あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

拡大路線は破綻する

2008年06月18日 22時02分01秒 | 政治(国内・その他)
 また、マイミクの教授が日記に書いていた話をネタにしようと思う。
 教授はなぜか、あまり周りが注目していない記事に注目してて、その記事と、彼のその見方が、妙に俺の琴線に触れるのである。よく印象に残っている。

 彼の6/13の日記「並び順から連想する」から。

 その日の彼の日記には、夕張の記事が紹介されていた。

 【北海道新聞】カジノなど検討を。夕張商工会議所が市に要望

 この記事の内容は、夕張の地域復興の為に、自衛隊演習場・カジノ・刑務所・石炭露天掘り・産廃処分場・放射性廃棄物最終処分場の誘致を検討しているというもの。

 短歌で要約すれば。

 夕張(の役人)は
 住民アウト オブ眼中
 ただ金がいる 補助金落とせ

 という記事だ。

 産廃処理場や演習場なんて誘致しても、地域活性できると考えているのか?カジノなんて運営しても、マカオとか香港とか済州島(※韓国の南にある島。パチ屋が情報封鎖して、こんな近くにカジノがある事を隠しているのである)とかに行った方が、北海道行くよりほとんどの場合、安上がりだ。

 お前ら金欲しいだけやんけ!声を大にして、言いたい。

 そこで1つ。
 2008年4月24日のCNN Moneyの記事を紹介する。

 ■The incredible shrinking city
 Youngstown, Ohio, has long been on the decline and now is being hit by the foreclosure crisis. Its answer: Razing abandoned buildings and tearing up streets

 オハイオ州のヤングスタウンは、かつて鉄鋼で潤った町だが、鉄工所が閉鎖されてから、ゴーストタウンと化しつつあった…。(全盛期から人口が半減した)
 この記事は、ゴーストタウン寸前まで追い込まれたこの街が復活を遂げる物語である…。

 主にやった政策は、以下の通り。

過疎化した地域に住む人に謝礼(MAX5万$)を渡し移住を促す

無人化した場所を更地に

 これだけ。
 山奥とか、郵便、電気、ガス、水道、道路等のインフラカットが実現。超コストダウン。


 俺はこの記事を読んだ時感動した。

 なにこの達観度。成長路線まっしぐらのビジネスモデルしか知らんと思っていたアメリカ人に、こんな事ができるなんて!
 人口維持ではなく、生活レベルを保つために居住地区を集約する。まさにコロンブスの卵。シムシティ2008とか作って、この要素を盛り込んでくれんかな。もっとこんな実例を、いろんな人に知ってもらいたい!


【あとがき】

1.教授の日記の内容について

 彼の日記は、

 自衛隊演習場・カジノ・刑務所・石炭露天掘り・産廃処分場・放射性廃棄物最終処分場か…。

自衛隊員カジノで入り浸り

犯罪起こして刑務所収監

囚人、石炭堀・産廃/放射線廃棄物処理に従事

夕張地獄

 という紹介の仕方だった。
 俺とじぇんじぇん触れた琴線は違うんだけどね…。


2.日本でのプラン2010発動は有り得る?
※プラン2010:ヤングスタウン復活プログラム

 実現するのはムズそう。
 プラン2010を日本で実行するには、過疎地に水道工事等をしていた土建屋とかの仕事を奪ったり、役人の異動(はっきり言って首切り)が必要になる。
 日本のビジネスプランは、現在成長路線しかないから。縮小させるにはよほどの気概が必要。

 橋下知事が進める大阪の運営を見ていたらあきらかだ。
 橋下知事が支持されるのは、多分、日本初の縮小方向改革を真剣にやってる人だからだと思う。

 大阪が成功すれば、プラン2010みたいなのにのる地方政治家の出現は有り得る。日本人はそこまでアホではない。(俺は、橋下改革には、最終目標は役人の人員削減が絶対に含まれていると踏んでいる)

 2002年W杯の時、スタジアム建設の莫大な予算が投じられると判って、開催地に名乗りをあげてた広島が辞退している。拡大路線を是とする自民党みたいな奴ばかりではないのだ。