あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

煙草革命前夜

2016年05月16日 23時06分14秒 | 経済
【iza】人気沸騰…「加熱式たばこ」 喫煙スタイルを変えられるか?
http://www.iza.ne.jp/topics/economy/economy-9482-m.html

 俺が就職したばかりの頃の話になるが…。職場は紫煙で満ちていた。
 となりでキーボードを打つ同僚がヘビースモーカーであり、煙草を吸わない俺は、副流煙によって慢性的に頭痛を患っていた。正直、俺は煙草が嫌いである。吸ってる人に対しても、あまり良い印象がもてなかった。

 その印象がかわったのが、分煙化が進んでからだった。たちまち世界はクリーンになり、商談とか情報収集とかで喫煙コーナーに足を運ぶ事も、苦痛ではなくなった。煙たいのはその一時だけ、我慢すれば済むからだ。

 そのうち、俺が煙草を吸わないとわかると、分別のある愛煙家達は、一言断った上で、実に申し訳なさそうに煙草を吸うようになった。俺は、これにて愛煙家と嫌煙家の立場が逆転したのを感じていた。

 俺的には当然の結果である。俺の印象では煙草は害しかもたらさなかった。愛煙家の健康を害するだけならともかく、副流煙は近しい人にも害を与えていた。しかも、フィルターを通さない副流煙の方が、人体に対する影響が顕著であったのだ。こうなって当然だとすら、俺は考えていた。

 しかし、その後愛煙家バッシングはとどまるところを知らず。俺は夜間にジョギングに出ると、2階のベランダで蛍のように淡く光る煙草の火をよく見かけるようになり、そして、愛煙家だったうちの会社の社長が、自分も煙草をやめるからという理由で、社内でもそれを機に禁煙を推奨し、そのままビル全体で煙草が吸えなくなり…。

 煙草が吸えるスペースは、どんどん減少していった。
 で、事ある毎に煙草の値段は上がっていき、家計にとっても重い負担となるわ、タバコ屋は破綻するわ、増税の時も、今後も真っ先に槍玉に上がるわ。

 俺はだんだん、愛煙家の人々が可哀想になってきたのであった。
 無論、迷惑をかけているノーマナーな愛煙家は存在する。だが俺は、もう彼らを叩く気にはなれなくなってしまった。

 行儀正しく煙草を吸うならば、残るのは各自の健康問題だけである。愛煙家だって、生きてていいじゃないか。
 なんでもかんでも愛煙家達を叩くのをやめようよ。

 そんな風に思っていたら、冒頭紹介の記事の加熱式たばこである。
 いや、モノは前から知ってたのは知ってたんだけど。こんないいものだったなんてなあ。知らなかった。

 

 これは、要するに既存の煙草を加熱し、蒸気を吸う煙草なのだ。煙は吸わない。だって燃えてないし。
 煙ではないので、有害物質を9割方カットでき、しかも依存症成分であるニコチンは従来通り吸うことができる。むしろ雑味がなく、ロスもなく効率よく吸うことができるのだ。

フィリップモリスインターナショナル(PMI)のCSO(最高科学責任者)、パイチュ氏は「ニコチンには依存性があるものの、病気の主な原因ではない」といい、「有害なのは、ホルムアルデヒド、ベンツピレン、一酸化炭素などの化学物質。これらの成分の多くは、タバコの葉が燃焼する時に発生する」と指摘する。

 さらに、副流煙なんてものは出ないので、煙草臭くもならない。吸った人の感想は、そこそこ上々である。

 服が臭くならないとか、歯が黄色くならないとか、灰皿がいらない、吸い殻をゴミ箱に捨てれるとか、ニコチンをガッツリ吸えるから1本分の満足度が高いとか。
 まあ、煙草を装着するホルダーは重いらしく、くわえ煙草はできないとか、煙草を装着するまでのタイムラグが煩わしいとか、もちろん欠点はあるそうなんだが、これがヒットできれば、間違いなく改善されていく事象である。
 煙ではなくなって有害度が低下すれば、むしろ煙草を吸う人口が今後、増えていく可能性も否定できない。これは日本にとって「懸念点」に数えられる特徴だろうが、俺は周囲に迷惑さえかからなければ、後は個人の問題と考える。いいやん別に。

 依存度が高く、健康に悪いと判ってても、もう絶対に止められない人にとっても朗報であろう。

 これは、人々の健康の為、普及するべき商品だと思う。JTにとってのブレイクスルーではなかろうか。
 政府も、弾圧ばかりでなく、こーゆーのの普及の後押しは、するべきじゃないのかな。たまには、煙草の普及に力を添えてみせては如何であろう。

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再び、無知は時として罪となる

2016年05月16日 00時11分44秒 | 経済
 あまりに世間知らずな親の台詞に、開いた口が塞がらない。

【キャリコネ】「30歳で年収500万しかないの!?」 バブルを経験した親の発言に現役世代が激怒!
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/cc-4617/1.htm

 正直な話、俺も現役世代の一人として、同情を禁じ得ない。はっきり言って、30代での年収500万円は立派である。この台詞は吐いてはいけない絶望の台詞と言える。

 ウチのブログで検索すれば何個かヒットするだろうが。「無知は時として罪となる」のである。長年の、俺の持論の1つである。

 が、親子関係はそう簡単に切ってはいけない。俺は、このスレ主に、親に手紙を送る事を提案したい。年収500万が、どれだけの地位の社会人であるのか。そして翻って、バブル世代がどれほど金儲けが簡単であったのか。綿密に調べて説得力のある資料を作成した上で、手紙にしたためてほしいと思う。

 そして、どっか意味わからん場所の消印でポストに投函し、1年ぐらい連絡を断てばいいと思う。

 ちなみに。当然ながらウチのオヤジはバブル絶頂期退職の世代である。そして、「就職も、退職した経験もない」レベルの人であった。俺は、親に自分の年収など、言った事がない。母親は、祖母の介護などのほか、身内の世話役なんかもこなしての苦労人ではあるものの、専業主婦であり、世間一般の金銭感覚はない。上記のスレ主のような絶望を味わいたくない故の、それは護身の措置であった。自画自賛してしまうが、正解である。

 まあ、それでも俺の親は、自分達よりゃ俺の収入は当然下であるという認識は持っているので、どっちかというと最初から俺には同情的で「かわいそうに…」的な目線を向けられるのだが。それはそれで、正直腹が立つのだが、放置している。それはまた、別の話。さて。

 俺は、言わば「狭間の世代」である。
 実は、バブルも経験している。バイトで。ちなみに、バイト収入の最高額が時給で2600円であった。
 あまりに儲かるので、同じバイトをしていた何人かの友人は、そのままこの仕事を続けるといって、学校を辞めていったのだが。俺は、きちんと就職する道を選んだのであった。このバイトは、あくまで臨時の小遣い稼ぎだった。

 この後、俺は就職活動を始めるのだが、この時まさに就職氷河期の到来初年度であった。俺と一緒に某企業に面接に来る連中の学歴が、六大生とかもぜんぜん珍しくなく、「このメンバーから、どうやって勝ち抜けと!?」と絶望の就活であったよ。

 そっから、俺は紆余曲折で現在に至るのだが…。
 最初の就職後、まだ数年は、バブルではないものの、「バブルの残り香」が残っていた。まだリゲインのCMの存在をみんなが普通に思い出せる時期で、その時、俺は最高額で月収160万になった事があった。嵐のような残業代と、ムチャな納期の死屍累々の仕事のおかげであったが。

 そんな事が今可能かと言われれば、どれだけ過酷であったとしても不可能である。

 俺はSEだ。当時、俺の職場で最も底辺の仕事が、「パンチャー」であった。
 プログラマーが、プログラミング言語を紙に起こし、それをコンピュータに打ち込む仕事である。それに、支払われる額が月売上ベースで50万円であった。で、プロジェクトリーダーで160万円ぐらいの人件費だったと思う。

 こんなの、ボッタクリの某超一流企業の正社員のプロジェクトリーダーですら、現在支払われている額ではない。いや、まあ俺がそんな上等な仕事を請け負えていないというのは当然、あるのだけど。少なくとも俺が就職した当時、月額でそれだけ支払われる可能性が、俺から見てもあったと断言できるわけだ。

 もし景気が、俺が就職した当初から悪化せずに横ばいであったとすれば。
 俺の給与は恐らく倍ぐらいであったとしても、正直おかしくはないという感覚であった。

 ちなみに。俺ら就職氷河期世代の直上の世代は、バブル世代である。
 バブル世代に大量に入社した連中は、正直無能が多く、いつも尻拭いは就職氷河期を勝ち抜いた生え抜きの精鋭である俺らである。俺らの世代はみんな優秀と言われ、バブル世代と比較すると、技術格差は埋めがたいシロモノであった。しかし、バブル世代の方が、我々就職氷河期世代よりも遥かに給与が高いのである。物凄い格差を感じる。

 そんな俺らよりも、更に下の世代になっていくと、どんどん給与が安くなっていくのである。
 それは、優秀とか無能以前の問題なのだ。一時期成果主義とかがもてはやされた時期があったものの、それは主に安い給与でコキ使われた優秀な人材達に、さらなる競争を強いるだけの結果となり、ますます格差に拍車をかけていた。


 この状況で、現在の現役30代、年収500は優秀である。優秀と言わざるを得ない。
 それを、専業主婦のバブル世代女性である母親に、「安っ!」とか言われれば、それはキレざるを得ないと思う。

 そして、そこに悪意がない事が、一番やっかいなのである。
 でもな…。スレ主は親子なのである。縁なんぞ、そう簡単に切ってはいかん。
 なので、20年前ほどが、一番高収入で、今全盛時の半分にも満たない給与で、しかも満足できる生活を送っている俺のような現役世代に、もっと裕福なバブル世代が何を言っとるんじゃと。

 それが理解できる情報量という意味で、文書にて母親に情報を提供する事を提案するのである。手紙という形で。

 しかし。俺の経験上、そーゆー世間知らずのバブル世代は、「それでも自分ほどに儲けられなかった奴は自分より無能だ」という意識が魂にすら刷り込まれている。思考停止して理解できない可能性は、かなりあるように思う。

 そうなった時、俺は本当に親子の縁を切られても仕方がないように思う。
 無知は罪だ。だが、それは許される程度の罪なのだ。己の無知を知り、恥じ入る事ができる人は幸せだ。しかし…。
 情報を得てなお、それを理解しようとしない人とは分かりあえない。

 そう。ちょうど、しばき隊の連中が、在日朝鮮人の歴史を知った上で、日本人をヘイトするような話である。

 俺は、そんな親にならないよう、これからも謙虚に生きていきたいと思う。
 きっと、就職氷河期世代という連中は、それが得意なのではないかなと。そんな風に思っている。

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