか蔓延しないからだ。
例外は、そう。話の流れから想像できたであろう。鳥インフルエンザだ。
鳥インフルエンザは、赤道付近でも発生している事から、温度耐性は変化していると思う。
インフルエンザは、「流行」していないとインフルエンザだと判断する事は難しいそうだ。「インフルエンザが発生している」=「インフルエンザが既に流行している」という認識らしい。
今、韓国の方ではかなり鳥インフルエンザが流行している。人間ではなく鳥ではあるが。
6月発生というのは、鳥インフルエンザのパンデミックを警戒している人々の間で言われていた最短発生時期だし、妙に気になる。
一応、通勤時はマスクをするようにしておく。この地域の病院も、微妙に緊迫した雰囲気が漂っているそうだ。
でもなぁ。この時期に日本で「流行」できるっつー事は、湿気にも強い可能性が。
インフルエンザウイルスというのは、よほど特殊なマスクでないと、マスクの繊維をすり抜ける。
マスクをする事によって鼻腔周辺に出来た呼気による湿気が、インフルエンザウイルスから人を守ってくれているのだ。
花粉症の俺、お気に入りのマスク、サージカルマスクでも、防御できるかどうか…。
案外、最近政府が慌しくプレパンデミックワクチンについて「予防接種は子供優先だっ!」とか言っているのは、既に流行が止められない方向に向いているからなのかもしれないね…。
2。点滴の事件。
俺にとっては言うまでもない事なのだが、一応事件の説明をすると、点滴の作り置きを24時間か、あるいはそれ以上放置しておき、点滴内に発生してしまった病原菌で、患者さんが数人亡くなった事件の事だ。
あの事件を受け、ウチの身内が勤める病院でも、点滴にチェックが入ったそうだ。
そこで、驚愕の事実があきらかになった。
点滴は、基本的に看護婦が準備していた。
だから、看護婦以外はどのように点滴が運用されているのか、わからなかったのだが、今回のチェックにより、病棟毎に、まず運用がばらばらであった事が発覚。
さらに、通常の運用では、消毒された状態で、アンプルを折って、点滴寸前に準備しなければならないのに、某病棟では、まったく消毒していないところに、ずらりと点滴を並べて作っていたり、あの事件と同じように、長時間放置してたりと…。
正しい運用を知っている薬局から、悲鳴があがったそうだ。
極めつけに酷かったのは、自力嚥下ができない人(=明日をも知れない人)に対して行う高カロリー輸液の点滴で、これは、点滴の内容がまさに栄養である為、点滴を24時間放置しておくのは完全に自殺行為。
…24時間ぐらい放置して、使う事もあったそうだ。
この病院は、他の病院に比べて、抗生物質の使用量が極端に多く、保健所のチェックが入ったこともあったとの事。
薬剤師やドクターは、このことを疑問には思ってはいたようだが、まさかこれが原因なんじゃ…と、青くなった。
ちなみに、ドクターも薬剤師もそうだが、基本的には「もしかして、運用間違ってね?」と思っても、口に出さない。
言ったもん負けなのだそうだ。言っちゃうと、その仕事は自分がやらされる事になってしまう。
ギリギリの人数で回っているのに、これ以上仕事は増やせない。人員を増やすほど予算に余裕もない。
ドクターの権威が絶大すぎる事もあり、ドクターの診察が間違っていると例え看護婦・医事・薬剤師と全員気がついていても、「自身の仕事が増える」「病院内での立場が極端に悪化する」等の、まるで役所のような理由により、人命が軽視される傾向にあるそうだ。
事なかれ主義…。マニュアル化されていない病院経営…。信念なき中サイズの病院なんて、そんなものかもしれない。珍しい事ではないそうだが…。
俺の某身内とその仕事仲間は、「どんな事があっても、明日をもしれない命であったとしても、この病院にだけは入院したくないねぇ…」と、震え上がったらしい。
自分の勤めている病院なのにな…。
某身内「辞めた方がいいんじゃないかなと思うのは、こんな時…」とか、ふと視線をそらして俯いていた。
ま、意外と、あの病院の点滴事故を受けて、青くなっている病院はかなりあるかもしれないな。
1.大阪でインフルエンザが発生している
2.例の点滴液事件で、ウチの病院もチェックが入った
順番に行こう。
1は、随分季節外れだ。というのは、インフルエンザというものは、低温・乾燥を好むからで、冬にしか蔓延しないからだ。
例外は、そう。話の流れから想像できたであろう。鳥インフルエンザだ。
鳥インフルエンザは、赤道付近でも発生している事から、温度耐性は変化していると思う。
インフルエンザは、「流行」していないとインフルエンザだと判断する事は難しいそうだ。「インフルエンザが発生している」=「インフルエンザが既に流行している」という認識らしい。
今、韓国の方ではかなり鳥インフルエンザが流行している。人間ではなく鳥ではあるが。
6月発生というのは、鳥インフルエンザのパンデミックを警戒している人々の間で言われていた最短発生時期だし、妙に気になる。
一応、通勤時はマスクをするようにしておく。この地域の病院も、微妙に緊迫した雰囲気が漂っているそうだ。
でもなぁ。この時期に日本で「流行」できるっつー事は、湿気にも強い可能性が。
インフルエンザウイルスというのは、よほど特殊なマスクでないと、マスクの繊維をすり抜ける。
マスクをする事によって鼻腔周辺に出来た呼気による湿気が、インフルエンザウイルスから人を守ってくれているのだ。
花粉症の俺、お気に入りのマスク、サージカルマスクでも、防御できるかどうか…。
案外、最近政府が慌しくプレパンデミックワクチンについて「予防接種は子供優先だっ!」とか言っているのは、既に流行が止められない方向に向いているからなのかもしれないね…。
2。点滴の事件。
俺にとっては言うまでもない事なのだが、一応事件の説明をすると、点滴の作り置きを24時間か、あるいはそれ以上放置しておき、点滴内に発生してしまった病原菌で、患者さんが数人亡くなった事件の事だ。
あの事件を受け、ウチの身内が勤める病院でも、点滴にチェックが入ったそうだ。
そこで、驚愕の事実があきらかになった。
点滴は、基本的に看護婦が準備していた。
だから、看護婦以外はどのように点滴が運用されているのか、わからなかったのだが、今回のチェックにより、病棟毎に、まず運用がばらばらであった事が発覚。
さらに、通常の運用では、消毒された状態で、アンプルを折って、点滴寸前に準備しなければならないのに、某病棟では、まったく消毒していないところに、ずらりと点滴を並べて作っていたり、あの事件と同じように、長時間放置してたりと…。
正しい運用を知っている薬局から、悲鳴があがったそうだ。
極めつけに酷かったのは、自力嚥下ができない人(=明日をも知れない人)に対して行う高カロリー輸液の点滴で、これは、点滴の内容がまさに栄養である為、点滴を24時間放置しておくのは完全に自殺行為。
…24時間ぐらい放置して、使う事もあったそうだ。
この病院は、他の病院に比べて、抗生物質の使用量が極端に多く、保健所のチェックが入ったこともあったとの事。
薬剤師やドクターは、このことを疑問には思ってはいたようだが、まさかこれが原因なんじゃ…と、青くなった。
ちなみに、ドクターも薬剤師もそうだが、基本的には「もしかして、運用間違ってね?」と思っても、口に出さない。
言ったもん負けなのだそうだ。言っちゃうと、その仕事は自分がやらされる事になってしまう。
ギリギリの人数で回っているのに、これ以上仕事は増やせない。人員を増やすほど予算に余裕もない。
ドクターの権威が絶大すぎる事もあり、ドクターの診察が間違っていると例え看護婦・医事・薬剤師と全員気がついていても、「自身の仕事が増える」「病院内での立場が極端に悪化する」等の、まるで役所のような理由により、人命が軽視される傾向にあるそうだ。
事なかれ主義…。マニュアル化されていない病院経営…。信念なき中サイズの病院なんて、そんなものかもしれない。珍しい事ではないそうだが…。
俺の某身内とその仕事仲間は、「どんな事があっても、明日をもしれない命であったとしても、この病院にだけは入院したくないねぇ…」と、震え上がったらしい。
自分の勤めている病院なのにな…。
某身内「辞めた方がいいんじゃないかなと思うのは、こんな時…」とか、ふと視線をそらして俯いていた。
ま、意外と、あの病院の点滴事故を受けて、青くなっている病院はかなりあるかもしれないな。