
医療シロウトの俺でも十分に理解可能な、これこそ画期的としか言いようがない、ガン治療技術が紹介されていた。今度こそホントに画期的なんじゃないか。もしかして。
ネタ元はBBC(http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/7460743.stm)
・患者のT細胞(ガン細胞を攻撃する細胞)を取り出す
↓
・クローニングによりT細胞を50億個に培養
↓
・患者に注入
これで、肺・リンパ線に転移した皮膚がんが完治した模様。
肺転移ガンが完治?俺がとっている産経新聞には、生活面にがん患者と医者のQ&Aコラムがあるんだが、これはすごい死亡率なんである。
がん患者の質問者に対して、「あんた多分死ぬよ」って言っているようなもんなので、「死亡率」ではなく、「5年生存率は20%ぐらいです」とか、多少オブラートに包むというか、直接表現は避けるというか、そんな感じなんだが。まあ、このコラムを読んでいる質問者側からしてみれば、一緒だと思う。
で、このコラムの回答者である医者は当然日本人であり、治療方法も旧来型の技術確立が完了しているものしか提示しない。上記のような画期的治療の紹介は、しないんだな。あたりまえだけど。これは病院に行っても一緒。
まあ、抗がん剤とかによる海外の画期的治療法については、厚生省の認可が遅いのはよく判る。
俺は昔、アメリカのサプリメントでウエイトトレーニングしてて、頭痛等いろんな副作用が出たので、成分を詳細に調べてみたら、日本人から見れば有り得ない程の量、肉類を摂取するアメリカ人向けの成分含有量だった事があり、輸入元にクレームした事がある。
そこは日本人向けの輸入代理店だったが、クレームは受け付けてくれなかったものの、その後その商品は、日本国内向けのみ、販売中止になった。
海外製品はそんなのが実に多い。アメリカ人どころか、日本人以外全部大丈夫でも、日本人だけその薬は使えない…なんてのも、絶対にある。
それを、日本国内で流通させる為、普通の医薬品と同じだけの治験をやってりゃー、遅いにきまっているのだ。なにせ、問題があった時責任をとるのは厚生省なのだから。
でも…。クローニング技術。これに関して言えば、副作用なんてまるでない。だって本人の体が産み出した産物なんだから。
それに、T細胞の培養なら、クローニングによる老化速度加速なんて関係ない。
こーゆー技術については、俺はさっさと国内研究の許可と、保険適用すべきだと思うんだよなぁ。
技術面では既に確立しているし、大して難しいとは思えない。ずっと安上がりになるんじゃなかろーか。今は治療に莫大な金がかかっても、将来的に医療費削減に貢献するだろうし。(それとも病人はさっさと死んで、医療費削減に貢献しろとか言わないだろ?少なくともタテマエは)
クローニング技術の倫理面の問題では、実は欧米人・イスラム圏ほどに、日本人は宗教的抵抗がない。
まあ同じ事は特亜人にも言える事なのだが。
特に韓国は、最近クローン関係の研究に熱視線を送っている。
うかうかしていると、がんの治療の為に、患者を韓国や中国に運ぶなんて事が常識になってしまう…。なんて事があるかもしれない。俺、がん家系で、がんで亡くなった、好きだったおじの年齢に、とうとう追いついてしまったんだ…。
しかしなぁ。もう何十年も前から、ガンは特効薬ができてありふれた病気に転落するだろうと言われてたけど、そうならないよな。
…つい、ホントか?今度こそ本当の本当に画期的な技術なのか?と、そろそろ疑いたくなってきている。
なんか、製薬会社の「今度こそ本当に画期的な治療薬です」詐欺のような、気がしないでもない。
そりゃ、画期的な薬が何回も出てきた方が、製薬会社は儲かるもんなぁ。